京都・宇治に本店を構えるお茶屋さん、伊藤久右衛門さん。
インスタグラムでの投稿方法や運用体系など、気になる運用方法について詳しくお話を伺ってきました。
目次
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1.ご紹介
1-1.企業紹介
株式会社 伊藤久右衛門
江戸時代からお茶づくりを続け、現在は実店舗、ネットショップの運営と幅広い販路を持つ
京都・宇治のお茶屋さん。
公式サイト:http://www.itohkyuemon.co.jp/
1-2.アカウント紹介
インスタグラム公式アカウント@itohkyuemon
:2015年11月より運営スタート。
フォロワー数は現在約11,000人。
今回は、伊藤久右衛門さんのWEB営業部、平元さんにお話を伺いました。
2.インスタグラム運用について
2-1.インスタグラムを始めたきっかけ
nagisa:
インスタグラムをはじめるきっかけをお伺いしたいです。
平元さん:
元々、FacebookやTwitterを運営しており、その流れで始めました。
弊社では、私含め3名のチーム体制でSNSを運用しています。私が、Twitterとインスタグラムを運用し、後の2人はFacebook を専任で運用しています。
2-2.フォロワー数の推移
nagisa:
フォロワー、が現在約11,000人いらっしゃいますが、ぐっと上がった時期はあったのでしょうか?
平元さん:
特に、ぐっと上がった時期はなく、じわじわと増えていきました。月ごとにフォロワーさんの数を記録しているのですが、本当に少しづつ増え、1年半かけて1万人に達しました。
3.投稿手法について
3-1投稿する時間帯とターゲット
nagisa:
投稿する時間帯は決めていらっしゃいますか?
平元さん:
主に、21、22時に投稿しています。SNSが活発な時間帯です。ですから、Twitterも深夜帯に投稿していますし、Facebookも19時に予約投稿をしています。
nagisa:
ターゲットは、若い方を想定しているのでしょうか?
平元さん:
当初、始めるときは、10代~がターゲットになると考えていました。しかし、想定とは違い、実際にインサイトを見ていると、25歳~34歳の年齢層がよく見てくれています。
Facebookの一回り下、Twitterの一回り上、という中間にインスタグラムがあるのかなと。
nagisa:
キャプションはどのように考えていらっしゃいますか?
平元さん:
普遍的なこと、だれにでも思い当たるようなことと抹茶スイーツを結び付けられないか、と思ってキャプションを書いています。
ブランドイメージとして、「京都・宇治」があるため、絵文字や顔文字は使わないようにしています。
3-2コンテンツの撮影方法
nagisa:
伊藤久右衛門さんのインスタアカウントを見ていると、本当においしそうな写真ばかりなのですが、画質もとてもきれいですよね。
平元さん:
元々、インスタグラム用に撮影した画像ではありません。弊社は、実店舗だけでなくネット通販での販売もしており、そのECサイトで使用するための画像がたくさんあるので、その中から、インスタグラムに合いそうな画像を選んで投稿しています。何枚かインスタグラム用の撮影もしたこともありますよ。
nagisa:
撮影はどのようにして行っているのですか?
平元さん:
すべてプロの方にお願いしています。食品は撮影が難しく、必ず、食品専門のスタイリストさんとカメラマンさんに依頼をして、スタジオで撮影を行っています。
nagisa:
構図もプロの方に考えてもらっているのですか?
平元さん:
構図は、基本こちらでラフを描き、「こんな写真を撮りたい」というイメージを事前に共有した上で、撮影の際に、細かいすり合わせをしていきます。ほぼイメージ通りに撮っていただけますね。時々、プロのアイデアで手を加えてもらうこともあります。
nagisa:
インスタグラムでいいね!が多い写真はどのような写真ですか?
平元さん:
まず、FacebookとTwitterでは反応の良い画像が違います。そもそも、Twitterは、そこまで画像重視ではないです。
Facebook で圧倒的に反応の良いのが
「真緑の写真」と「パフェの写真」です。
インスタグラムもFacebookと同じ傾向があり、
緑の多い画像や、パフェの画像は反応が良いですね。
nagisa:
私も、パフェを食べたら絶対にインスタグラムにアップしたくなります!
3-3.ECサイトとインスタグラムの関係
nagisa:
インスタグラムを見てネットで商品を買った、というお客様もいらっしゃるのでしょうか?
平元さん:
どちらかといえば、「買いました」というコメントのほうが多いです。
『これ、お母さんに送ったことあります!』や、
『店舗で食べました!』というコメントをしてくれる方もいます。
nagisa:
投稿へのコメントは毎回返すようにしていらっしゃいますか?
平元さん:
コメントにはまずいいねをするようにしています。
質問は、あまり来ないのですが、以前、パフェの画像に質問が来ていたとき、
すでに別のフォロワーさんがコメントを返してくださっていたことはありました。
nagisa:
フォロワー同士の中でコミュニケーションが取れているのは理想的ですね。
4.今後のインスタグラムについて
nagisa:
インスタグラムを運用する上での目標はありますか?
平元さん:
インスタグラムは、様々な形で使えるSNSで、
弊社は、3タイプの中でいうと『世界観型』だと思います。
(参照:インスタグラム企業アカウントにおける3つの運用手法)
弊社のSNSは、広報とお客様サポートを主な目的としています。
お客様サポートの面は、主にTwitterが担うので、インスタグラムは、ブランド認知に重きを置いて運用しています。
nagisa:
京都・宇治の世界観を大切にされているのですね。
今後インスタグラムで取り組みたいことはありますか?
平元さん:
インスタグラムのみで何かを取り組む、と言うよりも、何かやりたいことが出てきた時に、その取り組みがインスタグラムに合っていれば取り組もうとは考えています。
SNSは、それ自体が目的ではなく方法のひとつなので、
「この企画にはインスタグラムがあっているね」という流れで使っていければ良いですね。
5.まとめ
だれもが、京都といえば「抹茶」「和風」というイメージがあるのではないでしょうか。
伊藤久右衛門さんはそのイメージ通りの世界観を表現していると思いました。
取材の帰りに伊藤久右衛門さんの本店の茶房で抹茶パフェをいただきました。
SNSに#伊藤久右衛門 とハッシュタグをつけて投稿すると会計が5%offになるそうです。
とてもおいしかったです。