企業アカウントの運用において重要な指標の一つとなる「エンゲージメント」について解説し、エンゲージメント率をあげる5つの方法をご紹介します。
目次
目次
- 1.エンゲージメントとは?
- 2.エンゲージメント率の定義
- 3.エンゲージメント率の計算方法
- 4.エンゲージメント率を上げる5つの方法!
- 5.エンゲージメント率向上の為に注意すべき3つのポイント!
- 6.まとめ
1.エンゲージメントとは?
エンゲージメントとは、約束、婚約、雇用という意味があり、マーケティング用語では企業と顧客の結びつき、つながり、関与、商品やサービスそのもの、それらを生み出す企業などに何らかの愛着を持っている状態という意味があります。SNSでは、投稿に対するユーザーの反応の効果測定の数値を表す指標、アカウントへ積極的な関与をしたユーザーの中で重複するユーザーを除いた(ユニークアカウント)総数を示します。上記の積極的な関与とは、インスタグラムではいいね!やコメントがそれにあたります。この数はエンゲージメント数と言って、反応数とも呼ばれます。
参考:
エンゲージメント率の定義とは?Facebook、Twitter、Instagram、計算方法と違いをSNS別に徹底解説
エンゲージメントとは?TwitterやFacebookで重要なエンゲージメント率を高めよう
2.エンゲージメント率の定義
エンゲージメント率とは、一つの投稿に対して各SNSが定めるエンゲージメントが発生した割合、投稿に対する閲覧者の反応の度合いを示し、反応率とも呼ばれます。この数値が高い程、多くのユーザーから愛着を持っており、数値が低い程あまりユーザーから愛着を得られていないということになります。
3.エンゲージメント率の計算方法
求め方はSNSの機能が異なるのでそれぞれで分母が違ってきます。なりうる分母として、フォロワー数、インプレッション(その投稿がタップされ表示された回数)、リーチ(その投稿を表示したユーザーから重複したアカウントを除いた数)がありますが、インスタグラムの場合分母はフォロワー数になります。インスタグラムでは、ビジネスプロフィールに変更したアカウントのみが見ることができる公式ツール、インスタグラムインサイトでエンゲージメントを見ることができます。計算方法は下記になります。
しかし、インスタグラムインサイトのような公式ツールではエンゲージメント率を求める項目が存在しない為、自身で計算する必要があります。計算方法は下記になります。
4.エンゲージメント率を上げる5つの方法!
エンゲージメント率は割合の計算で求められるため、分母であるフォロワー数が大きくなると低くなりがちです。ファンを増やしながらもエンゲージメント率を上げていく、高い状態を維持するためには分子である「いいね数・コメント数」を増やさなければなりません。そこで重要になるのが、フォロワーの質です。投稿を目にする機会の多いフォロワーにアクションを起こしてもらえるように、好意的なフォロワーを増やしていく必要があります。
愛着を持っているファンを生み出し、一時的ではなく長期的で反応率が良くエンゲージメント率の高いファン・フォロワーを増やしていく方法を5つに分けてご紹介します。
4-1.ペルソナを作成してユーザー目線で考える
ターゲティングより深く詳細な顧客の把握の為にペルソナの作成がとても重要になります。作成することで、
- 内容
- ハッシュタグ
- 投稿時間
が明確になります。またユーザー目線の判断が可能になる為、効率の良いインスタグラムの運用ができるようになります。
4-2.ハッシュタグをつけて検索者にアピール
ペルソナのニーズに合ったハッシュタグを活用しましょう。数が多ければ多いほどユーザーがサーチをした時にヒットされやすいです。また話題性のある、ユーザーが参加しやすいハッシュタグを生み出すこともエンゲージメント率向上に繋がります。
4-3.情報拡散を生み出す仕掛け
アカウントをタグ付けしてもらったり、特定のハッシュタグを付けた投稿を促すことで、インスタグラム上に情報拡散を生み出す仕掛けを行います。ここでは2つの仕掛けをご紹介します。
ハッシュタグ投稿を促す懸賞キャンペーン
無料で短時間にできるので誰でも参加がしやすいです。以前、AdidasはInstagram上で行なっていたキャンペーンが一部ユーザーで話題になりました。画像とともに「#YeezyBoostZbr_estnation_自分のサイズ」のハッシュタグをつけて投稿すると抽選でシューズが当たるといったものです。
影響力を持ったインフルエンサー投稿
好意的なファンが多く、多くのフォロワーを抱えるインフルエンサーは、企業より一般ユーザーとの距離が近いので、親和性の高いフォロワーには大きな影響を与えるというメリットがあります。
4-4.ユーザーとコミュニケーションをとる!
このコミュニケーションでは、ユーザーから自社と、自社からユーザーへの二通りがあります。
- ユーザーから自社
フォローや「いいね!」、コメント、タグ付けなどの反応があった場合、ユーザーの一方通行であるよりも、アクションに対してのお礼や賞賛等の何らかのリアクションが返ってくるとユーザーとしては嬉しいものです。好感度は上がり、関係性がさらに深められることに繋がります。 - 自社からユーザー
ペルソナの作成に基づき、自社の顧客像に近く共感の得やすそうな、まだ関係性のないユーザーの投稿を見つけ、アクティビティを残すことで新しいファンの獲得に繋がることがあります。
4-5.競合他社の分析から客観的にフィードバック!!
競合企業の投稿のいいね!数などの反応率が目立った際、どのような内容や取り組みを行ったのかを分析をすることで、客観的に効果測定やフィードバックをすることが可能です。得た情報から自社の投稿方法に反映させましょう。
下記では競合他社分析に役立つ分析ツールには以下の様なものが有ります。
5.エンゲージメント率向上の為に注意すべき3つのポイント!
5-1.目を引く投稿内容を
自社のコンセプト、世界観や価値観が設定したペルソナによく伝わる内容を大前提として、一般ユーザーでは類を見ない目を引く内容や、面白味のある内容が望ましいです。ユーザーが企業アカウントをフォローするきっかけとして、企業HP、店舗告知、キャンペーン等がありますが、企業より投稿を見てフォローするという例もあります。目に留まるような投稿から自社に興味を持ってもらい、フォローに繋げ、愛着を持った新規ファン獲得を目指しましょう。
5-2.ペルソナを狙って投稿時間を設定
手の空いた時に投稿をするのではなく、設定したペルソナのインスタグラムの利用時間帯分析し、それを基に更新スケジュールを立てましょう。下記のグラフを見て分かるように、曜日別に分析しただけでもインスタグラムを利用する時間帯が明らかに異なる結果が出ています。多くペルソナの目に触れられる時間を的確に狙って投稿すると良いでしょう。
5-3.適度な投稿頻度
あまりに頻繁に発信していると鬱陶しがられてしまう例がある為、量より質が求められます。②で説明した更新スケジュールを有効に活用し、ユーザーの目を引く投稿でファンを取り込みましょう。理想とされる投稿頻度は企業やペルソナによって異なりますが、目安として1日に1〜2回です。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか。エンゲージメントについての疑問が少しでも消えましたでしょうか。早速この指標を基にInstagramアカウントを活用してみましょう!