本記事では、これからインスタグラムを使ったマーケティングに取り組もうとしている担当者の方に向けて、インスタグラムの運用において欠かせない「エンゲージメント」という指標の重要性や、エンゲージメントを上げる方法などを解説します。
目次
目次
- 1.エンゲージメントとは?
- 2.エンゲージメント率の算出方法
- 3.なぜエンゲージメントの向上が重要なのか
- 4.エンゲージメントを高めることによるメリット
- 5.エンゲージメント(率)を上げる5つのステップ
- 6.まとめ
1.エンゲージメントとは?
エンゲージメントとは、コンテンツを見たファンやフォロワーからの共感や満足の度合いを数値化したものです。
エンゲージメントの定義や算出方法はSNSによって異なります。
インスタグラムにおいては運営元による正式な発表はないですが、
数値が明確に表れる以下の項目をエンゲージメントとすることで、他社と自社の差を比較しやすくなります。
- 投稿への「いいね!」の数
- 投稿の保存数
- コメント数
2.エンゲージメント率の算出方法
エンゲージメント率の計算式(インスタグラム)
※1 エンゲージメント数:投稿への「いいね!」、投稿の保存、コメントの数
※2 インプレッション数:その投稿がファンやフォロワーの画面に閲覧された回数
エンゲージメント数は、インスタグラムのアカウントを「ビジネスプロフィール」に変更することにより、各投稿毎に合計値をチェックすることが可能です。
また、その投稿がファンやフォロワーの画面に表示された回数を表す「インプレッション数」で割り戻すことにより「その投稿を見た人にどの程度の反響があったか」を表す「エンゲージメント率」を算出することができます。
3.なぜエンゲージメントの向上が重要なのか
インスタグラムを始めとしたSNSマーケティングにおいて、エンゲージメントが重要視されるのはなぜでしょうか。
それは、エンゲージメントがそのブランドへの好感度やそのブランドの純粋想起率の高さに影響していると考えられるからです。先に挙げた3つの項目(投稿への「いいね!」、投稿の保存、コメント)は全てファンやフォロワーの「行動」です。
例えば、あなたに大好きな服のブランドがあるとします。すると、そのブランドのお店に足繫く通ってしまったり、ネットや雑誌で、新作をこまめにチェックしたりしたという経験はないでしょうか。
インスタグラム上のリアクションも同様で、潜在的に「好き」「いいな」と思っていることやものに対しては、行動を起こす回数が増えるものです。エンゲージメントの向上は、あなたの企業ブランド人気の高まりそのものを表していると言えますので、マーケティング施策の効果を見る上では欠かせない重要な指標なのです。
4.エンゲージメントを高めることによるメリット
4-1.新たなファンを獲得することができる
1つは、エンゲージメント数を獲得することにより、人気投稿に掲載され、より多くのファンを獲得できることです。人気投稿とは、ハッシュタグで投稿を検索した際に画面上部に表示される9個の投稿のことを言います。
この人気投稿は、ユーザーの投稿の中からインスタグラムによって選定されるものです。つまり人気投稿に選ばれれば、自分のフォロワー以外のたくさんのユーザーの目にとまりやすくなるというメリットがあります。人気投稿に表示される条件は複数あるようですが、その中の1つとして、エンゲージメント数やエンゲージメント率の高さが挙げられています。インスタグラム内で広告を打つ場合、予算がかかってしまいますがこの人気投稿に表示されれば、広告費を使わずに投稿の拡散が可能になります。
4-2.SNS運用の改善に役立つ
エンゲージメントは、SNSマーケティングにおけるPDCAを回すためにも非常に役立つ指標です。例えば、投稿する時間帯や、投稿する画像の種類によってもファンやフォロワーの反応は大きく変わります。そのため、それは、エンゲージメントがそのブランドへの好感度やそのブランドの純粋想起率の高さに影響していると考えられるので定期的にエンゲージメント率を見直すことによりあなたのアカウントのフォロワーに適した投稿のあり方を分析できるというメリットがります。
あなたのブランドに合わせたSNS運用を行っていくためにも、エンゲージメント率の向上に一喜一憂するのではなくしっかりと改善に生かしていくことで、競合他社と差をつけることができます。
5.エンゲージメント(率)を上げる5つのステップ
先の章においてエンゲージメントの重要性について述べてきたので、本章では具体的にエンゲージメント(率)を上げる方法を紹介していきます。
5-1.競合分析を行いKGI/KPIを設定する
インスタグラムを使ったマーケティングを始めるにあたり、最初に悩むのが目標設定です。まずは、複数の競合他社のエンゲージメント数を参考に、KGI/KPIを設定しましょう。同時に、競合他社がどのようにインスタグラムを活用しているのかをリサーチしましょう。他社と比較することにより、自社のポジションが把握しやすくなります。
5-2.ターゲット設定
あなたの企業ブランドのターゲットを明確にしましょう。ターゲットを明確にすることで、投稿に統一感が生まれます。また、ユーザー目線の投稿を意識することにもつながるためユーザーにとって有益なアカウントを作る一歩になります。
5-3.フォロワーとのコミュニケーション
フォロワーのコメントには、可能な限り返信し、コミュニケーションをとることを心がけましょう。全てのコメントに対応するのは難しいと思いますが、いいね!などの少しの反応を示すことでも、「顧客の声に耳を傾けてくれる」といった印象を与えることができます。
また、サービスや商品の改善につながる有益なフィードバックを得ることができる場合もありますので消費者の声を大事にする運用はとても重要です。
5-4.キャンペーンの実施
キャンペーンを使った期間限定の訴求も加えてみましょう。インスタグラムでキャンペーンを行う場合には、特定のハッシュタグをつけて投稿することで無料で参加できる形が簡単です。1つ注意しなければならないのが、現状のインスタグラムの機能ではキャンペーンの効果を測定できる機能がないことです。せっかくキャンペーンを行うのであれば、次回に活かされるような効果測定までできるのが理想ですよね。
インスタアンテナを運営するテテマーチでは、インスタグラムにおけるキャンペーン作成から分析までを効率的に行うことができるツールを提供していますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
インスタグラムキャンペーンCMS「CAMPiN」
5-5.アンバサダーの活用
自社発信のコンテンツに加え試したいのが、インフルエンサーやアンバサダーなど個人の力を活用した訴求です。
若い女性に人気の洋服ブランド「Heather」を提供する株式会社アダストリアは、全国のHeather店舗で働くショップ店員の方の中から20名ほどを公認のアンバサダーに任命しています。彼女たちは、Heatherの洋服を紹介するインスタグラムアカウントを運用しHeatherを広める役割を果たしています。
例えば、インスタグラムのメッセージで質問に答えるなどお客さんとコミュニケーションをとったり、アンバサダーがインスタグラムで投稿した洋服を取り置きしてもらい買いに来たりするお客さんもいるようです。アンバサダーの中にはフォロワー5000人を超える方もいるなど大きな影響力を持っていることがわかります。ショップ店員の方など、顧客にとって身近な存在である方々がインスタグラムを使って発信することで、自社のマーケティング担当のコンテンツとは違った角度から顧客にアプローチできる手段を作ることができます。
6.まとめ
インスタグラムのマーケティング運用においては、エンゲージメントを意識することがとても重要です。早速エンゲージメントを向上させる5つのステップを試してみてくださいね。