企業のInstagram活用事例が増え、フィードやStoriesに企業の広告を見かけない日はもはやありませんが、『Instagram広告に興味はあるものの、効果が分からないしやったことがないからなかなか踏み出せずにいる!』そんな悩みを持つ方もいるのではないでしょうか?
また、実際に配信にチャレンジした方の中には、『Instagram広告を配信してみたものの、結果どうだったのかよくわからない!配信しただけになっている』そんな思いを抱いている方もいるかもしれません。
そこで、今回はInstagram広告基礎のおさらいと、効果を把握するために配信結果として確認することができるデータにはどんなものがあるのかを一部ピックアップしてご紹介します。
目次
目次
1.Instagram広告とは
まずは、Instagram広告について少しおさらいをしていきましょう。
Instagram広告は一般的に、認知度を高め、ブランドストーリーを広めることに効果があると言われています。では、どんな広告が配信できるのでしょうか?
広告のフォーマットには、写真広告、動画広告、カルーセル広告、Stories広告の4種類があります。それぞれ簡単に説明します。
1-1.写真広告
フィードに配信されます。テキスト表現よりも、ビジュアル表現が肝となるInstagramの中で、最初に登場した広告フォーマットです。シンプルで美しい素材を利用することにより、Instagramの世界観に溶け込ませることが可能です。
1-2.動画広告
フィードに配信されます。写真広告に加えて、音と動きも駆使することにより、ブランドイメージやストーリーを訴求することができます。
1-3.カルーセル広告
フィードに配信されます。カルーセル広告とは写真や動画を複数並べた広告のことで、ユーザーが横にスワイプすることにより、最大10枚の画像を表示させることができます。写真も動画も使用可能なので、1つの広告で複数のイメージを訴求したいときに効果的です。
1-4.Stories広告
Storiesに配信されます。臨場感のあるフルスクリーンの広告をユーザーに届けられるため、企業の利用が加速している人気の広告枠です。
世界には現在、5億を超えるInstagramアクティブアカウントが存在しますが、そのうち3億以上のアカウントが毎日Storiesを利用しています。(2018年3月時点Instagram公式情報)
最近は、フィードは見ずに、Storiesだけを利用するという大学生も多いと言われています。そんな大人気の枠に配信できるのが、Stories広告となります。
以上がInstagram広告の4つのフォーマットですが、どの広告フォーマットにも共通して言えるのが、Instagramの世界観と広告のターゲット層にマッチした最適な素材をうまく活用することでエンゲージメントを高められる点です。
バナー広告や屋外広告によくあるような、一目みて広告であるとわかるようなデザインはInstagram上においてユーザーに好まれない傾向があるということも理解しておきましょう。
2.広告を配信した後に見られる指標とは?
では、実際にInstagram広告を配信をした後に、効果を確かめるためにはどのような指標を確認することができるのでしょうか?今回はその一部を紹介します。
2-1.クリック数、インプレッション数、フリークエンシー数などの基本的な情報
他のウェブ広告と同様に、広告がクリックされた回数や表示された回数、各ユーザーに対する広告の平均表示回数などの基本的な情報を確認することができます。
もしバナー広告などのウェブ広告配信に慣れているのであれば、今までと同じような指標が確認でき、今までと同じようなレポートを作成することも可能なため、馴染みやすいと感じる人もいるかもしれません。
2-2.利用者層データ
クリックやリーチ数の利用者層内訳(ユーザーの性別、年齢層)グラフを確認することができます。Facebook社が保有するデータ(ユーザーがFacebookに登録した情報)に基づいているため、正確性の高い情報であると言われています。
また、データの内訳として、国別や都道府県別、時間帯別などの実績を見ることも可能です。
2-3.動画の〇〇秒再生数、動画の〇〇%再生回数
動画を含む広告を配信した場合は、動画が3秒再生された回数、10秒再生された回数などが確認できるだけでなく、動画の25%が再生された回数、動画が100%再生された回数、のような指標もあります。(動画が〇〇秒、〇〇%の時点までスキップされた場合も含みます。)
また、それに伴い、動画の3秒再生の単価、10秒再生の単価などが確認できます。
2-4.カルーセルカード別の成果(カルーセル広告のみ)
カルーセル広告で、複数枚の画像を1つの広告として配信した場合、画像(カードと呼びます)ごとの成果を確認することも可能です。
カルーセル広告を入稿する際は、成果の良い画像が一番最初に表示されるように自動最適化をかける設定にすることも可能です。
そのため、自動最適化の機能と、画像別実績確認により、どんな画像がターゲットに興味を持たれやすいのかの分析も行うことができます。
2-5.関連度スコア
これは、Instagram広告やFacebook広告独自の指標となります。ターゲット層の広告への反応を10段階で評価したスコアとなります。
自動で最適化がかかり、関連度スコアの高い広告の露出が高まる一方で、関連度スコアの低い広告は配信されにくくなるということもあります。配信する広告のビジュアルが最も重要視されるInstagram広告においては、関連度スコアは非常に重要な指標となります。
関連度スコアが一度低くなってしまった広告は停止し、新たな広告を追加する、というようにPDCAを回していくことが推奨されます。
3.まとめ
上記では、Instagram広告配信後に効果を確認できる指標のうちごく一部を紹介しています。
また、Instagram広告は、Facebook社が保有する膨大なデータを活用し、ターゲットを非常に細かく設定できることも強みとなります。これを活用しない手はないのかもしれません。
実際に配信しながら、広告別の実績やターゲット別の実績を比較することにより、保有するサービスやブランドイメージに反応しやすい層や、もっともユーザーの反応を得やすいビジュアルイメージ、などを分析し、うまく次につなげられる広告配信をできると良いでしょう。
当たり前ですが、さまざまな指標を根気強く確認することが、「配信しただけ」で終わらないようにする鍵となります。