数々のヒット商品を生み出し、文房具業界で圧倒的な人気を誇るぺんてるさんに大好評であったインスタグラムねこペンキャンペーンについて伺いました!
目次
目次
1.ご紹介
1-1.企業ご紹介
くれよんやボールペンをはじめ、文房具で有名な1946年創業のぺんてるさん。『今を残そう 未来をつくろう』をコンセプトに様々な製品を世に送り出しています。
1-2.インスタグラムキャンペーン公式アカウントご紹介
キャンペーン公式インスタグラムアカウント:@energel_neko
フォロワー数:2369人
開始時期:2016年8月18日
2. ねこ柄ペンプレゼントキャンペーン概要
Haruka:
まずはじめにキャンペーンの概要についてお伺いしていきたいです。
内村さん:
『あなたの“愛猫”がペンになる!世界にひとつのねこ柄ペンプレゼントキャンペーン』と称しましてインスタグラムのキャンペーンを行いました。
(キャンペーンページ:https://tagplus.jp/energel_neko/)
インスタグラムでぺんてるの公式キャンペーンアカウントをフォローして、ハッシュタグ#へんなねこ をつけてインスタグラムユーザーさんに自身の愛猫が変なポーズや仕草をしている写真を投稿していただくという形式です。
2016年8月19日から10月16日のおよそ2か月間開催し、投稿していただいた方の中から5名様に、愛猫の柄をイメージした、世界にひとつだけのオリジナルの「ねこなペン」をプレゼントしました。
自社製品の『スッと書けて、サッと乾く』を売りにしたENERGELのペンとコラボして行いました。
最終的には8776点ものご応募を皆様からいただき、ここまでの大規模なキャンペーンになるとは予測していなかったので驚きました。
3.キャンペーンの経緯と効果
3-1.女性への認知拡大のためにインスタグラムを活用!
Haruka:
今回キャンペーンをするにあたり、なぜインスタグラムを選んだのですか?
内村さん:
公式ツイッターをもともと運用しているのですが、去年くらいから製品のターゲットによってインスタグラムを活用していこうという動きが社内でありました。
昨年の6月に『オレンズマニッシュライン』という新製品を売り出すにあたり、インスタグラムのインフルエンサーさんを活用しました。
その中でインスタグラマーさんとコラボをしてハッシュタグをつけて投稿をしていただきました。
そういった経験から、ENERGELの限定商品を20代から30代の女性によく知っていただきたいという目的があり、インスタグラムでアプローチしてみようと決定しました。
今までこの製品のユーザーは男性中心だったので、女性をターゲットにプロモーションをしようと思い、このような施策をとるに至りました。
その中で投稿数を基準に目標値を立てていました。
3-2.#へんなねこ で気軽に投稿を促す!
Haruka:
ハッシュタグを#へんなねこ に決定したのには何か理由はございますか。
内村さん:
今回は製品を買ってない人でも気軽に投稿できるようなキャンペーンにすることで、コンテンツの認知を拡大するという目的だったので、#へんなねこ という一般化したハッシュタグに最終的には決定しました。
猫好きな人や愛猫を投稿したい人にとって、このハッシュタグをきっかけに写真の投稿がしやすくなるのではないかと思い、また、へんなねこというトピックに絞ることで投稿管理画面が楽しめるようになったと思います。
キャンペーンサイトのURLは公式インスタグラムアカウントに載せていたのですが、そこに飛ばなくてもアカウントの一覧で楽しめるようにと工夫を施しました。
3-3.リリースとインスタ広告による告知
Haruka:
8776点もの応募があったのことですが、どんな告知方法をとられていましたか?
内村さん:
当初は店頭でのPOPの告知と弊社のニュースリリースを発表しただけなのですが、キャンペーン開始1か月後からキャンペーン終了期間までインスタグラムの広告を打ちました。
そこから一度落ち着いていた投稿数がまた伸びるようになりました。
最初の3回ほどはあまり大々的な広告ではなかったのですが、その後5回にわたり投稿のデザインを変えてパッと見てキャンペーンがわかるようなものにしました。その結果クリック率も高まったと認識しています。
3-4.当選者からのブランド認知拡散
Haruka:
当選者の選定基準はどのようなものでしたか?
内村さん:
へんなねこという基準で選ばせていただきました。最終の当選者については、候補を絞り込んだのち、部署内と社内のねこ好きの方の投票で決定いたしました。
Haruka:
当選者の皆さんのご反応はいかがでしたか?
内村さん:
ポジティブなお声が集まりました。10本セットでお送りしたのですが、その製品をインスタグラム上で投稿してくださいました。
そのため、当選者のフォロワーさんたちにもぺんてるの製品の認知ができたのではないかと考えています。
4.ツイッターでのイラストコンテストとの比較
Haruka:
今回、インスタグラムキャンペーンは初めてということでしたが、他のプラットフォームでのキャンペーンのご経験はございますか。
内村さん:
ツイッターでは「プラマン」という製品のイラストコンテストを行ったことがあります。
ツイッター上で、この製品がイラストを描くことにも向いているというお声があって、イラストコンテストを実施し、ご応募いただいたイラストの中から選定させていただき、そのイラストを実際のプラマン用ディスプレイの看板に使用しました。
およそ1000件の投稿が集まりましたので、今回のインスタグラムキャンペーンでもこの程度を予想していましたが、嬉しい誤算でした。
5.今後のインスタグラムキャンペーンは?
Haruka:
今後またインスタグラムキャンペーンのご予定はありますか?
内村さん:
具体的な予定はまだ立っていませんが、今回好評でしたのでまた何か面白いキャンペーンをしてみたいと思っています。
文房具とインスタグラムの親和性は高いと認識しています。
#勉強垢 だったり#手書きツイート だったり、若い世代が文房具とともにコンテンツをあげている様子をよく見かけますので、今後は何か若い世代に向けた企画もできると面白いかなと考えています。
6.まとめ
8000件を超える応募総数の秘密には、親しみやすいコンテンツテーマが大きいと感じました。
猫好きや動物好きの人のための文房具や製品を作るというのは人気を得るためには効率的かもしれません。
今後もぺんてるさんの企画するキャンペーンから目が離せません。