一般的にも普及しているデリスタグラマーという言葉の発祥であるおうちごはんさん。その人気の裏にはやはりオリジナルハッシュタグがありました!
目次
1.おうちごはんとは?
1-1.サービスのご紹介
おうちごはんとは、トレンダーズ株式会社が運用する食卓アレンジメディアです。
いつもの「いただきます」を楽しく。というコンセプトの元、家でごはんを楽しむ方に向けて食卓を楽しくする情報を発信しています。
その中でもインスタグラムで話題のおしゃれなご飯やデリスタグラマーと呼ばれる食にこだわってインスタグラムを運用しているインスタグラマーさんの情報などを扱っています。
1-2.インスタグラムアカウントご紹介
インスタグラム公式アカウント:@ouchigohan.jp
開始:2014年9月18日
フォロワー数:16万2千人
今回はおうちごはんのインスタグラム運用を担当している南出さんにお話を伺ってきました!
2.インスタグラムの運用について
2-1.食にフォーカスしたインスタを始めたきっかけ
Haruka:
インスタグラムを始めたきっかけについてお聞かせください。
南出さん:
2014年に入ってからインスタグラムのユーザー数が大幅に伸びてきており、インスタグラムを活用したサービスを何か 展開できないかと考え始めました。そこで、 ちゃんと自分たちもインスタグラムのことを 知っておいた方がいいだろうということで アカウントを開設しました。
そして、当初は衣食住のメディアとしてインスタグラマーネットワークとしてプロジェクトを立ち上げ開始したのですが、食に注力したメディアにしようと考え現在はおうちごはんという名前に切り替え2名で運用しています。
Haruka:
食にフォーカスを当てたというのはどういった理由があったのでしょうか?
南出さん:
当初は衣食住が混ざった状態だったのですが、それだとユーザーさんが求めるものにばらつきが出ると感じ、何か1つに特化した方がいいと感じました。
その中でも食に関しては、インスタグラム発などのトレンド発信の場になっていると思い相性がいいのではないかと考えたため、食に焦点を当て始めました。
私たちのインスタグラムでは自社製品を扱うというのではなく、トレンドを発信するコンテンツマーケティングのような形になっており、他の企業さんが運用するインスタグラムとは違いがあると認識しています。
2-2.人気アカウントになるまでの経緯
Haruka:
フォロワー数は現在15万人を超え、とても人気なアカウントの1つになっていますが、増加のタイミングやその秘訣は何なのでしょうか。
南出さん:
フォロワー数が5000人を超えるまでは1日3投稿ずつ写真を載せると決め、たまに休日には5投稿にトライしてみるなど 投稿数を意識していました。投稿が多いと目に付きやすくなるためそこからフォロワーの伸びを実感できましたね。
しかし、5万フォロワーを超えたあたりからはあまり投稿数とフォロワー数は比例しないのではないかと感じるようになりました。質の劣るものだったりとかユーザーさんが求めるものではなかったりする投稿を数多くあげてしまうとフォロワーさんの離脱が目立つようになると思います。
2-3.フェイスブックとインスタグラム、ユーザー反応の違い
Haruka:
他のSNSサービスとインスタグラムに機能の差異はありますか?
南出さん:
インスタグラムは見た目重視だと思います。フェイスブックは、テキストや見出しが大事だと思うので記事の拡散場所として使っていますね。機能的には明確に違います。
また、ユーザーさんの反応のあるコンテンツも違うと感じています。フェイスブックは、インスタグラムより面白いアイデアや自分にとって何か使えそうな役立つものの方が、いいねがつきやすいですね。
3.投稿手法について
3-1.コンテンツ収集からもわかる人気の秘訣
Haruka:
コンテンツに関してお聞きしたいのですが、どこから写真を集めているのですか?
南出さん:
もともと、デリスタグラマーというワードを作り商標を取っているのですが、何度か開催したキャンペーンの成果もあり、今ではハッシュタグ#デリスタグラマーで投稿して下さるユーザーさんが1日2000件を超えています。
#デリスタグラマーの他にも#LIN_stagrammer #delistagrammer をつけて投稿してくださった人の中から、おうちごはんのアカウントで写真をご紹介しています。
Haruka:
毎日2000件ということは月に5万コンテンツほど上がってくるわけですね!
選定の基準はどうしているのですか?
南出さん:
担当の者が写真の中から、見た目のきれいさや写真のクオリティ、また面白いアイデア
が使われているかなどを検討して選ばせていただいています。
当初はコンテンツが足りず困っていたことも多かったので、現在こんなにもデリスタグラマーという言葉が一般化され文化のように根付いてきたことは嬉しい限りです!
Haruka:
投稿の中でいいねが伸びると認識しているものはありますか?
南出さん:
写真の質がよくきれいなものはもちろんですが、あとはキャラクターを扱ったものは非常に人気が高いですね。
また、季節のものはウケやすいのではないかと感じています。先日の子供の日に合わせて投稿したこいのぼりの写真も反応はよかったですね。
Haruka:
アルバム機能を使った複数投稿はどのように活用されていますか?
南出さん:
webの記事で扱った写真について複数枚を同時に載せられる投稿をすることが多いです。
ですが、正直なところあまり複数投稿はエンゲージメントが高くないですね。おそらくですが、最新の機種でない方やインスタグラムをアップデートされていない方は見られないというのが原因ではないかと思っています。
3-2.ストーリーやライブ配信の効果的な活用法とは?
Haruka:
ストーリーの活用はされていますか?
南出さん:
ストーリーに関しては、おうちごはんの記事をアップするときに紹介の目的でアップしたり、またワークショップなどのイベント時にその様子を投稿したりしています。
また、ライブ配信は、この前のイベント時にその様子を流していました。
そのイベントに参加したくてもできなかった方たちが200から300人ほど閲覧してくださって、コメントをしてくださりその中には質問も多かったので、ライブ配信を担当している者が代わりに回答していました。
ずっと見られていた方は、おそらく2、30人だとは思うのですが、イベントにこういった形で参加できるのは面白いのではないかと感じています。
3-3.おうちごはんがこだわるキャプション、ハッシュタグとは?
Haruka:
キャプションには何かこだわりを持っていますか?
南出さん:
長文をおすすめするわけではないのですが、丁寧にこだわりをもってキャプション を書いている点は特徴だと思います。 きれいで見栄えする写真をただアップするのではなく、何がその写真について面白いのかということやノウハウを私たちの観点から添えるということを大事にしています。
Haruka:
ハッシュタグについては何か意識していますか?
南出さん:
#おうちごはん や #いつものいただきますを楽しく など典型化したものと、その投稿に関わるハッシュタグを合わせて上限の30個までつける ルールを決めています。
4.1つの文化を作り上げるキャンペーンとは?
Haruka:
キャンペーンについてお伺いしたいです。
南出さん:
今回は、「おうちごはんはじめ」というものと「ハムぱくサンド」というキャンペーンをご紹介したいと思います。
まず、「ハムぱくサンド」のキャンペーンでは他企業さんと提携しているもので、この言葉を流行らせハッシュタグ投稿を増やしブランド化したいということがKPIになります。過去「わんぱくサンド」という言葉もおうちごはんがきっかけで普及しました。
「朝のフレッシュロースハム」を4枚以上使いハッシュタグ#ハムぱくサンドをつけて投稿していただいた人の中から優秀賞に選ばれた方に豪華賞品をプレゼントする という内容のものです。
4月の末くらいからキャンペーンを開始し、現在2週間くらい経ちますが250件くらいの投稿が見受けられます。サンドイッチという手軽に作りやすいものなので投稿が伸びているのではないかと思います。
「おうちごはんはじめ」は年明けから3月末の間で開催した自社キャンペーンで、食にまつわるものであなたが今年やってみたいことというテーマを持った写真をハッシュタグ#おうちごはんはじめをつけて投稿してくださいと促しました。
おうちごはんのタグとしていまだにつけてくださる方も多く、投稿は12000件を超えており、私たちも驚きました。
5.まとめ
15万人を超えるフォロワーさん獲得の裏には、1日2000件以上使用されるオリジナルハッシュタグの普及がありました。
キャンペーンでも投稿数が莫大と言え、その意味でも1つずつのキャンペーンにより1つの文化ができているように感じられます。
オリジナルハッシュタグを普及させるということは一番のフォロワー獲得の要因になっているでしょう。