インスタグラムでショッピング機能がリリース!商品の販売と購入が直接可能に

インスタビジネス活用

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以前にインスタアンテナで紹介したことがある「Shop Now」と呼ばれる機能が、ついに公式に日本でスタートしました。
参考)Instagramで直接商品が購入できる?ECページに直接遷移するShop Now機能とは

こちらの機能を一言で説明するなら、インスタグラム内で商品販売、商品購入が完結してしまう仕組みのことです。すでにアメリカを始め海外で試験的に実装済みの機能ではあったため、日本国内でも開始されることが噂されていました。

今回、日本でも実装された本機能は、Facebook社のリリースによると正式には「Shop Now」ではなく「ショッピング機能」と呼ばれるそうですが、ショッピング機能が実装されたことでどのような変化が起きるのか、簡単にご紹介します。

目次

1.ショッピング機能により何がどう変わるのか?

ショッピング機能が実装される前、ユーザーはインスタグラム内で欲しい商品を見つけた場合、基本的には一度インスタグラムの操作から離れてその商品をインターネット上で検索し直したり、実際に店舗に足を運ぶことで手に入れていました。

ではインスタグラムにショッピング機能が実装されたことでどのような行動の変化が起きる可能性があるのでしょうか?

1-1.シームレスな購買行動が可能に

前述の通り、これまでのインスタグラムを通じた購買行動では、フィード投稿の中で欲しい商品が見つかった場合はその商品を手に入れるためにブラウザを立ち上げて検索をしたり、別のECアプリを立ち上げたり、店舗に直接足を運んだりする必要がありました。
そのため、企業や店舗側がインスタグラムを通じて商品のプロモーション、販売促進をしたい場合であっても、インスタグラムはあくまで「認知」のツールであると割り切るしかありませんでした。
つまり、インスタグラムがどの程度売上に貢献しているのかを把握することは難しく、そもそも「認知」から「購入」の間に「検索」や「来店」という行動が挟まることで、ユーザーの負担が増え、結果的にカゴ落ちのような状態になってしまうこともしばしばありました。

しかし、今回新たにショッピング機能が実装されたことでその購買行動に大きな変化が起きることになります。
それは、「認知」から「検索」し「購入」に至るという3ステップを、「認知」から直接「購入」に繋げる2ステップに省略することができるようになった点です。
これにより、ユーザーにとっては商品購入までの負担が減り、シームレスな購買行動が可能になります。

1-2.認知やブランディングだけに留まらない

シームレスな購買行動が可能になったということは、別の視点から考えるとインスタグラムが認知やブランディングのツールだけではなく、直接「購入」というアクションを起こすことができる場になったことを表しています。

また、インスタグラム内で購入まで完結できるということは、インスタグラムでの施策がどの程度売上に貢献しているのかをある程度計測できるようになるということです。

つまり、これまでインスタグラムの運用はブランディングがメインの使用用途だと語られてきましたが、ショッピング機能が追加されたことにより単なる認知やブランディングなどのツールに留まらない、新たな可能性が生まれたことになります。

2.ショッピング機能を始めるために

では実際にショッピング機能を始めるためにはなにから始めればいいのかというと、まずはビジネスプロフィールへの設定変更です。

ビジネスプロフィールの設定についてはこちらの記事をあわせてご覧ください。
参考)【必読!】Instagramビジネスツールが導入開始!3つの新機能とは
参考)Instagram、ビジネスプロフィールの設定でFacebookページの連携が不要に。

また、ビジネスプロフィールへの設定変更を含めて、以下の条件を満たす必要があります。

  • 【ショッピング機能の導入に必要な条件】
    • ビジネスで、提供者契約とコマースポリシーに準拠した物理的な商品を販売している
    • Instagramアカウントがビジネスプロフィールに移行済みである
    • Instagramアカウントが所有権のあるFacebookページと接続されている
    • Facebookページでショップセクションを追加もしくはビジネスマネージャでカタログを作成している(あるいはBASE、EC-Cubeなど、カタログ作成をサポートする国内事業者のECプラットフォームと連携する)

(引用:Instagram、フィード投稿から商品が購入できる「ショッピング機能」を日本国内で導入開始
※ショッピング機能の具体的な始め方についても、こちらの公式リリースよりご確認ください

3.すでにテスト運用が実施されていたアカウント

昨日ショッピング機能が実装されたとのリリースが正式に行われましたが、実はその前からテスト的に6つのアカウントがショッピング機能をスタートさせていました。

3-1.Baycrews (@baycrews)

ジャーナルスタンダードやスピック&スパン、イエナなどのアパレルブランドを抱えるBAYCREW’S GROUPのインスタグラムアカウント。11万人以上のフォロワーに向けて商品を紹介しています。
baycrews

3-2.BOTANIST (@botanist_official)

おしゃれなパッケージと厳選された原料を使用することで若者に人気のボタニカルライフスタイルブランド「BOTANIST」のインスタグラムアカウント。4万人以上のフォロワーに向けて自社商品の紹介をしています。
botanist_official

3-3.Creema (@creemajp)

ハンドメイドマーケットプレイス「Creema」のインスタグラムアカウント。5万人以上のフォロワーに向けてハンドメイド作品を紹介しています。
creemajp

3-4.Gilt Japan (@giltjapan)

毎晩21時、3日間限定のファミリーセールを行っているECサイト「GILT」のインスタグラムアカウント。1万人以上のフォロワーに向けてセール商品の紹介をしています。
giltjapan

3-5.minne (@minne_official)

GMOペパボ株式会社が運営するハンドメイドマーケット「minne」のインスタグラムアカウント。12万人以上のフォロワーに向けて、作家さんが作ったハンドメイド作品を紹介しています。
minne_official

3-6.ZOZOTOWN (@zozotown_official)

株式会社スタートトゥデイ(2018年10月1日よりZOZOに社名変更予定)が運営する、言わずと知れたファッションECサイト「ZOZOTOWN」のインスタグラムアカウント。4万人以上のフォロワーに向けて商品情報を発信しています。
zozotown_official

4.今後のトレンドの変化

インスタグラムが売上にどの程度結びつくのか疑いを持ち、これまでインスタグラムマーケティングに力を入れられていなかったEC事業者としては、ショッピング機能が実装されていよいよ焦りを感じ始めたのではないでしょうか。
インスタグラムは、今や国内で2200万人以上が利用し、今後もユーザーは増え続けることが予測されています。大手ECサイトへの出店だけではなく、インスタグラムのショッピング機能をいかに活用するのかが、企業の成長にも大きく関わってくるのではないでしょうか。

また、インスタグラムが普及したことにより現在では個人が持つ力も強まっています。
影響力を持つ個人が直接インスタグラム内で商品の販売をすることができる時代になった現在、EC事業者側もなにかしらの対策を講じる必要が出てくるでしょう。

当サイトを運営するテテマーチでは、今後もショッピング機能の可能性について探っていくことで、より最適なソリューションを提供していきます。

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