インスタグラムに関する話題が盛り上がるにつれ、インスタグラム上での影響力や発信力のある人材を社員として獲得するために、「インフルエンサー採用」という形で様々な企業が新たな取り組みにチャレンジしています。
そこで、インフルエンサー採用のメリットやデメリット、またインフルエンサー採用を行うにあたって気をつけるべきポイントを紹介します。
目次
目次
1. インフルエンサー採用とは?
インフルエンサー採用とは、主にSNS上で影響力・発信力がある「インフルエンサー」に特化した採用方法のことです。
その採用基準は企業によってさまざまですが、基本的には「フォロワー◯◯人以上の学生限定」という形で募集を行います。
アパレル業界をはじめとして、IT企業などでもこの採用方法を導入しており、その企業が求める採用条件を満たしていると判断された場合、一般枠とは違う枠で採用されることがあります。
2. インフルエンサー採用のメリット
では、なぜインフルエンサー採用が採用活動に取り入られるようになったのでしょうか?
その理由をご紹介します。
2-1.企業宣伝に繋がる
まず、インフルエンサー採用は企業PRに繋がります。なぜなら、こういった採用方法を導入している企業はまだ多くはないので、注目度が上がるためです。
その活動内容がメディアに取り上げられることもあり、それこそSNS上で一般ユーザーによって拡散されることも。
このような形で、結果的に企業のPRにも繋がります。
2-2.優秀な人材を獲得できる
「インスタグラムのフォロワー数が多い=優秀」とは限りませんが、SNS上で多くのフォロワー数を獲得しているユーザーは、そのSNS上でのニーズを把握して、ある意味で日常的にマーケティングに触れ、自分自身で実践し、結果を出していると言えます。
そのため、企業はインフルエンサー採用を行うことによって、SNSマーケティングの知見を持った即戦力な人材を獲得できるといえます。
3. インフルエンサー採用のデメリット
次にインフルエンサー採用のデメリットを2つ紹介します。
3-1.ミスマッチを生んでしまう可能性
まず、インフルエンサー採用のデメリットとして考えられるのが、ミスマッチです。
インフルエンサー採用では、通常とは異なる選考フローで採用を行うため、新たな判断基準を設定する必要があります。
そのため、インフルエンサー採用という形での選考方法自体の歴史がまだ浅く、ミスマッチを生んでしまう可能性があります。
よって、インフルエンサー採用も他の通常の採用活動と同様に、事前に多くの仮説を設けてPDCAを回し、最適化していく必要があるでしょう。
3-2.企業イメージ低下の可能性
インフルエンサーと呼ばれるSNSユーザーは、基本的には多くのフォロワー数を抱えています。
これはSNS上での情報発信力の高さや影響力の高さを表しているともいえますが、その力が大きくなればなるほど様々なフォロワーが集まるため、想定外に炎上が発生してしまう可能性があることを忘れてはいけません。
4.インフルエンサー採用で気をつけるべきこと
ここからは、上記のデメリットを避けるために、インフルエンサー採用において気をつけるべきポイントを2つ紹介します。
4-1.エンゲージメント率を重視する
SNSのフォロワーが多い人の中には、お金でフォロワーを買っている人や、ただフォロワー数が多いだけでフォロワーからの支持率が高くない人もいます。
そのため、フォロワーに影響を与えることができ、支持されている人を見極めるために、フォロワー数だけではなくエンゲージメント率に着目しましょう。
例えば、応募条件も「フォロワー1500以上の人」ではなく「フォロワー1500人以上、毎投稿100以上のいいねと1件以上のコメントをもらっている人」などと設定してみるのも、選択肢の一つとして検討したほうがいいかもしれません。
4-2.一般選考にはない課題を課す
もしも自社に合ったインフルエンサーを社員として採用したい場合、一般選考にはない課題を課すことによって、よりセンスや人柄、企業との相性を見極めることができるかもしれません。
例えば、以前にインフルエンサー採用を試みたあるアパレル企業で、インフルエンサー採用枠で応募した学生を見極めるために、コーディネートのテストやプレゼンなどの課題を設けていたことがありました。
そういった、一般枠にはない課題を課すことによってより企業に相応しい人材を選ぶことができ、ミスマッチを少なくする。
5.まとめ
インフルエンサー採用は、SNSが盛んな現代ならではの、個人が持つ力に注目した新しい採用方法です。
こういった新しい試みをすることで、企業に新しい風を吹き込むことができますが、メリットに目を向けるだけでなくリスク管理まで行うことで、より相応しい人材を獲得していきましょう。