20代に圧倒的な支持を得ているメゾン ド フルールさん。インスタグラムと相性バッチリな商品のインスタグラム運用法について伺いました!
目次
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1.ご紹介
1-1.企業ご紹介
「Maison de FLEUR」(メゾン ド フルール)は、ストライプインターナショナルとして初となる、アクセサリーや時計、ポーチやトートバッグなどライフスタイル雑貨などを商品軸としたブランドです。
(HP http://www.maisondefleur.jp/)
1-2.インスタグラムアカウントご紹介
開始時期 2015年2月
フォロワー数 14.5万人(2017年12月現在)
今回はMais on de FLEUR事業部 スペシャリスト 久保田さんにお話を伺いました!
2.運用目的と投稿手法
2-1.一年間で8万人増!その理由とは?
MIYU
インスタグラムの運用の目的について教えてください
久保田さん
インスタグラムが『これから!』という時期にアカウント運用を始めました。
メゾン ド フルールのお客様は20代の女性が多く、特に可愛いものが好きな方です。実際お店のスタッフから、他のお客様が個人で投稿したインスタグラムの画像を提示されて、商品を探されているお客様が多いという話を耳にしました。
それは公式のECではなく、メールマガジンの画面でもなく、雑誌でもない、インスタグラムであるということからメゾン ド フルールとインスタグラムの親和性が強いという気づきを得ました。
実際にハッシュタグ検索をしてみると、メゾン ド フルールの商品とともに多くのユーザーが投稿していることがわかります。
ちなみにこのハッシュタグフォローはインスタグラムの新しい機能です。特定のアカウントをフォローすることなく、ユーザーの欲しい情報だけが手に入るという機能です!
MIYU
フォロワーが増加したタイミングはいつごろでしょうか?
久保田さん
以前は週に2.3回投稿していましたが、自分が担当になってからインスタグラムの可能性を感じていたこともあり、毎日投稿することに決めました。
その際キャプションやハッシュタグなど投稿内容を特別変えたわけではありません。まず投稿数を1.5倍にすることで何か変わると思い、土日も含め最低限一日一投稿を毎日続けました。
その結果、最初は6万フォロワーでしたが毎日コツコツ投稿を進めていくとフォロワー数が10万人をすぐに突破しました。
2-2.ビジュアル重視のアカウント作り
MIYU
フォロワー増加のために、何かやられていますか?
久保田さん
先ほど話にあった投稿頻度を増やすのも一つの取り組みですが、ビジュアルメインのアカウント作りをしています。
写真は、自分たちで撮るにも限界があるためプロのカメラマンさんにお願いをしてスタジオで撮影をしています。
MIYU
その際、何かインスタグラムに投稿する際のことを意識していますか?
久保田さん
自然光を使用し、正方形に収まるように撮影をしています。
また、この写真は何の目的のために使うのかをカメラマンやスタイリストさんに伝えています。
それらの写真はECでも活用しています。実際に手に取らず買うというECでの購買意欲は、パッと見てのビジュアルであると考えています。そのような点に関してはインスタとECも繋がる部分はあると思います。
3.投稿コンテンツについて
3-1.ブランドの世界観を伝えるための工夫
MIYU
投稿につけているハッシュタグがあまり多くない印象を受けますが意図的にされていることですか?
久保田さん
メゾン ド フルールは大人で上品なブランドイメージを持っているので、あえてあまりつけていません。
内容というよりはぱっと見の見た目を大切にしています。先ほどお話ししたように、メゾン ド フルールのインスタグラムアカウントは“ビジュアルメイン”というところに重きを置いているので、キャプションやハッシュタグ、改行も位置や間隔なども全て含めて世界観を意識しています。
ただ、商品を見せたいときと世界観を見せたいときの区別も行なっています。
商品を見せたいときはデザインや色をわかりやすく伝えられるようにしているのに対して、世界観をメインで見せたいときは商品ができるまでのストーリーを伝えられるようにしています。
これは今年の夏に販売された七夕限定商品についての投稿です。久保田さんがおっしゃっていた通り、商品の背後にあるストーリーを知ることで商品とともにその世界観に引き込まれる気がしました。
3-2.インスタグラムは情報解禁の場
MIYU
キャプションの使い方で何か意識していることはありますか?
久保田さん
インスタグラムを情報解禁の場としています。
メゾン ド フルールはコアなファンの方が多いので、ちょっとでも伝え方を間違えると、誤解を生じ、お客様をがっかりさせてしまうかもしれません。
何度もキャプションを確認し、何も知らないお客様が見てきちんと情報が伝わるか、一言一句確認しています。
MIYU
投稿時間はターゲットに合わせた時間帯を意識されていますか?
久保田さん
発売日前日に投稿して、次の日朝からお客様が来店するというサイクルを作るために常に配信時間には気をつけています。
ターゲットの20代の女性を意識して、夕方17時頃のお仕事や学校が終わって帰られる途中や、19時〜20時のリラックスタイムに合わせて投稿しています。
4.プロモーションについて
4-1.コアなファン狙いのキャンペーン実施!
MIYU
過去にインスタグラムキャンペーンを実施されたことはありますか?
久保田さん
去年の2月に PINK MANIA インスタグラムキャンペーンを行いました。
公式アカウントをフォローし、自分で撮ったキャンペーン対象商品に指定ハッシュタグをつけて投稿してもらうというキャンペーンを行いました。
キャンペーン対象商品を購入しないと参加できないという、すでにブランド認知がないと難しいキャンペーンにもかかわらず417件のも投稿がありました。
実際に売れるのは紺や黒などのどんなコーディネートにも合わせやすい色のアイテムが多いとのことですが、このような“インスタ映え”を狙った商品も反応がいいそうです。普段なかなか自分では選ばない鮮やかなピンクのアイテムも、このようなキャンペーンがきっかけで『この機会に買ってみよう!』と購入意欲がわく消費者も少なくはないと思います。
実際自分自身もその一人です(笑)このような何か“きっかけ”があると普段とは違った選択肢が増えて、商品選びが更に楽しくなり、購入につながるのではないのでしょうか?
数値として出ていませんが、いいね数と売り上げは比例するという体感は得られているそうです。
4-2今後のインスタグラムへの可能性
MIYU
今後インスタグラムで取り組みたいことはありますか?
久保田さん
雑誌勢力が低迷している中、フォロワー数10万人を超えたら雑誌を超えるメディアにもなるのではと考えています。インスタグラムは直接ブランドの顧客に伝えられる強いツールであると考えています。
最近はストーリーに若いユーザーが寄っているので、ライブ配信も含め、よりリアルタイム性のあるコンテンツを展開していけたらと思います。
ストーリーには、一般的にビジュアルのハードルが高くないと思うのでプロのカメラマンが必要ではないので気軽に続けられます。閲覧数はやはり多く、リンクを使うことで購買につなげることができるツールでもあります。
またブランド名定着のために常に更新することを心がけています。
最近ストーリーに新しい機能が追加され、通常の投稿をあまり見なくなったという声をよく耳にします。自分自身も、忙しく時間がないときはストーリーを流してみるだけということが多いです。
若いユーザーをターゲットにされている企業さんは、この際ぜひストーリーのさらなる可能性について考えてみてはいかがでしょうか?
5.まとめ
インスタグラムをさらにビジュアルメインのツールにしていきたいとおっしゃっていたメゾン ド フルールさん。
流行語大賞にノミネートされた“インスタ映え”というワードからもわかるように、インスタ映えする商品はメゾン ド フルールがターゲットとしている20代女子の購買意欲を高めています。ターゲットのハートを射抜いた商品の投稿一つ一つに様々な工夫がされていることが、いいね数に比例して売り上げが伸びる可能性を高めているのではないでしょうか。
ECは今後さらにリアルタイム性のあるコンテンツがポイントとなってくるため、特にストリーの活用が重要になってくると思いました。
今後のインスタグラムでの様々な企画が期待できそうです!