
2019年6月8〜9日にInstagramのショッピング機能をテーマにした期間限定イベント『Insta Shopping Weekend(インスタショッピングウィークエンド)』が開催され、それに先駆けてInstagramからプレス向けにショッピング機能の最新動向を解説するセッションが行われました。
そこで、このイベント内で説明されたショッピング機能の最新動向についてご紹介します。
ショッピング機能の拡充についてもご紹介しますので、ぜひ今後のアカウント運用の参考にしてみてください。
目次
目次
1.イベント概要
今回開催された『Insta Shopping Weekend(インスタショッピングウィークエンド)』は、Instagramのショッピング機能をテーマにした期間限定イベントです。
日本におけるショッピング機能のローンチ1周年を記念したもので、ファッションやビューティ、雑貨・小物、食品など国内外の個性豊かな8ブランドが参加しました。
それに先駆けてInstagramからプレス向けにショッピング機能の最新動向を解説するセッションが行われました。
今回登壇されたのは、フェイスブック ジャパン クライアントソリューションズマネージャー リードの丸山祐子さんです。
2.Eコマース市場のトレンドとショッピング機能
ーー丸山さん:
Eコマースの市場において、スマートフォンの利用が非常に増えてきています。
経済省の発表によると、物販分野におけるスマートフォン比率は約39パーセントと約4割近くの買い物体験がスマートフォンで行われています。その中でも、衣類・服飾の分野については約5割がスマートフォンで行われており、デスクトップからスマートフォンへのモバイルシフトが起きています。
その中で、Instagramの購買行動における役割が大きく変わってきています。
今までInstagramは、投稿を見ることで新しい商品を見つけるという“発見”のメディアとして見られていました。
しかし現在は、商品の発見だけではなく、商品やサービスを検索する、商品やサービスを購入するかどうかを決定するといった“比較・検討”のための利用が増えてきています。
このように、現在ではInstagramが、商品の発見から購買における様々なフェーズで利用される(あるいは影響力を持つ)プラットフォームだということが分かってきています。
ーー丸山さん:
その中で、昨年Instagramが発表したのがショッピング機能です。
利用者が投稿をタップすると、商品に紐づくショッピングタグが表示されますさらに表示されたショッピングタグをタップすると、商品の詳細ページに飛ぶことができます。利用者がその商品を購入したい場合は、商品詳細ページから外部ECサイトへ飛び購入することができます。
ショッピング機能の利用により、ビジネスは利用者を投稿の商品詳細ページからダイレクトにECサイトに誘導することができ、シームレスな購買体験を提供できるようになりました。
同時に、利用者にとっても見た商品をすぐに購入できる動線ができたことにより、スムーズな買い物が可能となりました。
現在ショッピング機能は世界中で非常に人気を集めており、月間1.3億アカウントがショッピング機能を利用して、ショッピングタグを表示しています。
その中でも、日本は世界と比較してもショッピング機能の利用が多いユニークな国です。
このように、ショッピング機能はビジネスだけでなく利用者からも人気の機能となっています。
3.これまで行われてきたショッピング機能の拡充
ーー丸山さん:
ショッピング機能は最初、静止画のフィード投稿にのみタグ付けが可能でしたが、現在では様々なフォーマットに対応しています。
24時間で投稿した写真や動画が消えるストーリーズ投稿にもタグ付けができるようになっているほか、現在では動画のフィード投稿でも利用できるようになっています。
また、利用者は、発見タブ(検索機能がある虫眼鏡アイコンのページ)内の“ショッピングチャンネルからショッピング機能が付いた投稿のみを閲覧することができ、新たな商品やブランドの発見に繋がっています。
また、現在ではプロフィール画面にもショッピングタブが表示されるようになったため、利用者はビジネスのプロフィール画面に飛ぶことによって、ショッピング投稿をまとめて見ることができるようになっています。
4.新たなショッピング機能の拡充
ーー丸山さん:
このように、ローンチ当初に比べ、多様なニーズに合わせご利用いただける様々な機能拡張がされています。
先日発表され、現在米国内で一部パートナーに向けテスト運用を行っているのが、
- チェックアウト機能
- クリエイターの投稿でのショッピングタグ利用
の2つの機能です。
4-1.チェックアウト機能
ーー丸山さん:
1つ目は、『チェックアウト機能』と呼ばれるInstagram内で決済完了まで行えるという機能です。
この機能では、投稿についた紐づいたショッピングタグをから商品詳細ページに飛んだ後に、さらに「Checkout on Instagram」というボタンをタップすることで、Instagram内で決済が完了できるようになっています。
この機能により、わざわざ外部サイトに飛ぶことなく、Instagram内で買い物を完結できるようになります。
4-2.クリエイターの投稿でのショッピングタグ利用
ーー丸山さん:
2つ目は、クリエイター(インフルエンサー及びパブリッシャー)の投稿内でショッピング機能が利用可能になるというものです。
クリエイターやインフルエンサーの投稿にもショッピングタグがつけられるようになり、現在は約30人ほどのクリエイターを対象にテストが行われています。さらに4-1のチェックアウト機能を併用して、クリエイターの投稿からもInstagram内で決済まで完了できるようになります。
この2つの機能は、米国の一部の企業・クリエイターとテスト中のため日本でのローンチはまだ未定ですが、将来的にはグローバルでも展開される予定です。
5.ショッピング機能のこれから
今まで“発見”のプラットフォームとして利用されていたInstagramですが、ショッピング機能の提供により、“Instagram内で詳細を見る”という検討のフェーズからサポートできるようになってきました。さらにチェックアウト機能をご利用いただくことによって、購入までのショッピング体験をよりシームレスに繋げることができるようになると思っております。
Instagramのミッションは“大切な人や大好きなことと、あなたを近づける”ですが、これはビジネスと利用者の方々を近づけるということも含まれます。
さらにショッピング機能の拡充を続けることによって、ビジネスの皆様と利用者の皆様をより近づけるよう進化してまいりますので、より多くの方々にショッピング機能を利用していただければと思っております。
6.まとめ
いかがでしたか?
今回のイベントで、ショッピング機能は
- チェックアウト機能
- クリエイターの投稿でのショッピングタグ利用
の2つが拡充されることがわかりました。
この機能によって利用者がシームレスに購買できるようになり、Instagramからの購買が従来よりもさらに期待できるようになることでしょう。
これからさらに進化していくショッピング機能を活用して、直接購買につながるInstagram運用を行ってみてはいかがでしょうか。