近年インスタグラムのタイムラインでよくみかけるようになった四コマ漫画やイラストなどの「#コミックエッセイ」。なぜ写真共有アプリとして発展してきたインスタグラムに、今、コミックエッセイという新しい風が吹き始めたのか。コミックエッセイそのものを紹介しながら説明していきます。
目次
目次
- 1. インスタグラムで増加する「#コミックエッセイ」とは?
- 2. 増加するインスタグラムにおける「#コミックエッセイ」という名の「リアル」
- 3. コミックエッセイから汲み取るインスタグラムの新しい使い方
- 4.まとめ
1. インスタグラムで増加する「#コミックエッセイ」とは?
なんとなく見たことはあるけどコミックエッセイとは一体何?と思っている方も多いと思います。まずコミックエッセイとは一体なんなのかを説明していきます!
1-1. 「コミックエッセイ」と呼ばれるコンテンツは?
そんなコミックエッセイが、今インスタグラム界でも多く投稿されているのです。
インスタグラムでの投稿は「#コミックエッセイ」「#エッセイ漫画」などのハッシュタグで主に投稿されています。
他のSNSとインスタグラムのコミックエッセイの違いは、「一般のインスタユーザー」がその投稿をし、フォロワーやいいねを伸ばしている点です。
それではそのインスタグラムで投稿されているコミックエッセイの内容を詳しく見ていきたいと思います。
1-2. インスタグラムで実際に投稿されている「#コミックエッセイ」とは?
それでは、インスタグラムで投稿されているコミックエッセイが一体どんな内容で書かれているのかを詳しく掘り下げいきます。
まず、コミックエッセイで人気の投稿を大きく3つに分けて紹介していきます。
1.子育て日記
2.恋愛
3.日常エッセイ
インスタグラムのコミックエッセイでは主にこの3つの投稿が多い傾向にあります。
1番投稿が多いのは子育て日記。今現在子育てしている主婦の方が、子育てをする中での気づき。子供との面白い出来事。ほっこりした出来事を主に投稿しています。
2番目に多いのが、恋愛。こちらは過去の恋愛、現在の恋愛をかなり赤裸々に描かれている投稿が多くなっています。
3番目が日常エッセイ。こちらで人気のある投稿はこういう人いるよね、だったりこういうことあるよね、という「あるある系」や、独特なセンスや絵柄で切り取られたユーモアのある日常が描かれているのがこちらの投稿です。
そして人気投稿のほとんどのものが、プロの漫画家、エッセイストではない「一般のインスタユーザー」の手によって描かれています。
2. 増加するインスタグラムにおける「#コミックエッセイ」という名の「リアル」
それでは、そんな一般のインスタユーザーの「コミックエッセイ」の投稿は、なぜ流行り始めたのか、考察していきたいと思います。
2-1. 「#コミックエッセイ」がインスタグラムで増加しているのはどうして?
実際コミックエッセイは現在「3万件」以上の投稿がされています。なぜそこまで多くの人がコミックエッセイを投稿するのでしょうか。
その理由として、エッセイ漫画は普段から漫画を描いていなくても絵日記のような手軽さで書くことができる点にあります。インスタグラムに実際投稿されているコミックエッセイを見ていくと、確かにプロのように上手な絵を描くユーザーもいますが、ほとんどのユーザーがプロ並みなわけではありません。子育てや、仕事の合間を縫って趣味の範囲で自分の身近に起こった出来事を気軽に投稿できるのがインスタのコミックエッセイの魅力です。
自分の考えや想い、恋愛観や子育て観などを投稿し、「いいね」がついたり、コメントがもらえたりすることによって「共感を得られた喜び」を感じることができる。
そしておしゃれな場所に行って、おしゃれな写真を撮らなくても、フォロワーを何万人も抱える人気インスタグラマーになれるのが、コミックエッセイというジャンルなのです。
2-2. インスタグラムユーザーにおけるコミックエッセイの役割
コミックエッセイを見ていくと投稿する側だけでなく、閲覧する側のユーザーも多いことが窺えます。
この画像を見ていただけるとわかるように、人気のユーザーになるとフォロワーが何万人もいることがわかります。流行るためにはそれを投稿する側だけでなく、閲覧する側のユーザーがいることも必要です。インスタグラムを普段閲覧するユーザーにとってコミックエッセイとはどのような役割を持っているのでしょうか。
通学通勤時間、ちょっとした待ち時間、空き時間に暇つぶしのツールとしてSNSを開くことは多いです。インスタグラムにおけるコミックエッセイは、「空き時間に手軽に読むことができる」という役割を持っています。
そして他のインスタグラムの投稿との違いとして「エンターテインメント性」があげられると考えられます。コミックエッセイを実際に見ていくと、一回の投稿にしっかり「オチ」をつけたエッセイと複数回にわけて更新することによってストーリー性をもたせるエッセイの二種類に分けられます。
ただ写真だけをみるより、ストーリー性やエンタメ性を持った投稿が混じることによってインスタグラムはより広いコンテンツを持ったSNSとして多方面のユーザーを獲得していると考えられます。
3. コミックエッセイから汲み取るインスタグラムの新しい使い方
どんどん変貌を遂げていくインスタグラム。それでは今、インスタグラムはどう変化していて、ユーザーは何をインスタグラムに求めていくのでしょうか。
3-1. 近年のインスタグラム投稿とコミックエッセイの比較
近年のインスタグラムで求められてきたのは「インスタ映え」と呼ばれるキラキラした日常や、お洒落な写真です。そんな中現れた「コミックエッセイ」は近年のインスタグラムで求められてきた「おしゃれさ」「非日常観」とは真逆の「赤裸々なリアル」が際立つ投稿です。現在のインスタグラムはその両者が混在している状態であると感じられます。
おしゃれでキラキラしている投稿の半面、リアルな日常的な投稿がある。今までの「リアル」はツイッターというSNSの使い分けが、インスタグラムの利用ユーザーの増加に伴い、その使い分けがなくなりインスタグラムは今よりももっと主流化していく。コミックエッセイはその主流化の表れなのではないでしょうか。
3-2. インスタグラムの新しい利用方法
コミックエッセイ、手書きツイート、ストーリー機能などの変化によって、インスタグラムはますます私たちにとって「身近」かつ「手軽」な存在になってきています。
今のインスタグラムで求められるのは、エンタメ性に長けたより近く、より手軽な存在なのではないでしょうか。インスタグラムのコミックエッセイが書籍化されたり、実際の漫画家の方がコミックエッセイでイラストを載せたり、ちょっとした漫画を載せている例もあります。
それだけでなく、企業の情報サイトで実際エッセイを連載している人気ユーザーの方も最近では多く見受けられます。このように、現在のインスタグラムには以前よりもずっと多くの「インフルエンサー」がインスタグラムには存在しているのです。
4.まとめ
ここまでインスタグラムの「コミックエッセイ」という新たなコンテンツに沿って説明してきましたが、インスタグラムは日々、新たなコンテンツを生み出し、流行を作っています。
例えば、今までは10代、20代が主流だったインスタグラムは、コミックエッセイという新たなコンテンツによって子育て中の主婦の方もインスタグラムを利用する機会が増えたかもしれません。より多くのユーザー、色々な層のユーザーを取り込むことのできる場にインスタグラムはこれから変化していくと考えられます。
新しいコンテンツに目を向け、取り入れることにより、インスタグラムをより効果的に利用することができます。インスタグラムの企業活用の際、インスタグラムの変化によりいっそ着眼し、取り入れてみてはいかがでしょうか。