不動産でのフォロワー数最多!ファンの増加が止まらないgoodroomのアカウント運用について

インスタレポート

Pocket

「不動産の魅力をInstagramで発信したいけれど、どのように活用すれば良いのか分からない」「そもそもメリットを感じられない」という方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、不動産の中でも特にInstagram活用に成功しているgoodroomさんに取材をし、その活用の秘訣をお伺いしました。是非、不動産のInstagram運用の参考にしてみて下さい。

目次

1.企業紹介

1-1.goodroom紹介

goodroom紹介

goodroomさんは、「ユーザーにとっての本当に良い部屋を紹介していきたい」という思いから生まれた、部屋の提案から暮らしの提案までを行う生活提案企業です。
主にリノベーション・デザイナーズ賃貸物件を紹介していて根強いファンが多いです。

1-2.goodroomのアカウント紹介

Instagramアカウント:@goodroom_jp
フォロワー数:10.8万人(2019年2月現在)

Instagramアカウントでは、主に物件の写真や情報を毎日発信しています。この他にも、現在@goodroomjournalを運用していて、こちらの方ではgoodroomjournalのコラムの紹介や暮らしの工夫の提案などをしています。
今回はそんなgoodroomのWebマーケティングを担当している越智さんに、Instagramアカウントについてお話をお伺いしました。

goodroomのアカウント紹介          goodroomのアカウント紹介

2.goodroomから学ぶ不動産のInstagram運用のメリット

2-1.本当にサービスを好きになってくれるファンが集まる

——goodroomさんというとファンが増え続けているイメージなのですが、ファンを獲得する為に行っていることなどありますか?

越智さん:
SNSではお金をかけてファンを獲得することもできますが、goodroomでは無理をして獲得をするのではなく、本当にお部屋を好きな方が見たいと思うコンテンツを追求して発信するように心がけています。その為、Instagramに投稿しているgoodroomの世界観に共感していただき、フォロワーさんが自然とファンになって下さることが多いように思います。
やはりSNS運用の一番大事なポイントとして、フォロワーさんがgoodroomのアカウントを通じて、本当に見たい情報を検索・追求し、楽しんでいただく、goodroomのことを好きになってもらうことが大切です。そのために世界観の統一などブランディングにはこだわっており、それが効果に出ているのかなと思います。

——それは素晴らしいです。ブランディングをしっかりとすることで自然とファンがついたのですね。ファンが付くことによってどのようなメリットを感じますか?

越智さん:
部屋を大事にして住んで下さる方が多いことや、Instagramを通してgoodroomの存在を広く認知して貰えることが、採用の質の向上にも繋がっているというメリットを感じます。
一つ目に関しては、お部屋を申し込み頂く際に、goodroomの世界観を気に入ってからお申し込みいただく方が多い為、私達と同じ様に物件に愛着を持って下さる方が多く、入居した後も大事に部屋を使って下さる事が多いです。物件のオーナーさんにもよく「あの人に住んで貰えて嬉しい」というようなお言葉を頂きます。二つ目に関しては、Instagram経由でgoodroomを知って採用イベントに来て下さる方も増え、サービス自体を好きになって入社して下さる方が多くとても良い環境を作れています。

2-2.知ってほしいユーザー層に見てもらえるようになる

——なぜ Instagramでのアカウント運用を始めたのですか?

越智さん:
若いユーザー層に見て欲しかったからです。最初はFacebookがSNS流入の柱だったのですが、Instagramの方が若者のユーザー様が多いと思い、アカウント運用に力を入れ始めました。やはり、弊社は主にリノベーション賃貸の紹介を行っているので、特に若いユーザー層に認知してもらいたかったというのがあります。
例えば、2016年に行なった Instagramで人気のインフルエンサーとのタイアップ企画は、若いファンの方を増やす事に成功しました。このように試行錯誤していく内に、最初は主婦層のフォロワーさんの方が多かったのですが、段々若いユーザー様にも見て貰えるようになりました。

——つまりターゲットに合わせたイベントや企画などをする事で、見て欲しいユーザー様にアピールする事ができると言えますね。

2-3.売り上げに貢献

売り上げに貢献

——やはり、Instagramの運用は売り上げに貢献していますか?

越智さん:
はい。現在はソーシャルの中でもgoodroomを好きになってくださるような、おしゃれなユーザー様が多い事などから、Instagramとは親和性が高く、Instagramがきっかけでお問い合わせいただいた方が非常に多いです。またアプリの方がサイトよりも問い合わせ率が高く、一度アプリをダウンロードするとお引越しをする時までチェックし続けて下さるユーザー様が多い為、Instagram経由でアプリのダウンロードへの誘導ができることも大事なメリットだと感じています。

2-4.広告の効果が出やすくなる

——SNS運用の地盤がしっかりしていることのメリットなどは感じますか?

越智さん:
はい。広告の効果が出やすいですし、仕事の効率化に繋がっています。例えば、Instagram運用のほかに、goodroomのアプリをダウンロードしてもらう為のSNS広告なども繁忙期に向けて出しているのですが、良い効率で沢山効果を出せています。Instagram以外のSNS運用に関しても世界観を統一するということに気をつけて運用しており、それのおかげで仕事がしやすいですし、アカウント運用をしっかりすることで広告の効果も大きく出るようになることを実感しました。
また普段の投稿に載せている写真が綺麗なのでそのまま広告に使えますし、無理やり獲得する広告というよりかは、本当にそのままを出して好きになってくれている方が多いように感じます。

3.初期のInstagram運用について

3-1.投稿写真の変化

——始めの頃と比べて投稿写真の変化はありますか?

越智さん:
初期の頃に比べて、物件紹介の投稿が増えています。初期段階、最初3千人ほどだったフォロワーさんを1万人に増やすまでは、空室の物件写真だけでは各投稿のいいね数などが中々伸びず、試行錯誤していました。当時Instagramで空間やお部屋での写真に興味がある方々の分析をしていたところ、空室の写真よりも実際に家具の置いてあるインテリアの写真の方が人気だということに気がつきました。そこで、goodroomのユーザー様にはおしゃれなお部屋に住んでいる方が多いので「#mygoodroom」というハッシュタグを使いユーザー様からお部屋の写真を共有していただき、その写真をgoodroomのアカウントからご紹介する、というキャンペーンをスタートしました。すると、そのタグをきっかけにgoodroomを知ってくださる方が増え、投稿内容は実際のお部屋の写真と空室物件の写真が半々という状態になりました。しかし、次第にインテリア系のアカウントはたくさん存在し、むしろ空室の物件を紹介するというアカウントが少ないことから、そのようなアカウントのニーズの高まりを感じるようになり、今ではほとんどが空室物件を紹介する投稿となっています。

ただ、今でも「#mygoodroom」のタグへは嬉しいことにたくさん投稿いただいており、このハッシュタグをきっかけにgoodroomからお部屋の取材に行かせていただくなど、このハッシュタグはgoodroomとフォロワーさんをつなぐ大切な存在です。

3-2.ユーザーさんとの交流がフォロワー数増加の鍵

——フォロワー数が増えたきっかけなどはありますか?

越智さん:
はい。ユーザー様との交流がフォロワー数の増加に繋がりました。先ほども述べたように、初期の頃はハッシュタグのリポストを沢山行なっていた為、それ以前の一方通行の発信から異なり、フォロワーさんとのコミュニケーションが生まれるようになりました。フォロワー数は、そこから着々と伸びていったように思います。また最近ではハッシュタグのリポストの他にも、Instagram映えする綺麗な写真を撮れる講座やDIYのイベントで棚を作る講座を開催したり、ハッシュタグを付けてくれた方のお部屋の投稿を紹介させていただくなどをして、フォロワーさんとの関係はより密になっているように感じます。

ユーザーとの交流がフォロワー数増加の鍵
↑ 実際に、DIYのイベントでgoodroomの大工部メンバーとフォロワーさんが一緒に作った棚の写真

4.Instagramの投稿のこだわり

Instagramの投稿のこだわり

4-1.2つのアカウントの役割分担

——goodroomさんは現在2つのアカウントを運用されていますが、それに至るまでの経緯を教えて下さい。

越智さん:
最初は@goodroom_jpだけだったのですが、やはりそれだけだと部屋探しで終わってしまうので、何かできないかと思っていました。そこで、弊社が生活提案事業というのもあり、@goodroomjournalの方でトータルの暮らしが楽しくなるような情報の発信を始めました。

——では、2つのアカウントで暮らしのサポートをしているという感じですね。

越智さん:
そうですね。@goodroom_jpの方では主に物件情報の紹介で部屋探しのサポートをして、@goodroomjournalの方では暮らしのサポートとして引越しする前から為になる情報や、引越しが終わった後も楽しい暮らしになるような情報を発信するように役割分担をしています。

4-2.投稿スタイルを確立するまでの道のり

——これまで投稿してきて反応の良かった投稿や、今の投稿スタイルの確立までの経緯を教えて下さい。

越智さん:
最初の頃は、コンクリートの外見の画力が高いような部屋が人気かと思っていたのですが、意外と反応が良いのは住みやすそうな普通の部屋だということに気がつきました暮らしの想像が付きやすい部屋の方が良いのだと思います。
基本的に現在は1日1件の投稿で、写真の順番は実際に部屋を歩いているように感じられるようにしています。写真とキャプションは同じ人が一貫して行っていて、キャプションの最初のタイトルは、goodroomの物件紹介サイトに載っているものと統一しています。これは、お客様の「Instagramで見つけた物件がWebサイトで見つけづらい」という意見にヒントを得て始めました。またハッシュタグも今は固定していますが、最初の方は試行錯誤をして今に至ります。

——ストーリーズと投稿はどのように使い分けていますか?

越智さん:
ストーリーズの方では内装だけでなくコストパフォーマンスがとても良かったり、画力は低いけど他の面ではとても良い物件を紹介しています。一方、投稿の方では画力があって目を引きやすい物件の紹介を主にしています。ストーリーズと投稿のどちらも見てもらっても良い部屋が見つかるアカウントにするのが理想です。
現在、ストーリーズは1日に5回更新しております。朝、昼、夜に1回ずつ、夕方は2回投稿しています。フィードの投稿の方は、リンクを貼る事ができず、物件に掲載されているWebページにアクセスできないので、その日に紹介した物件のリンクをストーリーズに投稿し、円滑に物件探しが出来るようにしています。また、デザインに関してはクオリティが高すぎると広告色が出てしまうということに気付き、あえてそこまで高くしすぎないようにしてユーザー様の共感を得られるようにしています。

投稿スタイルを確立するまでの道のり

5.Instagramのライブ配信について

——goodroomさんは以前にライブ配信をされていたと思うのですが、それのメリットは感じますか?

越智さん:
はい。今まで2回ライブ配信を行ったのですが、ユーザー様からの反応が良くてロイヤルティを高められたように感じましたし、ユーザー様とリアルタイムでコミュニケーションを取る事ができるメリットを感じました。今まで行ったライブ配信は、様々な視点から物件を語れるように、SNS担当の社員と、お部屋を実際に紹介・案内するルームアドバイザーの社員、施工役の一級建築士の社員と、普段は異なる仕事をしている3人で対談を行いました。配信をしている最中に、次の企画の提案などをユーザー様からお送りいただき、ユーザー様のリアルな視点を知ることができましたし、コミュニケーションを沢山取る事が出来ました。また、配信の時間帯については、初回は夜の方がアクセス数が多いと思い夜に行ったのですが、昼間の方が映りが綺麗なのでその後は昼間にオフィスで行うようにしました。

—— 最後に今後の展望について教えて下さい。

越智さん:
取り組んでみたい事が山ほどあります。現在運用しているSNS以外の新しいSNSを拡大して集客の範囲を増やしていきたいですし、 Instagramキャンペーンやライブ配信も更に回数を増やしていきたいと思います。様々な新しいことにチャレンジしていきたいです。

6.まとめ

今回、goodroomさんに取材をさせて頂いて、生活提案企業として多方面からSNSを基盤にユーザーにサービスを提供し、会社に好循環をもたらしているというような印象を受けました。goodroomのInstagramに掲載されている部屋や世界観に憧れる人が続々とファンになっていて、goodroomのブランディングの効果を実感できます。この記事でご紹介した不動産の Instagram活用のメリットや、自社メッセージを発信する事の大切さを是非今後のInstagram運用に活かしてみてはいかがでしょうか。

おしゃれ賃貸サイト・アプリgoodroom
goodroom journal
goodroom journal 暮らしの実例

Pocket

Instagramを上手に活用するための資料を無料公開!

国内月間アクティブアカウント数が3,300万を突破し、多くの企業が取り組み初めるインスタグラム。インスタグラムの「今」、魅力、活用事例までまとめた「2019年版 インスタグラム活用術」。 インスタグラムにご興味のあるご担当者様必見の資料です!


資料ダウンロードはこちら!

関連記事