2015年7月からインスタグラムの運用を開始し、衣服、インテリア、食品、雑貨、化粧品など幅広い商品を発信しているその運用についてお伺いしました!
目次
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1.ご紹介
1-1.企業ご紹介
(HP:https://www.muji.net/store/)
1980年に創業し現在まで幅広い品ぞろえと美しくシンプルなデザインで長年愛されている無印良品は、国内外多くのファンを獲得しています。
そして今年7月シンガポールでの出店を機に、国外店舗数423店に到達し、国内店舗数を超えました。無印良品の躍進は続き、2018年1月には世界第一号のMUJIホテルが中国に開業します。
1-2.インスタグラムアカウントご紹介
インスタグラム公式アカウント @muji_global
アカウント運用開始:2015年7月
フォロワー数:87.7万人(2017年12月現在)
今回はWeb事業部長の川名さんにお話を伺いました!
2.アカウント運用について
2-1.運用の目的はファンとのコミニュケーション
海谷:
まずはじめに、アカウント開始当初のインスタグラムを始めるきっかけをお聞きしたいと思います。
川名さん:
他にも様々なソーシャルメディアは運用をしていて、インスタグラムは2015年7月、周囲と比べると後発のスタートでした。オウンドメディアを中心に進めていましたが、これはお客様の方から訪問してもらうスタンスです。お客様・ファンがいる場所に私たちが出向いてファン同士の会話に耳を傾けることも必要と考えた為、ソーシャルメディアの一つであるインスタグラムを始めました。ソーシャルメディアの使い分けはなく、それぞれにある作法に沿って発信をしています。
海谷:
なるほど。マーケティングツールというよりコミュニケーションとしての活用という方に近いですね!
インスタグラムの運営は何名で行っていますか。
川名さん:
これらソーシャルメディアは3名で、他業務と兼任しながら運営しています。
2-2.国内外を視野に入れたターゲット
海谷:
ターゲット層はどこに重点を置いていましたか。また、店舗数が国内外で逆転したことによる変化などはありましたか。
川名さん:
店舗数が国内外で逆転したことに限らず、やはり国外のファンからの反応がとても多いです。以前東京都観光財団とプロジェクトした「TOKYO PEN PIXEL」の投稿に来たコメントも圧倒的に国外の方によるものが多かったです。
海谷:
アカウント名が「@muji_global」となっていますが、国外を視野に入れて立ち上げたのですか。
川名さん:
そうですね。運用の目的にも繋がりますが、インターネット上となると中国を除いて国内、国外の壁はない感覚なのでグローバルにコミュニケーションをすることは視野に入れていました。
3.投稿手法について
海谷:
投稿頻度はどれくらいでしょうか。
川名さん:
毎日投稿をしています。
海谷:
なるほど。その投稿する際、画像にはどのような工夫がありますか。
川名さん:
画像は、インスタグラムにあった画角を合わせたり、世界観が伝わるような加工を施しています。
海谷:
キャプションが日本語だけの投稿や英語も含む投稿が見られましたが使い分けはあるのですか?
川名さん:
そうですね。あまりありませんが、海外ウケしそうなものには英語を含ませたりしています。
4.ファンの声から
4-1.ファン発祥のハッシュタグからコンテストを開催!
海谷:
インスタグラムをコミュニケーションツールとして活用した例は何かありますか。
川名さん:
ファンの方が自社のどんなことで会話されているか覗きにいった際に、アメリカ、海外を中心に無印良品のファンが独自に作ったハッシュタグ「#mujipen」「#mujipens」が話題となっていました。
多種多様な品揃え且つクオリティが高い無印良品のペンを使用したイラストが多く投稿されていました。
海谷:
すごいですね!ただ今インスタグラムで拝見したところ、クオリティの高い絵がたくさん集まっています!
川名さん:
そこで「#mujipenart」をつけて投稿を促しアートコンテストを開催したところ、
およそ4万件の投稿が集まりました!
集まった作品はニューヨークで飾ったりしました。そういったファンのクリエイティビティの応援やファンの喜ぶことを企画したいと思っています。
4-2.使い方はお客さんがデザイン!プロダクトされた新たな価値から商品開発に!
海谷:
他にも「#mujipenart」のようなユーザー発信によって始まった企画などはありますか。
川名さん:
インスタグラマーやブロガーの影響で、本来の商品の用途ではなくクリエイティブな発想で新たな商品価値を生み出したことによって人気が爆発することがあります。
川名さん:
今ではファイルボックスが人気で、お客さんが食器やフライパンの整理収納として活用したことから話題となりました。ただシンプルなデザインにしているのではありません。ある意味半完成で余白のある商品から、無印良品の価値とお客さんのクリエイティビティが合わさって、始めて商品化に結びつきます。一つの価値の押し付けではないのです。
5.今後はストーリーの活用を促進!
川名さん:
ストーリーの活用は現在試行錯誤中です。MUJIホテルの創設に伴い、ホテル周辺のアクテビティやリアルタイムをストーリーで撮影しファンに伝えたいと考えています。
今後、考えられるストーリー機能を活用したリアルタイムの情報発信において、MUJIホテルの他にも多様に広がりを見せるのではないかと思っています。
6.まとめ
インスタグラムで国内外からの多くのフォロワーを持つ無印良品さん。話題となっていたハッシュタグからコンテストを開催したり、お客さんの声を非常に大切にしているところが印象的でした。こうした姿勢が膨大な数のファン獲得につながった一つの要因だと感じました。