目まぐるしくアップデートや機能追加されるInstagram。
今回は2018年3月現在、国内未実装ですが海外でのテストデータや、開発中の噂が流れている7つの新機能についてご紹介し、ビジネス活用の可能性について考察していきます。
目次
目次
1.カメラ系
まずご紹介するのはカメラの新機能です。最近ではStoriesにGIFスタンプやARなど様々な機能が追加されましたが、現在新たに2つの機能が実装される可能性があります。
1-1.ポートレート機能
まずご紹介するのはポートレート機能です。ポートレート機能とは、撮影時に被写体にピントを合わせることで背景をぼかすことができ、プロの写真家のようなキレイな写真を撮影することができる機能です。
現在iPhoneではiPhone7以降の機種や、Androidの一部の機種でも実装されているポートレート機能。このポートレート機能がInstagramにも実装されれば、専用アプリやデジタル一眼レフカメラなどを使わなくても手軽にキレイな写真が撮影できるようになります。
1-2.シネマグラフ機能
NEW: Instagram is working on a ‘Cinemagraph’ feature for Stories
(Screenshot: @WABetaInfo) pic.twitter.com/Y3r2zNta8N
— Matt Navarra (@MattNavarra) 2018年2月6日
続いては、シネマグラフ機能です。シネマグラフとは画像の一部にだけ動きを取り入れたGIFアニメーションのことです。たとえば海の波だけが動く風景画や、注ぐ飲み物だけが動く静止画など一風変わったシネマグラフは見る人に驚きと感動を与えることができるでしょう。
- これら2つのカメラ系新機能は、企業のInstagramアカウント運用において手軽にプロ仕様の写真撮影を可能にします。
また新しいバリエーションのコンテンツを制作できるなど素敵なコンテンツ制作の助けとなる機能となるでしょう。
2.DM系
続いて、ご紹介するのはDM(ダイレクトメッセージ)系の機能です。Instagramは写真や動画を投稿するSNSとしてだけでなく、コミュニケーションツールとしての機能も整備を進めています。
2-1.ダイレクトメッセージの整理機能
引用 (https://thenextweb.com/apps/2018/03/06/4-new-features-possibly-headed-instagram/)
InstagramのDM機能をLINEのようにコミュニケーションツールとして多用するユーザーが増えてきている中でDM内の整理をする機能もスタートするかもしれません。現在出てきている情報では、Inbox(受信トレイ)、Unread(未読)、Starred(星→重要)といったカテゴリ分けで提供される可能性があるようです。
2-2.音声通話&ビデオ通話
引用 (https://thenextweb.com/apps/2018/03/06/4-new-features-possibly-headed-instagram/)
InstagramのDM機能は、テキストメッセージだけでなく音声通話や、ビデオ通話も提供されるかもしれません。海外のメディアによるとInstagramとInstagram DirectスタンドアローンアプリのAndroid Application Packages(APK)内に、「Call」と「Video Call」というアイコンを見つけたという話が上がっていました。
近い将来Instagramで電話をかけることが当たり前になるかもしれません。
- ここまで、DM機能に噂される新たな2つの機能をご紹介しましたが、Instagramにこれらの機能が実装されることで新たな可能性が広がります。
これまでInstagramはFacebookやTwitter、SnapchatなどのSNSとシェアの取り合いをしていましたが、DM機能が強化されることでLINEのようなコミュニケーションツールのポジションまで領域を広げてくるかもしれません。
既に若年層を中心にStoriesへのコメントからInstagram DM内でコミュニケーションが完結するケースが増えてきているようですので、InstagramのDM機能の今後に注目しておくべきでしょう。
3.その他
最後に、海外メディアで紹介されている3つの新機能についてご紹介します。以下の3つの機能はInstagramのビジネス活用の幅を大きく広げる可能性があるのではないでしょうか。
3-1.ショッピング機能
ショッピング機能については、噂ではなく既にInstagramからのリリースも出ており、既に米国、カナダ、英国、オーストラリア、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、ブラジルの8カ国で利用可能です。
今のところ利用のためにはShopify(ショピファイ)というEコマースプラットフォームを利用する必要があるようですが、Instagramで商品が買えるようになるというのは大きなビジネスチャンスにつながるでしょう。
日本でのサービス提供は未対応のようですがShopifyは2017年9月より日本に本格的に進出しているので、そう遠くないうちに対応が進むのではないでしょうか。
3-2.ユーザーIDのスキャン
引用 (https://techcrunch.com/2018/03/21/instagram-has-unreleased-nametag-scanning-adds-links-to-profiles/)
Instagramは、LINE IDのQRリーダーのような機能の開発も進めているようです。つまり、Instagram単体でQRコードが発行できるようになるということです。
今まではInstagramアカウントのQRコードを発行する時、WEBでInstagramアカウントのURLを取得して外部のQRコード発行サービスを使わなければQRコードを取得できませんでした。
これだけでも手間であっただけでなく、スマートフォンでそのQRコードを読み込んでもWEB版のInstagramに一度遷移した後にアプリが起動されるというややこしい導線になっていたので、Instagram自体にそのような機能が追加されることでそれらの負担を大きく減らすことができるでしょう。
3-3.Instagramからデータのダウンロード機能
引用 (https://thenextweb.com/apps/2018/03/06/4-new-features-possibly-headed-instagram/)
最後に紹介するのはInstagramからデータをダウンロードする機能ですが、この機能についてはどのようなデータがダウンロードできるのか詳細の記載は見つかりませんでした。
考えられることとしては、Instagramにアップされている投稿の画像データ、動画データのダウンロードが可能になるのではないか、ということです。これまでInstagramユーザーは画像をアップロードした後、デバイスにそのデータを残さずに削除するケースがありました。
しかしその場合、Instagramにアップされたデータを再び手元に置きたい場合、その画面を新たにスクリーンショットで撮影するしかありませんでした。
すなわち、もしもInstagramにアップロードした画像データをスマートフォンにダウンロードできるようになれば、より使い勝手は良くなるかもしれません。また、ビジネス視点での可能性を考えると、インサイトデータなどもダウンロードできるようになればレポーティングが簡単にできるようになるのではないでしょうか。
- 上記3つの機能のうちショッピング機能は誰が見てもビジネス活用の幅が広がることがわかりますが、ユーザーIDのスキャンはO2O施策でのフォロワー獲得の効率を上げるかもしれませんし、データダウンロードはレポーティング作成の手間を大幅に削減する可能性もあります。
ショッピング機能はすでに海外実装されているので国内実装が待ち遠しい限りですが、その他の機能も詳細が気になる内容ではないでしょうか。
4.まとめ
今回は国内外で噂される7つのInstagramの追加機能をご紹介してきましたが、どの機能もInstagramの可能性を広げるものではないでしょうか。
Instagramは正方形の静止画を投稿するシンプルなアプリからスタートし数年でシェアを大幅に拡大、DMやStoriesなど様々な画期的な機能を追加してきました。
どの機能も基本は利用ユーザーを活性化させる目的かと思いますが、ビジネス視点で活用の可能性を考えていくと様々な施策が打てるのではないでしょうか。
参考:
https://thenextweb.com/apps/2018/03/06/4-new-features-possibly-headed-instagram/
https://techcrunch.com/2018/03/01/instagram-audio-video-calling/
https://techcrunch.com/2018/03/21/instagram-has-unreleased-nametag-scanning-adds-links-to-profiles/
https://www.businesswire.com/news/home/20180321005831/ja/#.WrMEohJxSyI.facebook