ユニクロや無印良品、スターバックスなどの企業アカウントは、インスタグラムで多くのフォロワーを獲得して人気となっていることをご存知の方も多いのではないでしょうか。
これまでインスタアンテナでは話題の企業アカウントを多数紹介してきましたが、ファッション業界、小売業界、食品業界のアカウントがメインとなっていました。
その理由として考えられることに、これらの業界の商品は見栄えが良くビジュアル化しやすい、つまりインスタグラムとの相性が良いという共通点が考えられます。
一方で、サービス業、通信業、金融業など自社商品をビジュアル化するのが難しい業界も存在します。
今回、そのような“非インスタ映え”業界の企業アカウントを取り上げ、どのようなインスタグラム活用法をしているのか、その成功事例を紹介します。
目次
目次
1.人材サービス「タウンワーク」
CMでもおなじみ、人材サービス「タウンワーク」のインスタグラムアカウントを見てみましょう。
人材サービスは、人と人の結びつきによって価値を生み出す事業であるため、商品のビジュアル化が難しい業種です。
そこで、タウンワークのインスタグラムアカウントでは、ターゲットとなる学生に向けて有益な情報と面白いコンテンツを投稿し、学生における認知度向上やエンゲージメントの向上を図っています。
1-1.学生に有益な情報
タウンワークはアルバイトの求人情報を掲載しているメディアで、タウンワークのターゲットとなるのは高校生、大学生です。
そこで、タウンワークのインスタグラムアカウントでは高校生、大学生の役に立つ情報を発信しています。
たとえば、以下の投稿ではバイト中にオススメのかわいくておしゃれなヘアアレンジをモデルの前田希美さんが紹介しています。
他にも、「#バイト動作deダイエット」と題したエクササイズの提案をしています。
1-2.面白いコンテンツ
タウンワークのアカウントには、他にも漫画やあるあるネタなど面白いコンテンツが投稿されています。
アルバイトに関するクスッと笑える漫画を一コマ投稿し、続きを見るためにタウンワークマガジンのリンクも掲載することでメディアへのアクセスを促しています。
丸山礼さんによる#バイトしたくなるバイトあるあるは合計190万回以上再生された大人気シリーズです。
ネットで話題になったコンテンツとコラボしたオリジナルコンテンツがタウンワークの目玉となっています。
ただアルバイトを紹介したり求人情報を提供するのではなく、アルバイトから派生した様々な投稿でフォロワーを獲得しています。
2.通信「LINE」
全世界月間アクティブユーザー数2億1700万人を誇るLINEですが、インスタグラムでも公式アカウントを運用しています。
インターネット・SNS業界を牽引するLINEはどのような投稿をしているのか見てみると、主に「LINE Friends」というLINEのキャラクターのイラストを投稿しているようです。
今や「LINE FRIENDS」は原宿に専門ショップができるほどの知名度と人気を誇っています。
人気キャラクターの季節に合わせた“書き下ろし”のようなイラストを求めてユーザーはフォローします。
このように、サービスの紹介ではなくキャラクターのアカウントにしてしまうことでファンを獲得するインスタグラム運用方法もあります。
3.生命保険「日本生命保険相互会社」
日本生命保険相互会社は生命保険という金融商品を販売しています。
日本生命は、ビジュアル化が難しい金融商品ではなく、主に自社のコーポレートメッセージを発信するためのインスタグラム運用をしています。
たとえばこちらの投稿では、「Play, Support」というスローガンのもと様々なスポーツ選手、スポーツイベントのスポンサーを務めていることをアピールし、オリンピックまでのカウントダウンや陸上競技の桐生選手応援キャンペーンなどを行なっています。
日本生命の企業イメージが向上するような爽やかでポジティブな投稿が多く見受けられます。
4.まとめ
今回ご紹介した3社の企業アカウントは、自社商品・サービスが目に見えなくとも、さまざまな工夫を凝らしてファンを獲得するためのインスタグラム運用をしています。
タウンワークのような利用者層をターゲットにしたコンテンツの提供、LINEのようなキャラクターファンに向けた投稿、そして日本生命のようなメッセージ訴求と自社イメージの宣伝。
今までインスタグラムの運用を諦めていた方も、上記アカウントを参考にインスタグラム運用を始めてみてはいかがでしょうか。