
ここ数年で、ボタニカルシャンプーを使う女性が増えています。
そのボタニカルシャンプーブームの火付け役とも言われているBOTANIST。インスタグラムでは、BOTANISTの世界観を活かした様々な投稿で見る人を魅了しています。
今回はアカウント運用・投稿の工夫や裏話など伺いました!
目次
1.ご紹介
1-1.企業ご紹介
ボタニカルライフスタイルブランド『BOTANIST』は、”植物と共に生きるボタニカルライフスタイル”を目指し、人にも地球にも優しいこだわりの天然植物由来の原料が配合されたシャンプーやコンディショナー、ボディソープなどの商品を手掛けています。
BOTANISTシリーズは、2017楽天ベストコスメで総合ランキング3年連続1位、またフランスのプライスミニスターファッション&ビューティー賞、アメリカのRakutenom Shampooなどを受賞しており、多くの人に愛されています。
公式ホームページ:http://botanistofficial.com
1-2.インスタグラムアカウントご紹介
公式インスタグラムアカウント:@botanist_official
開始時期:2015年1月23日
フォロワー数:約38,400人(2018年3月現在)
アカウントを見てみると、季節に合わせた様々な投稿を行っており、BOTANIST商品の世界観がそのまま生きた魅力的な投稿が多く見られます。
今回は、アカウントの運用を担当している吉本さんにお話を伺いました!
2.インスタグラム運用の目的
2-1.アカウント開設経緯
non:
まず、インスタグラムのアカウントを開設したきっかけを教えてください。
吉本さん:
自分自身や周りの友達がSNSで情報収集をしている事が多いと感じていたので、ブランド設立のタイミングで主要SNSのアカウントを開設しました。アカウント運用は役割を分担して3名ほどで行っています。
2-2.SNSを“ファンクラブ”感覚に
non:
インスタグラムを運用する上での目的は何ですか。
吉本さん:
SNS全体は、ブランドの「ファンクラブ」の様な存在であるという認識で運営しています。インスタグラムは特にビジュアルも重視されるので、ユーザーの方へBOTANISTの“世界観の共有”をしていき、ブランドを好きになってもらうのも目的です。
non:
インスタグラムをタッチポイントとして活用する利点を教えてください。
吉本さん:
今や日常的にスマートフォンを使用している人たちはTVよりも多く、またそのほとんどが何かしらのSNSを使用しています。その点ではSNS上で目に止まるブランドであることは必至だとおもいます。
インスタグラムでは、トレンドに敏感な方や、女性ユーザーが多いので、化粧品などのブランドとしてインスタグラム運用は利点があります。
また、プライベートな写真を投稿するSNSにおいて、自身が使用している製品やブランドを紹介することは、かなりハードルの高い他者への「おすすめ」となります。
口コミや信頼出来る人間関係からの「おすすめ」は新規顧客へのアプローチ効果が高く、SNSでのバズ施策や今何が流行っているかのマーケティングはとても重要だと認識しています。
non:
フォロワー数は37,000人以上とかなり多い印象を受けますが、どのように増加してきましたか。
吉本さん:
まだまだ全然です、上には上がいるので。ただ大きく変化したな、と感じたのは2017年春、スプリングシャンプーのリリース時です。春限定商品でさくら色のロゴで春のフレグランス商品を初めてブランドから発売しキャンペーンも行い、かなり反響がありました。
また発売当初から、インスタ上で商品の写真をUPしてくださる方が多くいらっしゃったので、オフィシャルアカウント立ち上げ時も反響がありました。
non:
フォロワー増加するための施策は何ですか。
吉本さん:
当たり前の事だとは想いますが、質にこだわった投稿、タグの精査、コメント返し、キャンペーンなどです。
3.投稿手法について
3-1.ターゲットが目に留まりやすい投稿
non:
投稿する際に何か工夫していることはありますか。
吉本さん:
投稿は、主に、ブランドのターゲットとも重なる20代〜40代女性に向け、発信しています。
ブランドのクリエイティブレギュレーションから外れない範囲で、表現方法にバリエーションを持つようにしています。
新商品などの製品情報は、LPなどとなるべく合わせます。その方がインスタグラムで見た画像とLP内でお買い物をする時のイメージがユーザーにとって統一されやすいからです。
あとは、インスタグラムというのは純粋に画像の”面白さ”を見たくて使用されている方も多いと思いますので、インスタクリエイターと共同で作品を作ったりもしていて、ユーザーを刺激する表現を試みています。
SNSは1画像1訴求が基本だと思いますので、内容に合った伝わりやすいものがいいと思います。また多くの投稿が流れるフィード上では、一瞬で目に留まりやすく可愛い!好き!面白い!と思ってもらえることは大事かと思います。
3-2.ブランドのアイデンティティ
non:
投稿する際、ハッシュタグやキャプションの工夫は何かありますか?
吉本さん:
「わかりやすく伝えること」を念頭においています。
また、最近は新商品の発売予告の記事などは、ちょっとヒントを出したりしてコメント欄が盛り上がる様にもしています。
BOTANISTのブランドアイデンティティを表現する「#botanicallifestyle 」と「 #ボタニカルライフスタイル」です。また、海外ユーザー向けには「 #closertonature」という言葉に置き換えています。
3-3.フォロワーとの関わり
non:
投稿頻度や投稿時間などについて教えてください。
吉本さん:
投稿頻度は、最低週1回は配信する様にしていますが、お知らせしたい情報が多い時は2、3回配信していることが多いです。また、投稿時間は18時〜19時ごろが多いかと。ターゲットである20代〜40代女性に合わせ、一般的にお仕事が終わる通勤の時間帯ですね。またはお昼休憩あたりです。
non:
フォロワーと直接関わる機会はありますか?
吉本さん:
ハッシュタグを使ったエゴサーチは必ずしています。また、フォロワー増加の工夫でもあったように、コメントや投稿も必ずチェックしています。コメントをお返ししないことはほぼないです。
non:
様々な工夫をする中で、アカウントの効果測定や数値の分析において何かしていることはありますか?
吉本さん:
フォロワー数(ファンの広がり)とエンゲージメント率(ファンの深度)を見ています。「広くて浅い」・「深くて狭い」どちらかに傾くとよいアカウントとは言えないと思います。
4. 今後はストーリーズ投稿も!
non:
今後、インスタグラムで取り組みたいことについて教えてください。
吉本さん:
やはり注目のストーリーズの活用です。ストーリーズは、通常投稿と違ってライブ感や親近感の湧く内容の投稿が重要かと思います。
ストーリーズの配信頻度をあげて、より魅力が伝わるような投稿をしていきたいです。
インスタグラムに関わらずSNSは日々新しい機能が追加されていくので、新しい機能を使いながら日々楽しんでいただける投稿をしたいです。
non:
最後に、今後の目標について教えてください。
吉本さん:
世界中のアクティブユーザーが、おすすめしたがるアカウントとなることですね!
そこからインスタグラムを通じてBOTANISTを知っていただける様になれば幸いです。
また、ブランドのファンクラブとして、フォロワー先行情報の投稿、ユースフルなアイデアコンテンツなどの、フォローしているからこその「ベネフィット」を増やしていきたいです。
永遠の課題としてあげられる新規フォロワーの開拓やストーリーズ有効活用の課題は、ユーザーの反応を計測しながら高速PDCAを回して解決していきたいです。あとは根性ですね(笑)
5.まとめ
大人気商品のBOTANISTのインスタアカウントでは、様々な工夫がなされていることが分かりました。インスタグラムを有効活用している大きな特徴としては、以下の点が挙げられます。
- SNSをファンクラブとして活用する
- ビジュアル重視のインスタグラムで商品の世界観を共有する
- フォロワーとの関わりを重視する
多くの女性が”目を引く”投稿をする工夫は、日本に留まらず、世界からも人気を集めているようです。インスタグラム利用者が多いF1・F2層をターゲットにする上で、インスタグラムを情報発信の場として活用するのは、ファンを増やしていくきっかけにもなるのではないでしょうか?