インスタグラムで商品を紹介するのは今や当たり前の時代、ただ商品を掲載するだけでは他との差はつけられない。それではどういった投稿がユーザーの購買意欲を刺激するのか、紹介していきます。
目次
1.商品使用例を添えた方が良い理由
多くの企業がインスタグラムを活用している中、商品だけを淡々と上げていくだけではユーザーの目には留まりにくく、企業の個性もアピールできません。それではユーザーの目に留まりやすく、企業の個性もしっかりアピールするためになぜ使用例を添えた方がいいのか説明していきます。
1-1.商品だけと使用例ありの場合の比較
上二枚の写真は両方とも3COINSの「スレートプレート」という商品を紹介したインスタグラムです。スレートプレートという商品名を聞いただけではおしゃれなインスタグラマーの方以外はおそらくピンと来ないのではないでしょうか。一枚目の写真ではその活用方法がわかるユーザーにしか商品をアピールできません。しかし、二枚目の写真を見ていただけるとわかるように、初めてその商品を見た人でも「おしゃれ!」「こんな風に使ってみたい!」と思わせることに成功するのです。
1-2.なぜ使用例があったほうが購買意欲があがるのか
上で説明したように、使用例があったほうが購買意欲を刺激する理由の一つは「初めて目にした人へのアピールもできる」そしてもう一つは「自分もこんな風に使ってみたいと思わせる」というこの二つが大きな理由となります。商品を紹介するとき必要なことはできるだけ広い範囲のユーザーに商品を魅力的に思ってもらうことです。多くのユーザーがその商品にもともと興味を持って見ているわけではないのです。たまたま検索に引っかかっただけのユーザーにもその商品は魅力的に映らなくてはいけません。そのために必要なのが「こう使用するとこの商品はより魅力的になります」という例を示すことなのです。
2.理想の住み方を提案する「インテリア」
一言で使用例と言ってもいまいちピンと来ないのではないでしょうか。ここからは実際の企業インスタを例にあげて説明していきます。
2-1.多数の商品で1つの空間例を作り上げる「ニトリ」
「お、ねだん以上。」でおなじみのニトリのインスタグラムの特徴は、商品をいくつも使用して、写真の中で一つの空間例を作り上げている点です。これによって商品一つを取り上げるよりもグッとユーザーの購買意欲を高めます。
二枚目を見ていただけるとわかるように、それはインテリアだけでなく、お皿などのキッチンアイテムでも活用されています。
2-2.1つの商品を囲む住み方の提案「IKEA」
IKEAで見られる特徴は「#一畳チャレンジ」というハッシュタグです。ニトリが色々な商品を使って空間例を表しているとするならば、IKEAは一つの商品をピックアップして住み方を提案しているといえるインスタグラムになっています。
一つの商品を上手にピックアップするの術がIKEAのインスタグラムからは学べます。
2-3.お洒落と流行りをしっかり取り入れる「ナチュラルキッチン」
上二つは家具・インテリアの観点でしたが、三つめは雑貨という観点で見て行きたいと思います。ナチュラルキッチンのインスタグラムで注目したいのは新商品の紹介の仕方です。今年の春頃のインスタグラムでは「オシャピク」(おしゃれなピクニック)という言葉が色々なところで使用されていたのですが、ナチュラルキッチンのインスタグラムはそこを上手に商品使用例に役立てています。
写真のおしゃれさにプラスして、インスタグラムで今何が一番盛り上がっているのか、何が流行なのかというのも込みにすることでグッとユーザーの「ほしい!」をゲットできます。
3.洋服だけじゃない1つ上のお洒落の提案「ファッション雑貨」
意外と見逃しがちなのが、洋服以外のファッション雑貨です。ファッション雑貨も使用例、コーディネート例を示してあげるだけでより多くのほしい!を引き寄せます。
3-1.「できそう」「やってみたい」を引き出すアクセサリー活用術「Lattice」
Latticeはショップスタッフが公式に運営しているインスタグラムがあり、そのインスタグラムではショップスタッフがお店のアクセサリーを使用したヘアアレンジなどを公開しています。ヘアアクセサリーの穴場は意外とどう使っていいか分からないと思っている人が多いというところです。こういった風にヘアアレンジの中でどうアクセサリーを取り入れるかを示すだけで「やってみたい」「ほしい!」へつながっていくのです。
3-2.足元までちゃんとお洒落!を提案する「tutuanna」
tutuannaのインスタグラムで見る特徴は「コーディネートの中の靴下」という観点での投稿です。靴下だけに視点を置くのではなく、おしゃれなコーディネートの一部としての靴下を投稿の中に取り入れることでファッションとしてのポジションを上手くアピールしています。
4.まとめ
5つのインスタグラムを紹介してきましたが、同じジャンルの商品を扱っているお店でも商品の紹介の仕方は全く違うものです。ブランドごとにコンセプトがあり、そのコンセプトがユーザーの「なりたい」「ほしい」につながるものです。インスタグラムを使った商品紹介ではブランドの個性、ブランドのコンセプトが伝わる投稿がユーザーの共感を得て、その共感が購買意欲につながります。インスタグラムを活用する際、「ブランドの個性を引き出す使用例」を意識してみてはいかがでしょうか。