インスタグラムは2016年11月1日(米時間)、複数のパートナーとともに、新しい機能のテスト運用を開始したことをプレスリリースで発表。この機能を利用すると、同サービスのフィードから簡単にショッピングサイトへ遷移できるという。
“この機能によって利用者は、Instagram上のオーガニック投稿(広告以外の通常の投稿)に含まれる商品について、より深い情報をシームレスに得ることができるようになります。テスト運用は、ケイト・スペード、コーチ、J.クルーなどを含む20の米国を拠点とした小売ブランドと共に行われます。”
注目すべきはオーガニック投稿でもこの機能を利用できるという点。
今回は「購入ボタン」本格実装に向けて企業が取り組むべき3つのインスタグラム活用術について紹介します!
「shop now」ボタンの詳細は以下記事よりご確認ください。
目次
目次
1.アカウントの作成からブランディング
「購入ボタン」本格実装に向けてインスタグラムアカウントがないことには始まりません!
投稿素材からECサイトへ遷移するということを前提にアカウントの世界観を作っていきましょう。
インスタアンテナではインスタグラムをビジネス活用している企業様に取材をして活用法を記事として公開しています!
アカウントブランディングをする上で参考になる記事を紹介します。
2.ハッシュタグのストックを増やしておく
2-1.ファッションブランド Levis
大手ファッションブランドlevisではShop now機能が実装されており、投稿した写真の下に表示されている「TAP TO VIEW PRODUCTS」をタップすると商品情報が表示され、そのまま商品購入ページまで遷移することができます。
実際にモデルさんのコーディネートを見ることで、自分が着たときのイメージを想像することができるので購入ページへの導線とインスタグラムとの相性は抜群ですね!
2-2.コメント自体が商品のクチコミに
閲覧者はすでにインスタグラム利用者ということで、従来のECサイトでのレビュー機能よりもコメントをするハードルが容易になると予想されるため、ショップ機能がついた投稿のコメント欄は「商品クチコミ」の役割を担うのではないでしょうか。
2-3.ハッシュタグを使った検索行動
インスタグラムの検索行動において“ハッシュタグ検索”があります。
最近では話題になった観光スポットやお洒落なお店などをハッシュタグで検索するという機会が増えているようです。
同様にインスタグラムでの「購入ボタン」でショッピングを行う際に、モデルさんのコーディネートだけでなく一般ユーザーの投稿がより身近な参考資料になるのではないでしょうか。
第3者の投稿を増やしておくことでより信頼性のある情報を提供すると同時に、ハッシュタグのストックは商品の人気度を表す指標になります!
3.インフルエンサーキャスティングを考える
インスタグラムからの商品購入が本格実装された時、今以上にインフルエンサーの存在は大きくなっていくでしょう。ここではSNSクチコミの消費傾向からインフルエンサーに求められるポイントを考察し、キャスティングの際に押さえておくべき点についてまとめます。
3-1.データから読み取るSNSクチコミの消費傾向
トレンダーズが20代から30代の女性1,000名を対象に行なった「情報収集」から「商品購入」にいたるSNS活用経路の調査によると、「SNSをきっかけに物を買ったり、イベントに参加したりした経験」があるかという質問に対して、約7割が「経験あり」(65%)という結果になりました。
< https://markezine.jp/article/detail/26640>
「新商品や新サービスを購入するきっかけ」になる投稿については、「友人や知人のオススメ投稿」(49%)、「芸能人・著名人のオススメ投稿」(34%)が強い影響力を持つことが分かりました。
消費者庁が2017年6月9日に発表した、「平成29年版 消費者白書」においても「SNSで情報を見たことがきっかけで商品購入・サービス利用をした」経験について、「友達がアップやシェアした情報」が芸能人や有名人、企業アカウントに比べて強い影響力を持つことが分かります。
SNSのクチコミが消費者に対して及ぼす影響についてレポート
3-2.インフルエンサーはどんな存在か
他のユーザーへの“口コミ”の影響力が大きい人物を「インフルエンサー」と呼びます。また、インフルエンサーといってもナノインフルエンサーから芸能人の方まで幅広く存在します。
<http://bae.dentsutec.co.jp/articles/nano/>
先ほどの”SNSクチコミの消費傾向”において芸能人や有名人、企業アカウントよりも友達がアップやシェアした情報に強い影響力があるという結果から、
投稿ユーザーとの距離の近さが商品の信頼度を左右する重要なポイントになっていることが分かります。
フォロワー数の多いタレントやトップインフルエンサーはもちろん影響力はありますが、ナノインフルエンサーやマイクロインフルエンサーにも彼らの強みを持っています。
SNSで共感を得るためには目的やターゲットを考えて彼らをキャスティングすることが求められます。
インフルエンサーコラボ事例:
4.まとめ
今回はショップ機能が本格実装される前の準備として、購入までの導線を3つのポイントで紹介しました。
今までのインスタグラムマーケティングではブランディングや口コミがメインで直接商品の購入につながりにくいという点がございましたが、今後のアップデートで私たちのライフスタイルが一気に変わる可能性を秘めています。
検索行動におけるプラットフォームの一部がインスタグラムに移行している中でインスタグラムのアカウント設計について改めて見直してみてはいかがでしょうか!
インスタグラムのビジネス活用に関しましてご不明点がございましたら、ぜひお問い合わせくださいませ。