【インスタレポート】コミュニケーションツールとしてインスタグラムを運用!運用歴4年超で人気の高いBEAMSのインスタ活用法

インスタレポート

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約4年前からインスタグラムの運用を始め、フォロワーからの人気も絶大のBEAMSに、その運用についてお聞きしました!

目次

1.ご紹介

1-1.企業ご紹介

(HP:http://www.beams.co.jp

モノが生まれた背景や時代性などを含む情報を共有することで物質的満足以上の価値を提供し、文化をつくる「カルチャーショップ」を体現するBEAMSさん。

多種多様なスタイルのレーベルがあり、バリエーションの幅広さで人気を博しています。

1-2.インスタグラムアカウントご紹介

インスタグラム公式アカウント:@beams_official
アカウント開始時期:2013年9月23日
フォロワー数:29万4千人(2017年10月現在)

今回はインスタグラムの運用を担当する販売促進本部PR戦略部の吉井さんにお話を伺いました!

2.方針と施策

2-1.コミュニケーションツールとしてのインスタグラム

Haruka:
アカウント立ち上げのスタートは2013年9月と企業アカウントとしては早い時期ですが、そのきっかけはどういったものでしたか。

吉井さん:
その時期は、企業アカウントはほとんどなく、インスタグラマーという言葉すら少ない状態でした。しかし、弊社はSNSを積極的に活用していく方針を当初からとっていましたので、インスタグラムに関しても率先して活用していこうと考えました。

一般ユーザーの中には、情報収集でインスタグラムを利用している方が多く、ファッションとの親和性も高いため、弊社ブランドとの相性もいい媒体だと思います。一番の利用目的として考えているのは、コミュニケーションツールとしての役割です。こちらからの一方的な情報発信ではなく、ユーザーとのコミュニケーションを心がけています。

Haruka:
ターゲットとしてどの層を認識していますか。

吉井さん:
ターゲットは特に定めていません。これは私たちの特徴だと思いますが、様々なレーベルがあるため統一できないですし、ターゲットを定めて統一することがお客様にとって必ずしも有益なことばかりではないと思います。

実際、男女比率も半々ほどで幅広い年代のユーザーさんがアカウントをフォローしてくれています。その中でも、一番のボリュームゾーンは25歳から34歳くらいです。

また、もう1つの特徴として、海外からのフォロワーが多いことがあります。東京都内のフォロワーとおよそ同じ数いらっしゃって、アカウント開設当初から海外の方から投稿に対してコメントをいただいていました。

 

2-2.アクティブな活用と英語キャプションでフォロワー増加

Haruka:
30万近いフォロワーを集めていらっしゃいますが、どのような工夫をされましたか。

吉井さん:
企業アカウントの少ない時期から開設をしていたということは1つの大きなポイントだとは思いますが、その他では先程もお話したように、海外からのユーザーからフォローを集めていることも理由だと思います。

そのために、英語でのキャプション表記をしていますし、コメントへの返信も行なっています。

また、アクティブな活用を行なうことで露出を高めることは意識しています。
ロジックが以前と変わってしまったこともあり、時系列に並べられる訳ではないため難しい点もありますが、1日1投稿を心がけることでフォロワーは徐々に増えています。

3.投稿コンテンツについて

3-1.バナー投稿含め伝えたい情報を発信

Haruka:
コンテンツに関してどのようなものを投稿していますか。

吉井さん:
フォロワーの中には情報収集をしたい方もいらっしゃるので、既に販売されている商品の紹介に加え、商品の発売日の前日にリマインドの意味を込めて販売の告知をすることもあります。

昨今は企業アカウントが増えて広告的な使われ方が増加してきたため、ユーザーの方々も広告的な画像が流れてきてもフォローを外すという以前から言われてきた傾向は少なくなってきたように思います。

単純にいいね!数が他の投稿より伸びないために、バナー投稿を減らそうと考えるよりも、こちらが伝えたい情報は積極的に伝えようと思っています。

3-2.ものをより良く見せ一般投稿と差別化

Haruka:
コンテンツを選定する中で気をつけていることはありますか?

吉井さん:
インスタグラムはパソコンより圧倒的にスマートフォンにより見られているので、投稿の質にはこだわっています。インスタグラマーの方々は、加工アプリなどを利用しておしゃれな投稿をしている中で、どのように差別化していくかが重要だと思います。

一般の人も撮れるような画像はあげないというルールを持っていて、ものをより良く見せることに注力しています。

SNSを管理しながらも、Webページを作る機会もあるため、自分たちで撮影することも多く、スタート当初は実はインスタグラムの担当2名が撮った写真しかあげていませんでした。今でも、Webページに使う写真の撮影の合間にインスタグラム専用に写真を撮っています。

3-3.プロフィールリンクの更新でインスタグラムから購買を誘導

Haruka:
先ほど、商品販売開始の前に投稿をあげることも多いというお話がありましたが、実際の購買に繋がっているのでしょうか。

吉井さん:
スニーカーなどの人気商品に関してはインスタグラムからの購買は見込めています。商品情報を知りたいフォロワーが多いため、そういった投稿に対するいいね!やコメントなどのエンゲージメントも高いですね。

商品情報を投稿する際には、掲載した商品をWebページですぐ見られるようにするために、プロフィールのリンクをその都度書き換えています。コメント欄ではワンクリックで飛ぶことができないため、そういった工夫をしています。

また、インスタグラムで反応のよかった写真の一例としてコラボ商品も挙げられます。他ブランドとのコラボ商品はコメントも多くつく傾向にありますし、中には6,000以上のいいね!数を獲得し、実店舗でも爆発的な人気が出た商品もあります。商品自体のレア感によってもインスタグラム上の反応率は変わってくると思います。

3-4.今後の課題はストーリーの活用!

Haruka:
ストーリーは活用されていますか?

吉井さん:
BEAMSのオフィシャルアカウントではまだ活用をしたことはありませんが、BEAMS WOMENのアカウント(@beams_women)では1度ストーリーを施策的に実施しました。

実はこのアカウントも私が担当しているものです。ここでの施策の内容としては、ストーリーで商品の特集ページにおけるいくつかのスタイリングを数回に分けて載せました。そのストーリーに対して「もっと見る」でリンク付けを行い、どのスタイリングが一番リンクへの誘導数が見込めるのかということを分析しました。また、投稿から紐づけたプロフィールのURLからのリンク誘導と、ストーリーを利用した場合のリンク誘導だとどちらが効果的なのかを調べました。

まだ検証段階ですが、BEAMS WOMENだけでなくオフィシャルアカウントの方でも活用をしていきたいと思います。
イベントやトークショーも実施をしていますので、その時にストーリーだけでなくライブ配信なども行いたいです。ユーザーとのコミュニケーションをとるという目的に適しているのではないかと考えています。

4.インスタグラムキャンペーンで認知拡大を!

Haruka:
過去、数回インスタグラムキャンペーンを行っていますが、概要と目的について伺いたいです!

吉井さん:
まず、初めて行ったキャンペーンは「ビームスカタログいいね!」というものです。

2015年の夏におよそ1ヶ月間で実施しました。カタログの配布に合わせて、素敵だと思ったコーディネートやほしいと思ったアイテムのカタログの誌面を撮影するか、もしくはオフィシャルサイトのWEBカタログをスクリーンショットし、公式アカウントをフォローした後、ハッシュタグ#ビームスカタログいいね をつけて投稿してもらいました。その中から抽選で30名の方にギフトカード1万円分をプレゼントしました。

この企画では、BEAMSを知らない、または馴染みのない若い世代に向けて認知を拡大しようという点を1つの目的としていました。ファッションといえばインスタグラムというイメージが拡大していたのもこの時期ですので、シーズンファッションのイメージ遡求としての役割もこのキャンペーンでは考えていました。

2年ほど前は、まだインスタグラム広告が拡散されていなかったため、インスタグラムと公式サイト内のニュースのみで告知を行いましたが、1ヶ月で618件の応募が集まりました。


また、昨年の冬に約1ヶ月間で行なったのが、「BEAMS AT HOME 3」の発売に合わせたキャンペーンです。第3弾となる「BEAMS AT HOME 」でしたので、その商品を自身の部屋に飾り撮影した写真をハッシュタグ#beamsathome3_myroom をつけて投稿していただきました。

ここでは、ファッションだけでなくインテリアコーディネートもインスタグラムで取り上げられ、流行している中で、弊社がファッションに限らずバラエティ豊かな商品を提供していることと合わせ、そういった面での認知度を拡大させたいと考え実施しました。

5.まとめ

2013年という早いスタートを切り、海外フォロワーはじめ幅広い世代から人気のビームスさん。その背景には、キャプションづかいやコミュニケーションツールとしての役割を意識した運用、インスタグラムキャンペーンでの認知拡大がありました。

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