広島県の中国山地に位置し、国内有数の峡谷で日本百景にも認定されている帝釈峡をプロモートする帝釈峡観光協会に、インスタグラムキャンペーンとCAMPiNについて伺いました!
目次
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1.ご紹介
1-1.帝釈峡観光協会ご紹介
広島県庄原市東城町と神石郡神石高原町にまたがる国定公園である帝釈峡は、全長約18㎞を持つ大峡谷。国の名勝にも指定されており、四季折々の見どころやアクティビティを提供しています。
1-2.インスタグラムアカウントご紹介
公式インスタグラムアカウント:@taishakukyo_official
開始時期:2016年9月12日
フォロワー数:150人(2017年9月時点)
今回はインスタグラム運用を担当している吉川さんにお話を伺いました!
2.インスタグラムキャンペーンについて
2-1.キャンペーンを開始した理由
Haruka:
インスタグラムキャンペーンを始めようと思ったきっかけについて教えてください。
吉川さん:
国定公園帝釈峡は、昭和50年代に観光客数がピークを迎え、にぎわいを見せていました。そのため現在は、昔の観光地であるという過去のイメージから脱却できていないのではないかという印象を私たちは持っていました。
近年では、カヤックはじめセグウェイ、水陸両用車等のアクティビティも充実しており、新しい観光コンテンツを提供できています。よって、元来の観光客層である50代60代に加え、新しいターゲット層として20代から30代の女性やカップル層をどのようにして惹きつけるかということを考えました。
このように帝釈峡の観光客の層を広げるため、若年層へ向けた観光地としての新鮮なイメージの構築が必要だと認識していました。
その結果、取り込みたい若い世代との相性が良く、国定公園の大自然を、写真を通じ視覚的に直接アピールできるインスタグラムの利用に踏み切りました。そのインスタグラム利用の一環としてユーザーの側からコンテンツを提供してもらえる、インスタグラムキャンペーンを始めたという経緯があります。
2-2.インスタグラムキャンペーン概要
Haruka:
現在開催中のインスタグラムキャンペーンについて教えてください。
吉川さん:
現在、夏の「帝釈峡」インスタグラム投稿キャンペーンを実施しています。
帝釈峡での夏の思い出の写真にハッシュタグ#taishakukyo と#納涼 の2つを付けていただき投稿していただいています。その中から抽選で3名様に、地元東城の銘菓「雄橋」をプレゼントするというものです。
開催期間は8月3日から9月25日の約2か月間です。
Haruka:
過去に開催したキャンペーンはございますか。
吉川さん:
はい。昨年の秋に最初のキャンペーンを開催しました。
帝釈峡は広島県の紅葉の名所と称され、年間を通じて秋が一番のハイシーズンになります。その時期に合わせ、昨年10月15日から12月10日の期間で開催しました。
国定公園「帝釈峡」インスタグラム投稿キャンペーンと名付け、あなたの好きな「帝釈峡」の写真にハッシュタグ#taishakukyo と#秋旅 の2つを付けて投稿していただくよう促しました。
投稿していただいた方の中から抽選で5名様に選べる素敵なプレゼントをご用意しました。プレゼントは、庄原市のブランド牛「比婆牛(すき焼き用)500g」または、帝釈峡アウトドアアクティビティ無料体験チケット(水陸両用車無料体験、もしくは神龍湖カヤックツーリング無料体験)のいずれかです。
Haruka:
初めてのキャンペーンだったということですが、どのように告知をされたのですか。
吉川さん:
帝釈峡の一番の観光シーズンとなる紅葉の時期からスタートしたということもあり、実際に来られた観光客に向けて、エリア内の宿泊施設や飲食店でチラシの配布や掲示などの協力をお願いしました。
また、公式ホームページやフェイスブックはじめ、地元のラジオ、広島県観光連盟のフェイスブックほか、有料のテレビ番組、新聞広告などでの告知も行いました。
2-3.キャンペーンで新鮮なイメージの提供
Haruka:
実際にキャンペーンを開始しその反響や効果はいかがですか。
吉川さん:
今まで帝釈峡といえば、「雄橋(おんばし)」や「神龍湖遊覧船」等の決まった構図の写真や画像が使用されることが多く、お決まりのイメージが固定化されつつあり、観光地としての新鮮さが感じられなくなっていました。
しかし、キャンペーンでは、帝釈峡の自然を様々な角度から撮影した美しい画像がインスタグラムのユーザーから多く集まっています。
全ての投稿画像を公式ホームページなどのWEBからでも見ることが可能ですので、インスタグラムキャンペーンを通し収集された帝釈峡の新鮮なイメージを、より多くの方に見ていただける機会を提供できたように感じています。
2-4.インスタグラムと地域活性化
Haruka:
インスタグラムと地域創生との関わりについて何か認識していらっしゃることはございますか。
吉川さん:
地域活性化の手法には様々なものがあると思います。その中でも、地域の観光地を盛り上げていくということは、地域経済の活性化に直接的に繋がりうると考えています。
そのために、SNSを通じて、まずは帝釈峡を認知していただくこと、次に行ってみたいと思っていただけるような情報の発信をすること、そして実際訪れた後、その良さをSNS等で好意的に発信、拡散していただくことが重要です。
それにより、この地域で観光業を営む人だけでなく、その地域の住人にも、改めて地域の良さを再発見、また実感してもらうことができると思います。
SNSでの反響により、そこに住む人たちの地元愛を刺激し、地域活性化に向けた様々な取り組みを前向きに取り組む原動力になると感じています。
3.CAMPiNについて
3-1.CAMPiNを導入した理由
Haruka:
インスタグラムキャンペーンを行うに際しCAMPiNを利用した理由について教えてください。
吉川さん:
インスタグラムを活用したPR活動を検討していたところ、利用しやすく、価格面でもメリットを感じたCAMPiNが目にとまり、導入するに至りました。
導入に当たり、担当の方とお話をさせていただきましたが、具体的な説明が分かりやすく、相談にも丁寧にお答えいただいたので、それも決め手となりました。
なにかインスタグラムを利用したPRが展開できないかと検討している中、内容が当方の希望に合っていましたし、昨年秋の段階で、地方自治体や観光協会でのインスタグラムを活用したキャンペーン等の利用が、まだまだ数が少ないとおっしゃっていました。そのため、これから一緒に新しい取り組みができるかもしれないという期待が大きかったことを覚えています。
3-2.CAMPiNの使用感
Haruka:
実際の使い心地はいかがですか。
吉川さん:
とても使いやすいと思います。
キャンペーンを始めたいと思ったら難しい作業なく、すぐにでもスタートできるので、キャンペーンを打ち出す側にとってはそのスピード感が魅力です。
どれだけの人に写真が拡散され認知されたかというリーチ数や、コメント数等も、簡単に確認でき、内容を手軽に検証できるので助かります。
3-3.CAMPiNへの展望
Haruka:
今後期待する機能はございますか。
吉川さん:
どんなハッシュタグが人気なのか、また効果的なのかがわかると嬉しいです。
また、テンプレートのバリエーションがあるといいなと思います。
4.まとめ
地方創生としてのインスタグラム使用法の中で、かつての固定化されつつあった観光地としてのイメージから、新鮮なイメージの提供への足がけとするということが印象的でした。
定期的なインスタグラムキャンペーンの開催は、魅力の再発見につながっているのではないでしょうか。