おしゃれで洗練された神戸の魅力を発信するインスタグラムアカウント@kobecco_channel(“kobecco”)さん。
神戸女子からの絶大な人気を誇り、アカウント開設後約半年でフォロワー1万人を達成しました。
地域特化型アカウントが半年でフォロワー1万人を達成した秘訣について伺いました。
目次
1.ご紹介
kobeccoの概要とアカウントについてご紹介します。
1-1.kobeccoご紹介
kobeccoは、神戸が大好きな女の子を巻きこんで神戸の魅力を発信するインスタグラムアカウント。
様々な企業や団体とコラボし、イベントも開催しています。
1-2.アカウントご紹介
インスタグラムアカウント@kobecco_channel
フォロワー数:1.6万人(2018年7月現在)
アカウント開設日:2017年7月10日
今回は、kobeccoを運営する、株式会社merchu(メルチュ)の折田楓さんにお話しを伺いました。
2.アカウント運用について
まずは、インスタグラムをどのような目的で、どのように運用されているのか伺いました。
2-1.アカウントをはじめたきっかけ
――kobeccoができたきっかけを教えてください!
折田さん:私自身、地元は兵庫県でしたが、高校は海外、大学と就職は東京だったので、10年間神戸を離れていました。会社を立ち上げるタイミングで10年ぶりに地元に帰ってきたのですが、その時に、「なんだか神戸に元気ないな」と思ったんです。そこで、おしゃれで素敵な「神戸女子」と一緒に、神戸を盛り上げていきたいと考え、kobeccoのアカウントを作りました。
2-2.フォロワーの推移
――フォロワーの推移はいかがでしたか?
折田さん:思った以上のスピードでフォロワーが伸びていきました。ひと月1000人以上のペースで伸びています。神戸が好きな女の子はたくさんいるのだとインスタグラムをはじめてから改めて気づきました。
半年で1万人達成、約1年経った現在は1.6万人フォロワーがいます。
――すごい伸びですね!
3.投稿手法について
フォロワーを増やすためにどのような手法を用いたのか、お話を伺いました。
3-1. フォロワー1万人達成するまでは毎日投稿
――投稿頻度について教えてください。
折田さん:今は週に1回、質の高い写真と有力な情報発信を心がけて投稿しています。1万フォロワーに到達するまでは、毎⽇投稿していました。
――毎日……!ネタ切れすることはなかったのでしょうか?
折田さん:kobeccoの投稿は半分がリポストなのですが、#kobeccoで投稿された写真や、kobeccoがタグ付けされた写真をリポストしていたので、写真の題材に困ることはなかったですね。
3-2. ハッシュタグの広め方
――#kobeccoの投稿は1.3万件ありますが、どのようにハッシュタグを浸透させたのでしょうか?
折田さん:プロフィールに、『”タグ付け”または” #kobecco “をつけて投稿してね』と書いたことと、毎回の投稿にも「#kobeccoをつけて神戸の魅力を是非共有してくださいね」とキャプションに加えることで、浸透を図りました。
4.プロモーションについて
kobeccoさんはインスタグラム以外でも、オフ会やグッズ販売などの活動を行っています。
4-1. オフ会でコミュニティづくりの実践
――アカウント運用以外で取り組んでいる施策はありますか?
折田さん:
インスタグラム上だけの繋がりに留めたくないという思いから、リアルなイベントを3ヶ月に1回程度(計5回)開催してきました。
初めてのオフ会はアカウントを開設して1か月半後(8月27日)でした。
――オフ会はどのような内容なのでしょうか?
折田さん:
集まったメンバーで⼀緒にお食事やお茶をして、神⼾の好きな場所の情報シェアなどをしています。また、「kobeccoで今後どのような取り組みをしたいか」といったアンケートをとるのですが、そこで得た情報を次のイベント企画の参考にすることもあります。メンバーみんなにkobeccoを楽しんで欲しいので、みなさんの声をなるべく聞くようにしています。オフ会で出会った⼥⼦同⼠が仲良くなって、その⽅たちがプライベートでもお茶しに⾏ったり海外旅⾏に⾏ったりしているご報告をいただくと、気の合う友達をつくるつながりの場を提供できたと感じることができて、とても嬉しいです。
――オフ会の参加者はどのように募集されていますか?
募集はインスタグラム上で⾏っています。その際、チラシのデザインにはかなりこだわっています。チラシからも「かわいい!おしゃれ!」が伝わるように、細部まで⼯夫しています。
4-2. グッズ販売をする理由
――kobeccoさんオリジナルiPhoneケースなどをネットで販売されていますが、アイテム販売をすることになった経緯を教えてください!
折田さん:kobeccoの認知度を高めるためです。女子は友達とお揃いで可愛いものを持つのが好きですから、kobeccoのグッズを持つことを楽しんでもらいたいです。
5.インスタグラムのコンテンツについて
写真やストーリーズなどのコンテンツはどのように工夫されているのかお聞きしました。
5-1. 写真の題材の決め方
――写真の題材はどのようにして決めているのですか?
折田さん:私が設立した株式会社merchuが神⼾市広報課公式インスタグラム「@my.sweet.kobe」の企画・運用も行っているため、神⼾市さんから新たな情報をいただくことも多いです。いただいた情報をもとに「かわいい!おしゃれ!ワクワク!キラキラ!キュンキュン」を感じたものをアップしています。
5-2. kobeccoメンバーの採用とその効果
――kobeccoさんのインスタグラムには、素敵な神戸女子がたくさん出てきていますね。このモデルさんはどういう方々なのでしょうか?
折田さん:kobeccoのインスタグラムアカウントに登場するモデルを”kobeccoメンバー”と呼んでいます。”kobeccoメンバー”には、神戸のおしゃれスポットで楽しい撮影会を行う等、kobecco主催のイベントに参加していただき、編集部と共に神戸の魅力を発信していただいています。
――koboccoメンバーの中にはフォロワーが多いインフルエンサーもいらっしゃいますが、kobeccoメンバーはどのように採用しているのですか?
折田さん:主に2パターンあります。
1つ目は、インスタグラムで告知して募集するパターンです。
2つ目は、オフ会で声をかけるパターンです。インフルエンサーの方からもオフ会に来ていただけることが増えたのですが、そこで声をかけて次回の撮影に来てもらう、ということが多いです。kobeccoのインスタグラムアカウントのフォロワーが増えていくと同時にインフルエンサーの方たちからもインスタグラム上で注目してもらえるようになって、今はkobeccoメンバーが約50名ぐらいですね。
――写真に人物を取り入れるメリットはあるのでしょうか?
折田さん:人物を入れた投稿のほうがいいねが多いです。あとは、人物を写すと写真のイメージがわきやすくなるので、その場所でどのように人物を撮れば良いのか、という提案も同時にできるようになります。場所を紹介するだけでなく、神戸好きの女子たちの写真の教科書のような存在になりたいですね。
5-3.ストーリーズとハイライトの活用
――ストーリーズの使用目的はなんですか?
折田さん:写真では伝わらないものを動画で伝えています。建物の内装を写すなどですね。最近はストーリーズで他のユーザーの投稿をリポストできるようになったので、kobeccoメンバーの投稿をストーリーズで紹介することもあります。
――フォロワー1万人を突破すると、インスタグラムのストーリーズ画面に「もっと見る」という表示を出して外部リンクを設置できますよね。こちらの機能はどのように活用されていますか?
折田さん:「kobeccoとコラボをしたい」と言っていただける企業様が増えてきたので、その企業様の宣伝をしたり、神戸のイベントの宣伝を流したりしています。インスタグラムだけではPRしきれない情報のリンクを貼り、「もっと見る」をタッチしてもらうことで外部のHPに誘導するようにしています。
――ハイライト機能の使用目的を教えてください!
折田さん:24時間で消したくない内容はハイライトにして残しています。特にオフ会の様子は残すようにしていて、最近kobeccoを知った人にもオフ会の様子を見てもらって、次回参加したいと思ってもらう狙いがあります。また、テレビや雑誌などのメディアに取り上げられたこともハイライトに残しています。
5-4.今後の展望
――インスタグラムを通して、kobeccoが神戸を元気づけられていると感じることはありますか?
折田さん:はい。kobeccoのインスタグラムで取り上げたレジャー施設や、飲⾷店さんから、「若い⼥の⼦が少しずつ来るようになった」とご連絡をいただくことが増えました。このような声をいただくと大変嬉しく思います。 今後は「神⼾⼥⼦」が「パリジェンヌ」のようなおしゃれな存在だと認知されるように、kobeccoが中心となって積極的に神⼾の良いところを発信していきたいです。
6.まとめ
kobeccoさんのInstagramアカウントが短期間で多くのフォロワーを獲得できた背景には、
- プロフィールや投稿のキャプションで、ユーザーにタグ付けの投稿を呼びかける
- オフ会を開催し、SNS上だけではなくリアルなコミュニティを作り、つながりの場を提供する
- 写真には人物を入れ、撮り方の構図までユーザーに発信する
などの取り組みがありました。
様々な工夫を通して神戸女子からの絶大な支持を誇るアカウントとなったkobecco。
ぜひ、アカウント運用の参考にしてみてください!