ニューヨークには、インスタグラムでも最近よく見かける“インスタ映え”を意識したカフェがたくさんあり、“インスタ映え”スポットとして人気を博しています。
そんなインスタ映えカフェで飲食をしたり、至福のひとときを過ごしにやって来たお客さんは、決まってお店の前や店内で写真を撮りインスタグラムにアップしています。”インスタ映え”カフェというと、飲食物の味はどうなのか?と思う方も多いかと思いますが、見掛け倒しではないニューヨークで大人気の“インスタ映え”カフェをご紹介しつつ、人気の秘密に迫りたいと思います。
目次
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1.ニューヨークで人気沸騰中の“インスタ映え”レイアウトのカフェとは?
Supermoon Bakehouse
まず、一つ目にご紹介したいのがベーカリーカフェ“Supermoon Bakehouse”
(https://www.supermoonbakehouse.com)です。外から店内を見るとまず目に入るのは一見シューズボックスの様に見えるホログラムのボックス。実は、お持ち帰り用のボックスです!6つ買うと無料で付いてきますが、6つ以下だと一箱5ドルです。商品の陳列の仕方もテーブルに直に置き、従来のベーカリーとは違って商品を1点ずつお見せするという斬新なものでした。
大半のお客さんが写真を撮るためにこのお店に来たという程、多くの人が店内で写真を撮っていました。
ここはクロワッサンとドーナツをメインに販売しているカフェで、見た目もインパクト大のカラフルな商品が並んでいます。今ニューヨークで大人気の抹茶味もあり、今回私は店員さんも人気でお薦めされていた抹茶とブルーベリーのクロワッサンをお持ち帰りしました。
このボックスを持って歩くだけで、多くの人に「そのボックスなに?」「どこのお店?」と聞かれました。誰もこのボックスの中にまさかクロワッサンが入っているなど想像もしていなかった様で驚いていました。ボックスだけでもかなりの宣伝効果だと感じました。
Cha Cha Matcha
次にご紹介したいのは、全てがピンクと抹茶色の組み合わせで南国の雰囲気の”Cha Cha Matcha”(https://chachamatcha.com)です。
ここのメニューは抹茶を使ったものばかり!ミルクの種類もたくさんあるのがアメリカならではです。ソイミルク、ココナッツミルク、アーモンドミルク、マカダミアナッツミルク、珍しいのがヘンプミルク。ヘンプミルクとは、麻の実を砕いてミルク状にしたもので、植物性のミルクです。欧米では、ヘルシー志向やヴィーガンの女性から人気のミルクです。
”Cha Cha Matcha”のお客さんは女性が多く、ヘルシー志向の人が多い印象でした。
ホームページでは実際に、”Cha Cha Matcha ”のラテ(いわゆる抹茶ミルク)の作り方もホームページに動画と写真で掲載されていて、抹茶に特化していることをしっかり宣伝しています。店頭でも、実際にお客さんの目の前でお茶をたててラテを作ります。
(出典:https://chachamatcha.com/pages/about-us)
店内は写真が可愛く撮れる、いわゆる“インスタ映えスポット”がたくさんあります。店内のテーブル、ストロー、紙ナプキンは全てテーマカラーのピンクと抹茶グリーンに統一されており、南国と日本をミックスした様な絵が壁には飾られていて、店内のどこで撮影しても”インスタ映え”するように工夫されています。
お店の前で立ち止まる人もかなり多く、店内だけでなくお店の外から見てもいかに“インスタ映え”なお店に見えるかが重要です。
2.どんな“インスタ映え”の商品を販売しているのか?
まず、どのお店においても言えることは見た目がとにかくインパクトのあるものを販売しています。例えば、カラフルな色使い、面白い組み合わせのフレーバー、ニューヨークでは見た目が可愛い、おしゃれを重視するお店が多いです。味はもちろんですが、まずは見た目!というのがニューヨークらしいですね。
例えば,”Cha Cha Matcha”では、抹茶レモネード、抹茶とラベンダーのドリンクなど見た目もカラフルで可愛いドリンクを販売しています。抹茶とラベンダーなどありそうでなかった組み合わせや今まで考えられなかった組み合わせのものは、思わず「インスタグラムに載せたい」思う様なカラフルで可愛い見た目です。
(出典:https://www.instagram.com/chachamatcha/)
(出典:https://www.instagram.com/FLOURSHOP/)
(出典:https://www.instagram.com/sweetmomentnyc/)
この様に、お客さんが“インスタ映え”な写真を撮り、お店をタグ付けしていくことで、さらに宣伝効果を生んでいます。
3.日米の“インスタ映え”カフェの違いとは?
(出典:https://www.instagram.com/avocadoappetit/)
この写真はニューヨークのアボカド専門店”Avocado Appétit”です。
店内に緑もあり壁にはアボカドのアートが施されていて、“インスタ映え”
カフェとして人気を集めています。
日米の “インスタ映え”カフェの一番大きな違いは、アメリカのお店はとてもカラフルでインテリアのこだわりが強く、アート、ファッションを意識しているお店が多いこと。特に、街中にアートが溢れているニューヨークではカフェでもアートを感じることができます。
そして、アイデアが斬新で見たことない様な店内インテリアや、思わず写真を撮りたくなってしまうそんな空間を店内に作っているのが、ニューヨークの”インスタ映え”カフェです。
逆に日本のアボカド専門店”アボカフェ(avocafe)”とも比較してみました。
(出典:https://www.instagram.com/avocafe/)
こちらのお店のインスタグラムでは、店内のレイアウトを載せている写真がほとんどなく、商品をメインに載せています。
上記の写真は入り口の看板の写真です。一目でアボカド専門店だとわかりますが、店内レイアウトはニューヨークのアボカド専門店のAvocado Appétitと比べると、ニューヨークの方がアートや”インスタ映え”を意識している印象です。
日本の“インスタ映え”カフェも、アメリカのように店内インテリアを意識したお店もかなり増えてきました。
アメリカのカフェが日本に上陸し、人気となっているカフェもたくさんありますが、日本では”インスタ映え”カフェというと、店内インテリアよりも食べ物の写真がインスタグラムに投稿される傾向が強いことがわかりました。
ハッシュタグ機能を使い、日本語で“インスタ映えカフェ”と検索するとたくさん出てきますが、多くの写真が商品メインで“インスタ映え”な店内で撮られている写真はアメリカに比べ少ないです。
つまり、まだまだ日本には、食べ物のみならず店内インテリアまで“インスタ映え”するカフェ自体が少ないのです。
まとめ
日米のインスタ映えカフェの違いにも少し触れましたが、アメリカでは他のお店といかに差別化をはかるか、インパクトのある店内レイアウトや商品を販売しお店の存在を覚えてもらうか、“インスタ映え”スポットをいかに店内に設けるかも重要視されています。
日本も今後は、日本ならではのアメリカ人が思いつかないような、お店が増えることを期待しています。