幅広い年齢層のユーザーがフォローしてるタリーズコーヒーのインスタグラム。今回は運用担当者さんに独自の取り組みや工夫、キャンペーンの効果などをお伺いしました!
目次
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1 企業紹介
1-1.タリーズ紹介
タリーズコーヒーは、シアトル発のスペシャルティコーヒーショップで
昨年日本上陸20周年を迎え、国内の全47都道府県に約700店舗を展開しています。
1-2.インスタグラムアカウント紹介
インスタグラム公式アカウント : @tullyscoffeejapan
フォロワー数 : 103千人(2018年4月現在)
開始時期 : 2015年6月
今回はWEB・SNSチームの小林さんにお話しをお伺いしました!
2.アカウント運用経緯
ーーアカウントを始めたきっかけを教えてください。
小林さん:
2015年の夏にハワイをテーマにしたプロモーションがあって、主力商品だったアサイーのドリンクをお客様に飲んでいただき、アサイーの「あいうえお作文」で感想を書いていただくというイベントを行いました。
インスタグラムはイベントの様子を投稿する期間限定のアカウントとして開設しました。
アサイーはOLや女子学生が好む傾向で、そういった方はインスタグラムも好む人が多いので、このタイミングでインスタグラムに挑戦してみようかと思いました。
3.担当者独自の取り組み
担当者独自のコンテンツの工夫と、それぞれのメディアの特性を生かした活用法について伺いました!
3-1.コンテンツの工夫
ーーキャプション作りで心がけていることはありますか?
小林さん:
素材とキャプション作りはお客様目線で考えることを常に意識しています。
コーヒー豆の紹介の際は、お客様がイメージしやすいように味わいを中心に分かりやすく
説明するキャプションにしています。
例えば、最近発売したルワンダのコーヒーの場合は
“黒糖を思わせるコクのある甘みと、ふわっと広がるシトラス感が、後味に心地よく広がります。かろやかでスムースな飲み口ですので、ブラックで楽しむのがおススメ”としました。
また、おすすめの飲み方やフードペアリングも加えるなどの工夫も行っています。
あとは、ウェブやSNSに関する情報収集はまめに行っています。
日頃から情報をキャッチするように意識はしていて、通勤中や移動中などのスキマ時間を活用して流行りをキャッチしています。
SNSはじめインターネットの世界では、目まぐるしく流行りが変わっていますので、今後もタイムリーに情報をキャッチする努力をしたいと思っています。
また、他の企業のインスタグラムを参考にさせていただくこともあります。
同系列の企業のアカウントはもちろん、表現やクリエイティブ、投稿内容に共感できる企業のアカウントや、食やコーヒーに詳しい個人のアカウントもチェックしています。
ーー投稿する素材はどのように選んでいますか?
小林さん:
会社のオフィシャル画像も使用しますが、ペアリングやイメージ訴求をしたい時は
自分でお店で撮影することもあります。
お店で撮った写真の方がリアリティがあって、よい反応を頂くことも多いです。
お店で撮る時は、綺麗に映る(お店の中の)場所や時間の自分なりのノウハウがあってそれを元に美味しそうに見える工夫をしながら撮影しています。
3-2.それぞれのメディアの役割
ーー様々なソーシャルメディアを活用されていますが、その中でのインスタグラムの立ち位置を教えてください。
小林さん:
Twitterは情報発信ツールとして、お客様とコミュニケーションを図っています。
Facebookはしっかりと文章を書き、企業のメッセージを発信しています。
インスタグラムは20代~30代の女性に向けて、キャプションもなるべくソフトに書いています。お客様の反応はTwitterに似ていると思います。
ーー1日にどれくらいインスタグラムの運用に時間をかけていますか?
小林さん:
シーシャルメディア全般として考えると1日2時間ほどで、インスタグラムでは週に2,3回投稿しています。インスタグラムのユーザーの反応が良い時間を意識しています。
4.キャンペーン事例紹介
過去に実施されたキャンペーンの概要とその効果・反響、さらに今後の目標についても伺いました!
ーー実施されたキャンペーンの概要を教えてください
小林さん:
2017年の9月~12月にベアフルストーリーというハッシュタグ投稿キャンペーンを
行ないました。
♯ベアフルストーリーというハッシュタグをつけていただき、ベアフルを撮った写真を投稿していただきました。
ーーキャンペーンを行ったきっかけは何でしたか?
小林さん:
タリーズコーヒーが創業20周年の時に様々なプロモーションやイベントを行いました。
その中でオリジナルテディベア″ベアフル“をファン育成の為に役立てられないかと考え夏にバウフィという新しい犬のキャラクターが出たタイミングでキャンペーンを行いました。
美味しいコーヒーを探していて、ベアフルの仲良しということなのでバウフィの世界観を作ってみようと考えました。
ベアフルは定期的に新商品が発売されます。
このキャラクターには多くの熱狂的なファンがついていて、中にはコレクターさんもいらっしゃいます。
大人気のキャラクターなので、早い店舗では発売日になくなってしまいます。お客様から早く知らせてほしいというリクエストをいただくこともありました。
お店のフェロー(従業員)からも、ベアフルのキャンペーンを実施してほしいとの声を
もらっていたので、その声にも応えることができたと思っています。
ーーキャンペーンを通して得た効果や体感はありますか?
小林さん:
約500~600件の投稿を予測していましたが、4か月間でその5倍以上の投稿が集まりました。
商品の売上というよりは、新しいキャラクター、バウフィをファンの方に短時間で
知ってもらえたという実感はあります。
このキャンペーンに当選された方に非売品のグッズをプレゼントしたのですが、外れたお客様からお問い合わせをいただくほど、ベアフルに熱心なファンがいらっしゃることを再認識しました。
今後はこのベアフルの人気をキャンペーンをうまく組み合わせて、ファン育成のためにもプロモーションや商品との連携を図っていきたいです。
ーー今後の目標を教えてください!
投稿に対するエンゲージは高めなので、単なる商品紹介というようにパターン化はせず
様々な切り口であったり、ブランドメッセージであったりが伝わるように努力していきたいです。
5.まとめ
お客様目線のコンテンツ配信を行うためには、インスタグラム運用担当者様自身が
普段から情報感度を高める努力をすることが重要なのかもしれないと感じました。
今後のタリーズ様のインスタグラム運用に目が離せませんね!