今回はインスタグラムを用いて観光地への集客や認知度の向上を図るキャンペーン事例(2016年・夏)をまとめました。企業だけでなく、自治体でもインスタグラムを用いた施策を行っているのをご存知でしょうか?キャンペーン無しでも投稿が集まる”インスタ映え”するスポットも合わせてご紹介します。
目次
- 1.自然と投稿の集まる人気スポット
- 1-1.直島
- 1-2.濃溝の滝
- 2.キャンペーンを用いて投稿を促す事例
- 2-1.PR活動がブランドコンテンツのタグ付けで劇的に変化する
- 2-1.下呂市「#ゲロスタグラム」フォトコンテスト
- 2-2.平塚市「#hiratsukagood」キャンペーン
- 2-3.高槻市「#たかつきdays」フォトキャンペーン
- 2-4.「九州ふっこう割」写真投稿キャンペーン
- 2-5.「赤城山」写真投稿キャンペーン
- 2-6.「スクープ大隅」キャンペーン
- 3.その他の取り組み
- 3-1.伊豆市の大型フォトフレーム『iZU FRAMES』
- 3-2.美野島商店街
- 4.まとめ
1.自然と投稿の集まる人気スポット
1-1.直島
直島は瀬戸内海に浮かぶ島々のひとつで、島中に様々なアート作品があり、特に草間彌生さんがデザインした黄色のかぼちゃなどが有名です。
日常から離れた場所でいろいろ楽しめ、まさに島々の自然、美しい景観、地域の人々とのふれあいが芸術作品とマッチした、島まるごと美術館「アートの島」として、国内外から評価を受けています。
1-2.濃溝の滝
1-3.寸又峡
寸又峡とは、南アルプスの麓にある大間ダムにせき止められた人造湖にある場所を指し、ダムの上を渡る長さ90m高さ8mの吊り橋は観光スポットとして大人気。
トリップアドバイザーが選ぶ「死ぬまでに渡りたい世界の徒歩吊り橋」でTOP10入りを果たしており、また橋の真ん中で祈ると“恋の願いが叶う”という言い伝えがあって、女性人気が抜群です。
2.キャンペーンを用いて投稿を促す事例
2-1.下呂市「#ゲロスタグラム」フォトコンテスト
下呂市公式アカウント:@gerostagram
下呂市では、インスタグラム内でフォトコンテストを行っています。
※現在は終了しています
キャンペーン内容は下呂市内で撮った画像をハッシュタグ、「#gerostagram」で投稿すると、投票してくれた方から抽選で
Amazonギフトカードなどがプレゼントされるというもの。
写真は何枚上げても良いというもので、キャンペーン期間も長く、数多くの投稿が集まっています!
2-2.平塚市「#hiratsukagood」キャンペーン
平塚市公式アカウント:@hiratsukagood
※現在キャンペーンは終了しました
キャンペーン内容は「ギュッと手をつなぎたくなる平塚のGoodな景色や思い出を、写真や動画に収めて投稿しよう!」というコンセプトのもと、平塚の景色や思い出を撮影した写真に「#hiratsukagood」のハッシュタグを付けて投稿するというもの。
優秀な作品として選ばれれば、平塚市で今後制作する広報媒体のメインビジュアルに採用される!というのがこのキャンペーンの特典となっています。現時点では1000件以上の投稿が寄せられており、どの作品も非常にレベルの高いものとなっています。
2-3.高槻市「#たかつきdays」フォトキャンペーン
高槻市公式アカウント:@takatsukicity_official
高槻インスタグラムフォトキャンペーンサイト:ハッシュタグ「#たかつきdays」
※現在キャンペーンは終了しました
投稿内容は、「高槻で見つけた心に残る風景」「日常生活の何気ない一コマ」「みんなに知らせたい面白スポット」などなど、高槻に関することならなんでもOK!ということで非常に参加しやすいものとなっています。
選ばれた方には豪華賞品や地域のキャラクターグッズなどのプレゼントが用意され、広報誌で紹介されたりポスターにしてもらえるという特典があるようです。
2-4.「九州ふっこう割」写真投稿キャンペーン
「#九州ふっこう割 写真投稿キャンペーン」の公式アカウント:@kyushu_tourism_information
「#九州ふっこう割」 写真投稿キャンペーンサイト
※現在キャンペーン終了しています
「元気な九州をシェア」をテーマとして、投稿写真は 熊本地震後に九州で撮った写真であれば何でもOK!というもので、抽選で合計100名の方に九州の一品がプレゼントされるというキャンペーンです。
#九州ふっこう割
2-5.「赤城山」写真投稿キャンペーン
「#赤城山」インスタグラム2016キャンペーン
※現在キャンペーンは終了しています
「#赤城山」をつけて赤城山周辺の景色やグルメを投稿することで参加出来るキャンペーンで、公式ポータルサイトで紹介されたり、抽選で50名様にオリジナルプレゼントが当たるという企画になっています。
「#赤城山」には、キャンペーン外の写真が既にたくさん投稿されているため、かなり参加しやすいものとなっています。
ぐんまちゃんの宝探しin赤城山2016 with インスタグラムキャンペーン
※現在キャンペーンは終了しています
同時に開催されているのがこちらの企画です。宝探しイベントにインスタグラムを絡ませたキャンペーンで、インスタグラムのキャンペーンとして捉えると参加のハードルは高いものになっています。
市役所・町村役場や道の駅などで応募用紙付きのチラシを入手し、謎を解いて各地に散りばめられた宝箱を発見していくというもので、景品が県内宿泊施設のペア宿泊券や、ニンテンドー3DS LLなどの豪華なものとなっているのが特徴です。
2-6.「スクープ大隅」キャンペーン
スクープ!大隅(鹿児島県公式)アカウント:@scoop_oosumi
キャンペーン内容は「大隅地域の9市町内で体験・発見した“特ダネ!”」をテーマに、大隅半島で見つけたもの(新しいもの珍しいもの)を投稿するというもの。投稿写真の中から選考のうえ、合計65名様に、賞金・賞品総額50万円分をプレゼント!というのが特典となっています。
3.その他の取り組み
3-1.伊豆市の大型フォトフレーム『iZU FRAMES』
伊豆市は修善寺虹の郷に、富士山の絶景を背景に記念撮影できる、大型フォトフレーム『iZU FRAMES(イズ フレームズ)』を設置しました。
富士山がよく見える絶景ポイントに設置されており、記念撮影をしてSNSにアップしたい!という欲求がくすぐられるスポットになっています。
3-2.美野島商店街
キャンペーンを用いていないインスタグラムの取り組みとして、こちらの商店街は非常に地域に密着したアカウント運営をされているのが特徴です。
夏祭りのカウントダウンや、ハロウィーンイベントの様子などがたくさん投稿されていて、商店街の温かい雰囲気がリアルに伝わって来るアカウントとなっています!
#美野島商店街
4.まとめ
旅行先、観光地では多くの人が自然と写真を撮るので、インスタグラムを活用したキャンペーンは相性が良いのではないでしょうか。企業、市町村としては撮影した写真を、いかにキャンペーンで投稿してもらう段階まで結びつけるのか、そしてその投稿をどのように活用していくかが重要です。
”インスタ映え”するスポットがないからといってインスタグラムを活用しないのは勿体ない!公式アカウントを作り、キャンペーン活動を行うなどSNSで精力的に活動することで投稿写真を促し、そのスポットに対する良いイメージをインスタグラム上に蓄積することが可能です。