こんにちは、ニューヨークで映画留学中の学生ライター・リサです。
最近、NetflixやAmazonプライム、Huluといった動画配信サービスが浸透し、海外ドラマを観る方が増えたのではないでしょうか?私自身も動画配信サービスを使い、英語の勉強や趣味としてFriends(フレンズ)やSuits(スーツ)などの有名作品を楽しんでいます。
こうして動画配信サービスのおかげもあって勢いを見せている映画・ドラマ業界ですが、海外ではインスタグラムを活用したユニークな宣伝で更に映画・ドラマ業界を賑わせているんです。今回紹介するのは、ドラマ「ウォッチメン」が行ったインスタグラムと「AR」作成ソフトを用いた参加型キャンペーン。ドラマと最新技術ARを組み合わせた新しいインスタを用いた宣伝法をお伝えすると共に、他にも「ウォッチメン」が行ったARを用いた宣伝広告をご紹介します。
目次
目次
1. ドラマ「ウォッチメン」とは?
(出典:https://www.radiotimes.com/news/tv/2019-11-11/watchmen-tv-series-uk-release-date/)
アメリカのケーブルテレビ局、HBO制作のドラマ「ウォッチメン」。原作は、アラン・ムーア&デイヴ・ギボンズによるDCコミックスの同名作品です。優れたSFやファンタジー作品に贈られるヒューゴー賞を受賞したこともあり、2009年には映画版も公開されました。
原作コミック「ウォッチメン」のストーリーは、スーパーヒーローが存在するもうひとつの世界”パラレルワールド”が舞台の歴史改編SF。今回のドラマ版では、なんと俳優ロバート・レッドフォードもアメリカ大統領の役で出演します。また、1980年代を描く原作や映画版とは異なり、ドラマでは現代を描く新たな物語が展開されます。(日本ではスターチャンネルで放送を予定、時期は未定。)
2. HBO×Spark ARのインスタキャンペーン
(出典:https://go.fb.com/WatchmenMaskOffContest.html)
今回、HBOは、新ドラマ「ウォッチメン」放送を記念して、最新技術ARを扱う企業Spark AR社とともにインスタグラム上でユーザー参加型キャンペーン「Watchmen Mask Off」を実施。Spark ARとは簡単にARエフェクトを作成できる「Spark AR Studio」というmacOSとWindows向けソフトで、このキャンペーンでは、「ウォッチメン」のキャラクターのマスクから着想を得て、ユーザーがインスタグラム用にSpark ARを使ったオリジナルARエフェクトを制作・投稿するコンテストです。
当コンテスト様にARマスク作成ツール「Watchmen Toolkit(ウォッチメントゥールキット)」がDropboxで公開され、応募者はそこから仕様書やキットをダウンロードできます。
(画像:Spart AR Creators)
クリエーターコミュニティでは作り方のチュートリアルが共有されています。
作成したオリジナルマスクARは5〜20秒の動画でデモンストレーションしてインスタグラムに投稿します。
投稿する際は、以下4つをタグ付けすることが条件です。
@Watchmen
@SparkARCreators
#SparkAR
#WatchmenMaskOffContest
なお、本キャンペーンはすでに終了していますが、インスタグラム内にはたくさんのマスクエフェクトが投稿されているので、ぜひ上記のタグを利用して、どんなマスクエフェクトが投稿されていたのか覗いてみてください。
(https://www.instagram.com/explore/tags/watchmenmaskoffcontest/)
3. まるでドラマの世界が現実に起きたの様?!ARを使ったバス停広告
(出典:https://vrscout.com/news/hbo-watchmen-ar-promo-squid-rain/)
ロサンゼルスやニューヨークの街中には、ARの“バス停”広告も登場しました。
黄色いイカの警告マークが目立つバス停には、屋外広告会社のOUTFRONT Media社の”LiveView”という、液晶画面を設置。
普段は、液晶画面の後ろと同じ景色を映し出していますが、イカの警告メッセージが現れた直後、画面内では“イカの土砂降り”が発生します。そして、嵐が去たあとの道路には死んだイカが散らばっており、とてもリアルな様子にバスを待つ人々も思わず画面にくぎ付け・・・そして、最後にドラマ「ウォッチメン」のカウントダウンが流れるという広告です。
(画像:AR Business)
まるで現実の世界でイカの土砂降りが起きたかのような錯覚を起こすAR(拡張現実)を活用した面白い事例です。
実際の様子はこちらの動画からご覧になれます。
https://www.youtube.com/watch?v=pclh582WZWs&feature=emb_logo
4. まとめ
この記事で紹介したキャンペーンは、ARと融合した面白いドラマの宣伝企画でした。ユーザーとドラマを繋げることとAR技術の浸透という目的には、画像・映像主体のインスタグラムが相性が良いですね。
ドラマや映画の宣伝に限らず、ARエフェクトを用いた宣伝に挑戦してみてはいかがでしょうか?