企業のインスタグラムアカウントを効率よく運用する上で、インスタグラム分析ツールは大いに役立つことが考えられます。
そのような分析ツールの中でも、予約投稿に強い「クリエイター・スタジオ」というツールがあるのはご存じでしょうか。
今回は、インスタグラム分析ツール「クリエイター・スタジオ」を使用するメリットとデメリットについて分析し、クリエイター・スタジオの特徴を大いに活かす方法を考察していきます。
目次
目次
1. 「クリエイター・スタジオ」とは
「クリエイター・スタジオ」とは、Facebookが開発したインスタグラム公式分析ツールです。
クリエイター・スタジオは、インスタグラム分析ツールの中でも「予約投稿ができる」という強みを持っているのが特徴です。
また、いいね数やコメント数などのインサイトを確認できる機能が備わっています。
クリエイター・スタジオについては以下のページで紹介されています。
- クリエイター・スタジオのInstagramについて
https://www.facebook.com/help/publisher/297562044496135
2. クリエイター・スタジオを立ち上げる手順
この項目では、クリエイター・スタジオを立ち上げる手順についてご紹介します。
① インスタグラムアカウントとFacebookアカウントを用意します。
② インスタグラムアカウントをビジネスプロフィール、もしくはクリエイターアカウントに変更します。
③ インスタグラムアカウントとFacebookを連携します。
④ https://facebook.com/creatorstudioに移動します。
⑤ ページの上部にFacebookとインスタグラムのアイコンが確認できれば、インスタグラムアカウントとFacebookが連携できている証拠です。
3. クリエイター・スタジオでできること
クリエイター・スタジオは、インサイトデータの中でも「ハッシュタグ流入」について数値を見ることができるのが特徴的です。
また、クリエイター・スタジオを使用すれば、フィードもしくはIGTVの予約投稿が可能となります。
ここからは予約投稿の手順についてご紹介します。
以下の海外記事を参考に、要点を説明していきます。
- How to Schedule Instagram Posts on a Desktop Without Third-Party Tools
https://www.socialmediaexaminer.com/how-to-schedule-instagram-posts-on-desktop-without-third-party-tools/?utm_source=twitter&utm_medium=Social&utm_campaign=SocialWarfare
① インスタグラムのアイコンをクリックし、左の「投稿作成」と書かれている青色のボタンをクリックします。
② 投稿する内容に合わせて「Instagramフィード」か「IGTV」のどちらかを選択します。
3-1. フィード投稿をする場合
① 右半分にアカウントのリストが表示されるので、使用したいアカウントをクリックし選択します。
② 投稿を作成する画面に移るので、キャプション、位置情報、写真・動画を挿入します。
③ 右下の「公開する」ボタンの右隣にある「下矢印ボタン」をクリックすると、カレンダーと時刻設定が表示されるので、投稿したい日時に合わせて予約します。
④ 予約投稿完了
ちなみに、インスタグラムとFacebookを連携させることで、Facebookにも同じ投稿がなされます。
3-2. IGTVに投稿する場合
① 「フィード投稿をする場合」と同じく、右半分にアカウントのリストが表示されるので、使用したいアカウントをクリックし選択します。
② 投稿作成画面に移るので、タイトル、ディスクリプション、動画、カバー画像を挿入します。
③ 右下の「公開する」ボタンの右隣にある「下矢印ボタン」をクリックすると、カレンダーと時刻設定が表示されるので、投稿したい日時に合わせて予約します。
④ 予約投稿完了
4. クリエイター・スタジオでできないこと
投稿予約については、キャプション作成の際に段落の最後の文字を「!!!」というような連続する記号、そして絵文字にすることができません。また、製品タグの設置ができない、ストーリーズの投稿予約ができないといった点もあります。
そして、インサイトについては、インプレッションやリーチなどのデータは確認できますが、アクション実行数やリーチ数推移を確認できるのは過去7日間までになっており、あまり広範囲の期間を設定できません。
また、インプレッションやリーチなどのデータを複数まとめてCSVファイルとして落とし込むことができないという課題もあります。そのため、現状のままだと、データを一個一個手で打ち込むことになり効率が悪くなってしまうので、他の分析ツールを併用する必要があると考えられます。
5. クリエイター・スタジオを使用するメリット・デメリット
クリエイター・スタジオのメリットとデメリットをまとめると以下のようになります。
〈メリット〉
- 「予約投稿」ができる
- 「ハッシュタグ流入」をインサイトデータとして見ることができる
〈デメリット〉
- キャプションの入力に関して制限がある
- データの推移を確認する際に、確認できる期間が限定される
- 複数のデータをまとめてCSVファイルに落とし込むことができない
アカウント運用の効率化を図るためには、「予約投稿」というメリットを生かすとともに、他の分析ツールを併用してデメリットを補う必要があると考えられます。
6. デメリットを補う分析ツール「SINIS」とは
クリエイター・スタジオの「予約投稿」という強みを生かしつつ、「データ推移の確認をしっかりしたい」「データの入力の時間を短縮させたい」と思った時に、デメリットを補うのに大きく役立つと考えられる分析ツールは「SINIS」です。
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- SINIS公式サイト https://sinis.jp/
クリエイター・スタジオでは、アクション実行数やリーチ数を過去7日間までしか推移を確認できないのに対し、SINISでは、アクション実行数、リーチ数ともに制限なく期間を指定して推移を見ることができます。また、SINISでは、「フォロワー数推移」も確認できるというのが利点です。
- さらに、確認したデータを複数まとめてCSVファイルに落とし込むことができるので、データを一個一個入力する手間を省くことができ、アカウント運用のさらなる効率化が見込めます。
7. まとめ
いかがでしたか?
クリエイター・スタジオとSINISを併用することで、予約投稿からデータ分析までを徹底的に管理することができ、アカウント運用の大きな効率化につながるのではないでしょうか。
クリエイター・スタジオとSINIS両方の特徴を生かして、効率的なアカウント運用の実現につなげていきましょう。