インスタグラムにおいて、インフルエンサーは絶大な影響力を持っています。彼らの投稿がフォロワーの購買活動につながることも多々あります。今回はスターバックスに関する発信をしているスタバたろうさんにインスタグラム運用のポイントを詳しく伺いました。
目次
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1.スタバたろうさんとは
インスタグラムアカウント: @sutaba_taro
フォロワー数:2.1万人(2019年5月現在)
アカウント開設日:2017年2月
スタバたろうさんは、インスタグラムでスターバックスの豆知識やカスタム法、コンセプトストアに関する情報を発信しています。
SNSの代理店で勤めながら、個人でもSNSのコンサルティングもされているスタバたろうさんにインスタグラム運用のポイントについてインタビューさせていただきました。
2.スタバたろうさん流インスタ運用のポイント
——スタバたろうさん、本日はよろしくお願いします。
こちらこそよろしくお願いします。
——早速ですが、スターバックスのアカウントを運用し始めたきっかけはなんだったんですか?
僕は体質的にアルコールが飲めないので、社会人が仕事終わりに居酒屋に行くように、カフェ巡りをしていました。 「SNSで何かを発信したい!」と思った時に、自分が好きなスターバックスに絞った発信をすることに決めました。 スターバックスなら全国どこにでもあるし、無理なく楽しみながら投稿できると思ったのがきっかけです。
——なるほど。では、色々なSNSがある中で、インスタグラムを選んだ理由はありますか?
テキストではなく写真がメインでコミュニケーションを取れる点に惹かれました。
2-1.フォロワーを伸ばすコツ
——それでは、実際にアカウント運用についてお聞きしていきます。 運用し始めてから、約2年が経ち、現在ではフォロワー数が約2万人ですが、フォロワーが増えたタイミングはありましたか?
そうですね。フォロワーが0人の状態から3ヶ月かけて500人になりました。それ以降は月あたり1000人ペースで増加して、最近は横這いですかね。
——0人から500人にする過程で行なったことはありますか?
当時からスターバックスの投稿をしていたアカウントの特徴を掛け合わせた内容を発信しようと思い、スターバックスの豆知識を投稿するようにしました。 とにかくスターバックスの情報をインプットしたかったので、ハッシュタグ検索をして、スターバックスの投稿には、自分が見たかどうかを判断するために、ひたすらいいね!をしていました。振り返ると、それがユーザーとのコミュニケーションになっていたのだと思います。
——なるほど。無意識にユーザーとコミュニケーションを取っていたんですね。 では、フォロワーが500人を超えてからはどのような工夫をしていますか?
自分で「フォロワー〇〇人突破記念」のような企画をしてライブ配信などを行なっています。 あとは、新しいアカウントを作成して検索アルゴリズムの影響を受けていない状態でワード検索して、上位に載っている投稿の傾向を調べています。それはあくまでトレンドの傾向を知るためであって、それらの投稿に内容や雰囲気を寄せるわけではありません。
——流行を把握しつつも、それに流されすぎないことが重要なんですね。
2-2.情報収集は他業界からも
——先ほど、情報収集の話が出ましたが、個人的に好きなアカウントや参考にしているアカウントはありますか?
やはりスターバックス(@starbucks_j)のアカウントは世界観が統一されていて好きです。それにストーリーズやライブ配信などインスタグラムの機能を使い尽くしていますよね。アカウントコンセプトの立て方が徹底されていると思います。
——なるほど。他にはありますか?
フォトリ(@photoli_info)のアカウントも注目しています。フィード投稿が雑誌のようで、これを見た人が紙媒体でも欲しくなるようなアカウントです。
——確かにフォトリのアカウントは統一感がありますし、投稿1つ1つの内容も充実していますね。 企業アカウントではなく個人アカウントで注目しているアカウントはありますか?
クリエイティブデザイナーのくるみさん(@_k_r_m_)やフォトグラファーのクロカワリュートさん(@ryuto_kurokawa)、milieu編集長の塩谷舞さん(@ciotan)などが好きです。
——様々なジャンルのアカウントを参考にしているんですね。
そうですね。自分のお気に入りのアカウントを見つけるのが楽しみなんです。 せっかく自分でアカウントを運用するなら、自分がうっとりしてしまうようなアカウントにしたいですよね!
2-3.企業アカウントは土台をしっかり作る
——個人アカウントと企業アカウントの話が出ましたが、実際に運用するときの違いはありますか?
あります。個人アカウントは投稿テーマや方向性を、自分のアカウントなのですぐに変えることができますが、企業アカウントはそう簡単に変更できない場合も多いです。そのため、企業アカウントは個人アカウントに比べて、アカウント設計をしっかりと練る必要があります。アカウント運用の目的が企業の世界観を伝えるためなのか、商品を伝えるためなのか、など明確にしてアカウントの土台を作る必要があります。
——確かに。企業アカウントはすぐに方向転換ができないからこそ丁寧なアカウント設計が必要なんですね。
そうです。これは個人アカウントにも企業アカウントにも言えることですが、“一貫性”を持つことはすごく重要だと思います。伝えたい内容をどんな角度で伝えていくのか創造性をあげて考えるべきです。 最近では、UGCのアカウント(リポスト中心のアカウント)や画像にテキストを書き込むアカウントが増えてきて、表現の自由度が上がっていると思います。ですが、流行に振り回されずに“一貫性”を持って運用することが大切かなと思います。
——スタバたろうさんの言う通り、テキストやイラスト中心の投稿も伸びやすくなっていると感じますね。
そうですね。写真に関してだと、写真が綺麗なのは前提ですね、ちなみにスターバックスの写真で重要なポイントの1つはホイップの綺麗さです!(笑)
——そんなことまで意識するんですね(笑)キャプションに関して意識していることはありますか?
フォロワーが求めている情報を考えて書く必要があると思います。内容だけでなく書く順番も重要です。充実した情報を提供できるように意識しています。
2-4.今後のインスタ活用
——では、最後にインスタグラムで今後やりたいことはありますか?
そうですね。僕は世の中にもっと広まってほしいと思っている人や面白いプロダクトを持っている人と協力して何かやりたいですね。インスタグラムのショップナウやチェックアウト機能が個人アカウントにも導入されたら、全員がショップを持っている状態になります。インスタグラムは発信の場として更に良い場所になると思います。
あとは、スターバックスの情報を発信するアカウントとして、他のアカウントとは差別化していきたいです。たとえば、スターバックスのコンセプトストアが大好きなので、それを中心に発信していきたいです。「スタバたろうの投稿を見て来ました!」という人が増えたら幸せですね。
——なるほど。やはり多くの人に見てもらうアカウントにするためには、他のアカウントと差別化してフォロワーの心をがっちりつかむ必要があるんですね。本日は貴重なお時間ありがとうございました。
3.まとめ
アカウント運用のポイント
- コンテンツ内容は差別化をする。
- フォロワーとコミュニケーションを取る。(ライブ配信など)
- 他業界のアカウントも参考にする。
- 企業アカウントはアカウント設計をしっかり行う。
- “一貫性”を持った投稿をする。
いかがでしたか?
個人アカウントでありながら絶大な人気を誇るスタバたろうさんだからこそ分かるインスタグラムのコツをたくさん知ることができたと思います。 上記のことなどを意識して、アカウント運用をしてみてくださいね。