NYより速報。インスタグラムのCheckout機能を実際に使ってみた

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NY Checkout機能
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インスタグラム内でショッピングが完結する新機能「Checkout」が現在、米国でのみベータ版を試験導入中です。テテマーチのNY情報局より「Checkout」の現状をお送りいたします。

「Checkout」機能の説明はこちら:Instagram内でショッピング完結が現実に?「Checkout」機能とは

1.ベータ版導入されているアカウントの新機能使用状況について

現在、「Checkout」機能を試験導入しているブランドアカウントは23個です。(2019年3月21日現在)

1-1.フィードでの新機能活用具合について

過去の投稿にはCheckout機能が自動適用されていない
今回、試験導入されているアカウントでは、導入前からフィード内にショッピング機能を活用しています。ところが今回の試験導入では、過去のショッピング機能付の投稿全てに「Checkout」機能が自動適応されているわけではありませんでした。

現在日本で導入されているショッピング機能についてはこちら。:インスタグラムでショッピング機能がリリース!商品の販売と購入が直接可能に

最近の投稿には「Checkout」機能が導入されていますが、過去の投稿は従来と同様にオンラインサイトへ移行させる導線になっています。

1-2.フィードの動画に登場する商品複数もリスト表示が可能

Checkout機能 フィード動画
動画に登場する複数登場する商品はリスト表示され、商品の画像をタップすると、商品の詳細ページへ遷移します。

2.ストーリーズでのCheckout機能活用具合について

ストーリーズでも「Checkout」ステッカーを貼ることで、ユーザーを商品ページへ遷移させることができます。
しかし、ストーリーズにて積極的に「Checkout」ステッカーを活用しているアカウントはまだ少ないです。
2019年3月21日現在では、下記のアカウントのストーリーズではまだ活用されていませんでした。(Zara、Anastasia、Burberry、Balman、colourpopcosmetics、Dior、hudabeautyshops、kkwbeauty、Kyliecosmetics、MAC、MichaelKors、NARS、Nike、NYX、OUAI、 PRADA 、uniqlo)

ストーリーズで「Checkout」ステッカーを活用している例

H&MはストーリーズでCheckoutステッカーを使い新作3着を紹介しており、「Checkout」機能の効果かどうかは定かではありませんが、その全てが売り切れになっていました。
H&M例:
Checkout機能 ステッカー

adidas womanではストーリーズでスポーツブラを動画で紹介し、「Checkout」ステッカーを活用していました。
adidas woman例:
Checkout機能 ストーリーズ

また、「Checkout」機能をストーリーズにてわかりやすく紹介する動画を用意しているアカウントもありました。特にRevolveのアカウントでは、ステップごとにわかりやすく紹介しており、力の入れ具合を感じられます。
Revolve例:
Checkout機能 ストーリーズ

3.Checkout機能を使ってみた感想

実際に「Checkout」機能を使ってみて気づいた点や、既存のショッピング機能と比較した感想をお伝えします。

  • 気に入った商品をインスタグラムのDMで友達に教えることも可能です。
  • Checkout機能 DM

  • カートという機能はありませんが、ラベル機能がカート機能を担っています。商品のラベルボタンをタップすると自動的に「Shopping」というフォルダに保存されます。現在は保存したラベルへの導線が深いため使い勝手は悪いですが、今後UIが見直されそうです。
  • Checkout機能 カート

  • ラベルに保存した商品をまとめて購入する機能は現在ないので、都度、商品ページへ遷移し、購入(Checkout)する必要があります。
  • オンラインショッピングと比べて検索性に課題あると感じました。1アカウントあたり、これまでに数千ポストされており、(ショッピング機能付の有無問わず)その中から気に入った商品をスクロール動作にて探すのは不便さがあります。
  • 商品のサイズの表示がありませんでした。商品ページには「Description」という欄がありますが、現状はサイズの詳細ではなく材質説明やモデルの身長などが記載されています。
  • Checkout機能 サイズ

4.Checkout機能の今後の展開に期待

現在は限られたブランドアカウントで試験運用中の「Checkout」機能β版を使ってみて、まだ使いづらい面もありますが、β版では実用最小限の機能を用意していることを想定すると、それでも十分に「Checkout」機能のすごさを体感することができました。
「Checkout」機能があることで、インスタグラム上で商品の認知から購入までのプロセスがシームレスに完了し、これまでと比べ物にならないほどインスタグラム上での購入がスムーズに感じます。
また、一度購入すると決済情報は保存されるため、次回以降の購入体験はより簡略化されます。インスタグラム上で購入体験を繰り返すことにより、ユーザーに合った商品をレコメンドされていくことを想像すると、ますますインスタグラムが写真だけでなくユーザーのライフスタイルに寄り添ったプラットフォームへと進化していくのではないかと感じました。
現在はアパレルやコスメ系のブランドアカウントでのみ試験導入されている「Checkout」機能ですが、今後、グルメ系や他のジャンルへ導入された際にどのような活用の幅が生まれるのか楽しみです。

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