アパレルやインテリア業界など、物を販売する企業はインスタグラムに向いていると言われています。それは洋服、小物、家具などの被写体となるアイテムがあり、写真メインのインスタグラムを更新しやすく、そしてSNSで検索するユーザーのニーズに合っているためです。
それでは逆に、物を販売しないサービス業などはインスタグラムで不利なのかというと、そういうわけではありません。販売するための「物」がなくても、上手にインスタグラムを活用してコンバージョンやブランディングにつなげている企業もあります。
本記事では、そういった企業の活用法を参考に、物を売らない企業でもできるインスタグラムの使い方をご紹介しましょう。
目次
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1.物を売らないサービス業のインスタグラムの悩み
物を売らないサービス業といえば、WebやIT関連、マーケティング関連、道路・交通関連など。そういった企業がインスタグラムにも参入しようと思ったとき、そもそも何を写真に撮れば良いのかがわかりませんよね。インスタグラムの投稿では写真が必須であるため、投稿自体ができないということも。
社内や日常の様子などを撮っても、事業内容に関係なければ日記として使っている個人ユーザーとほとんど変わりません。これではコンバージョンを狙うのも難しいでしょう。
こうした悩みを抱え、なかなかインスタグラムに乗り出せない企業は少なくありません。
2.物を売らないサービス業のインスタグラム活用法
物を販売していないなら、物以外で勝負するという方法も。物を売らない企業のアカウントを参考に、インスタグラム活用法をご紹介します。
2-1.Webメディアに学ぶネタの探し方(@noel_media)
noel(@noel_media)は大人の女性向けのWebメディアで、美容やファッションから、恋愛、ライフスタイルまでを発信しています。
インスタグラムでコスメを紹介することが多いですが、実はこれらの投稿はリポスト!ユーザーにハッシュタグや「@〜」から始まるアカウント名を付けて投稿するように促すことで、リポストできる投稿を見つけられるのです。
「なかなか写真のネタが見つからない…」そんなときはリポストも検討してみてください。
2-2.お寺アカウントに学ぶ雰囲気の作り方(@feel_kiyomizudera)
こちらは京都にある清水寺の公式アカウント(@feel_kiyomizudera)で、フォロワーは16万人超え!「清水寺」という被写体はあるものの、たった1つしかないため「バリエーションが乏しくなるかも…」という不安も。
しかし実際に投稿を見てみると、お寺そのものだけでなく、工事の様子、周りの植物、高台から見える景色など、さまざまな写真が投稿されています。
そのどれもが美しく洗練されて見えるのは、落ち着いた雰囲気を作り出して統一しているからです。
写真の雰囲気を統一すれば、何を投稿してもそれなりにおしゃれに見えるもの。まずは写真のテイストから決めてみてはいかがでしょうか?
2-3.地域アカウントに学ぶファンの作り方(@kobe.jp)
こちらは神戸の地域アカウント(@kobe.jp)で、神戸の街並みを紹介しています。地域アカウントは実際に物を販売していなくても、いくらでも写真のネタを見つけられるのが強みです。
せっかくならフォロワーを増やしたいしファンも作りたいですよね。神戸のアカウントでは建物だけでなく、食べ物、何気ない電車の風景、地域のお祭りなども投稿しています。
しかもコメント欄は「どこのを食べましたか?」「お祭り楽しかったですね」などユーザー同士の交流の場に!
地元の人が慣れ親しんだ地域の写真で盛り上がり、さらに県外の人も「いいな」と思う…。写真だけにとらわれず、交流を勧めてファンを増やしていくという方法があります。
2-4.保険会社に学ぶイベントの発信法(@nissay_official)
日本生命も公式アカウント(@nissay_official)を持っており、フォロワーは4千人超えとなかなかの人気です。それこそ被写体が無さそうな企業ですが、どうやってインスタグラムを活用しているのでしょうか?
実は、日本生命はイベントや季節の行事などのネタを発信しています。自社開催のイベントだけでなく、オリンピックやマラソンなどの外部イベントにも積極的に参加しているんですね。他にも季節に合わせてちょっとした料理のレシピやDIYインテリアの作り方も紹介。
「社内だけではネタがない!」というときこそ、外に目を向けてイベントや季節を取り入れたネタを発信してみると良いかもしれません。
2-5.航空会社に学ぶ日常の見せ方(@ana.japan)
大手航空会社ANA(@ana.japan)では、インスタグラムにフォトジェニックな写真をたくさん投稿しています。
これらの投稿はリポストと自社投稿の両方を取り入れたもの。自社投稿ではグラフィックを活用したり、飛行機の模型や小物、食べ物などの置き画を撮影したりと、写真を1つの作品として楽しんで撮影している様子が伝わります。
日常をおしゃれに見せるには、自社商品がなくても、PCでもロゴでも、何か連想するアイテムが1つあればOK!撮影できそうなアイテムを集めて、作品を作るつもりで写真を撮ってみましょう。
3.まとめ
物を販売しないサービス業であっても、写真のネタを見つけたり、フォロワーやファンを増やすことは可能です。さまざまなアカウントを参考にして、自社ならどんな使い方ができるのかを考えてみてくださいね!