全国屈指の水揚げ量をはじめ美しい景観や美味しい食べ物で有名な千葉県銚子市。
今回はそのインスタグラム運用について伺ってきました!
目次
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1.ご紹介
1-1.銚子市ご紹介
(HP:http://www.city.choshi.chiba.jp/)
千葉県の北東部に位置し、全国屈指の漁港地として知られる銚子市。
地域の言葉でこれはなに?を意味する「あんだこれ銚子」をキーワードにし、銚子市の魅力を推進する活動を行っています。
1-2.インスタグラムアカウントご紹介
インスタグラム公式アカウント:@choshi_city
フォロワー数:3268人(2017年8月時点)
開始時期:2016年3月7日
今回は、銚子市のインスタグラムの運用を担当する齊藤さんにお話を伺いました!
2.投稿手法について
2-1.スマホ用観光サイト開設に伴いインスタグラムを開始!
Haruka:
インスタグラムを開始しようと考えたきっかけは何ですか?
齊藤さん:
スマートフォン用の観光サイト「あんだこれ銚子」(www.city.choshi.chiba.jp/andacore/jp/)の開設に伴い、インスタグラムも始めました。このサイトでは、これはなに?を意味する「あんだこれ」という銚子地域の方言にちなみ、銚子にある「あんだこれ」という魅力的なモノ、コト、場所等をご紹介しています。
銚子市は、風光明媚なスポットはじめ、美味しい食べ物等フォトジェニックと呼ばれるにふさわしい魅力が数多くあります。他のSNS媒体より、写真に特化したインスタグラムがその特長を発信することに適していると考えました。
また、アカウントを開設する時、自治体の公式アカウントとしてインスタグラムを活用している自治体が、県内でなかったということも理由の1つです。
2-2.市民や観光客の自発的な魅力発信を促す!
Haruka:
インスタグラムを運用する上でその目的はどういったものでしょうか。
齊藤さん:
銚子に住んでいる人も観光客も、銚子市の知られざる魅力を発見しながら、それを自ら発信してもらうことが大きな目的です。
銚子市は、6年連続水揚げ量日本一、日本一早い初日の出を見られることをはじめ、景観、気候、文化、産業に特色のある街です。そのため、市民や市外から訪れる人の1人1人が何か気づきを発信していくことができると思います。
また、銚子市の魅力を、インスタグラムを通じ1人でも多くの方に届けられればと思っています。観光客や市民だけではなく、今までアプロ―チできなかった若者や女性にも認識していただきたいと思っています。
フェイスブックも運用していますが、市内で開催されるイベントの告知、実施の様子、テレビ放映情報等を投稿しています。40代以上の方を中心にリーチしている印象があり、ある程度の文量があった方が好まれるというところで、差異が生じていると思います。
さらに、写真による情報発信は言語を選ばないため、インバウンドにも効果的なのではないかと考えています。その意味でインスタグラムは、外国人観光客の誘致策としての役割も担っています。
その目的もあり、#あんだこれ銚子 というハッシュタグとともに#wowchoshi を付けて投稿してほしいとの呼びかけをしています。
2-3.地方創生とインスタグラム
Haruka:
フォロワーは現在約3200人(2017年8月時点)ですが、その増加の伸び方に特徴はございますか。
齊藤さん:
アカウントを開設してから7か月後の10月に1000人を突破し、今年3月に2000人を越えました。そして、7月に入ってから3000人まで増えたという形です。今年に入ってから、増加率が高くなっている印象を受けています。
Haruka:
インスタグラムを実際に始めてみて、フォロワーの伸びや投稿の反応の様子から、地方創生とインスタグラムの関わり合いについて、考えていることはございますか。
齊藤さん:
観光客の増加、地域の活性化、移住定住者の増加を目指すためには、とにかく銚子を知ってもらう必要があります。
その手段として、銚子の良いところをうまく切り取りながら、情報発信できるインスタグラムは、知ってもらう機会を増やすツールとして非常に役立ちます。
先ほどもお話ししたように、女性や外国人観光客までをターゲットにできていると実感していますし、新しい地方創生の形になってきているのではないでしょうか。
実際、私たちも他の地方自治体のインスタグラムを拝見していますが、葉山町のインスタグラム(@hayama_official)では、オフ会やフォトブック等インスタグラムを発展させた活用をしていて素晴らしいと思います。
3.いいねの集まるコンテンツとは?
Haruka:
インスタグラムでいいね!が多く集まる写真はどのようなものですか?
齊藤さん:
海の写真の反応は良いです。
それに加え、銚子市民、銚子出身者、銚子へ来たことがある人にとってのあるあるネタや、銚子定番の風景、食べもの等は人気のあるものとして認識しています。例えば、風力発電機とキャベツ畑、伊達巻、夏だけ開店するかき氷屋さんがあげられますね。
キャプションもそのような写真に合わせ、長文にせず役所的な表現を避け、親しみやすいものにするよう心がけています。
4.フォトコンテスト「あんだこれくしょん」について
Haruka:
現在開催中のインスタグラムフォトコンテスト「あんだこれくしょん」について概要や目的を教えてください。
齊藤さん:
このフォトコンテストは、7月1日から9月30日までの3か月間で開催していまして、銚子市内で撮った写真に、指定のハッシュタグ #あんだこれくしょん をつけて投稿するだけで応募完了になる手軽なものです。
特に写真のジャンルは問わないため、誰でも応募していただくことができます。
企画の目的としては3つ設けています。
1つ目に、銚子市に関する様々な写真作品を通じて、市とユーザーが一体となって銚子市の持つ魅力を広くアピールすることです。次に、様々な写真を募集することにより、銚子の新たな魅力、隠れた魅力を発掘すること、最後に、銚子市での写真撮影を目的とした観光客の増加を図ることです。
専用のコンテストページ、フェイスブックやインスタグラムからフォトコンテストのPR活動を行っています。
また、チラシを作成し、公共機関や飲食店、観光スポット等の市内各所で配布をして周知を狙っています。
現在約1か月が経ちましたが、8月1日時点で約1200件の投稿がありました。掲げているKPIとしては、この3か月間で2000件の投稿数としておりましたので、早速応募数が伸びていて嬉しいです。
入賞作品に関しましては、イベント展示や観光パンフレット、観光ポスターや観光名刺等に使用する場合があります。
質の高い写真ですので、二次利用にも効果的だと思います。
5.まとめ
開催中のイベント、「あんだこれくしょん」には明確な3つの明確な目的と、KPIが存在していました。このように地方活性化への糸口としてインスタグラムの運用をしていくことで、市民や観光客の自発的な魅力発信への流れが創生されるのではないでしょうか。