野球ファンといえば、男性がのイメージが根強いものでしたが、
近年、「TORACO(阪神タイガースを応援する女子)」「カープ女子(広島カープを応援する女子)」「オリ姫(オリックス・バファローズを応援する女子)」
など、野球ファンの女子が急増しています。
その中でも、SNSを活用している、阪神タイガースファンの女子、「TORACO」について調査しました!
目次
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1.ご紹介
1-1.TORACOご紹介
『TORACO,それは、オシャレにかわいく応援を楽しむタイガースファンの女の子。
今年のタイガースは、強いだけじゃない。
ファンのかわいさでも日本一を目指します。
もっと楽しく、めっちゃキュートに!
TORACOが甲子園を盛り上げます!』
参照:TORACOホームぺージ
とHPにあるように、タイガースファンの女子=TORACOとして、
イマドキ女子はかわいく野球も応援したい!という思いが表現されています。
1-2.インスタグラムアカウントご紹介
インスタグラムアカウント:@toraco_tigers
開始時期:2014年4月5日
フォロワー数:15,000人(2017年12月時点)
今回は、阪神タイガースのTORACO担当者、内町さんにお話を伺いました!
2.投稿手法について
2-1.TORACOができたきっかけ
なぎさ:
TORACOが誕生したきっかけを教えてください。
内町さん:
次世代の女性ファン(新規ファン)獲得のため、TORACOが誕生しました。
なぎさ:
TORACO以外にも愛称の候補はあったのですか?
内町さん:
通常使われているような愛称(タイガース女子、虎ガール、虎ギャルなど)などはありましたが、
それらを使用するのではなく、新しいものをアイデア出しした際に、自然と発生し、
TORACOとなりました。ロゴも丸みがあって女性らしく可愛い書体にしました。
なぎさ:
インスタグラムを運用するきっかけは何だったのですか?
内町さん:
若い世代で流行っているインスタグラムを利用し、よりTORACO企画を多くの方に知っていただきたくて始めました。
なぎさ:
インスタグラム運用の目的について教えてください。
内町さん:
球場での楽しみ方や応援コーデを掲載し、視覚やビジュアルから
タイガースや甲子園球場に興味を持ってもらおうと考えています。
阪神タイガース公式オンラインショップより
なぎさ:
TORACO×インスタグラムで体感する効果はありますか?
内町さん:
掲載した内容にもよりますが、コメントも圧倒的に若い女性が多く、
TORACOの認知度や女性ファン=TORACOと認識している様子がユーザーの掲載記事を見ても結果が出ていると評価しています。
他のSNSに掲載するよりも、インスタグラムに重点的に掲載するほうが需要が高いと思っています。
2-2.フォロワー推移とハッシュタグ
なぎさ:
フォロワーの推移はいかがでしたか?
内町さん:
当初2年ほど3,000ぐらいだったのが、2017年の5月頃タイガース公式インスタを開設し、
TORACOインスタと内容を連動してアップしたことや、インスタ限定イベントを実施したことがきっかけで現時点では15,000となりました。
なぎさ:
阪神タイガースのアカウントとリンクづけることやイベントを行うことでフォロワーが増えたのですね。
フォロワーを増やすために取り組んでいることはありますか?
内町さん:
増やすために何かを取り組んでるというよりは、SNS拡散目的で取り組んだことが結果増えているといった状況です。
#TORACO で拡散してもらうきっかけとしてTORACOイベントでフォトスポットの設置やSNOWアプリとのコラボを実施したことで、
結果フォロワー数増に繋がったように思います。
なぎさ:
うまくSNSに拡散されていますね。
独特のハッシュタグなどはありますか?
内町さん:
基本は#阪神タイガース、#TORACOは入れていますが、その他はその都度考えています。
関西らしく面白いハッシュタグをつけることも企んではいます。
3.投稿コンテンツについて
3-1.球場のTORACOをキャッチ!
なぎさ:
コンテンツはどのように撮影しているのですか?
内町さん:
実際にスタンドやイベント会場で声をかけて撮影させていただいたり、
#TORACOでアップしているかたにメッセージを送付して掲載許可をいただいています。
なぎさ:
みなさんとてもおしゃれでかわいいですよね。
インスタで「ウケる」写真についてはどう認識されていますか?
内町さん:
インスタ映えというよりは観戦風景や応援コーデ等をユーザーに見てもらい興味を持ってもらいたいです。
なぎさ:
現在気になっている競合アカウントはありますか?
内町さん:
女性企画専用の公式アカウントはおそらくタイガースだけなので、競合はありませんが、他球団の公式インスタグラムは常にチェックしています。
3-2. 選手の画像も投稿する理由
なぎさ:
観戦風景や応援コーデ以外にも、阪神タイガースの選手の画像も投稿されているのはなぜですか?
内町さん:
女性がスポーツを観るきっかけのひとつとして、イケメン選手の発掘が大きなポイントであると認識しています。(経験談ですが)
普段見ることができない表情やTORACOに向けたメッセージ、イベントの告知などで選手に興味を持って、名前を覚えて欲しいと思っています。
球場での楽しみ方や応援コーデをメインにアップしていますが、ゆくゆくはタイガースをもっと知ってもらいファンになってもらいたいです。
なぎさ:
なるほど。球場で、おしゃれに楽しく選手を応援し、継続的に試合を楽しんでもらう人が
増えるといいですね。
3-3. アカウント運用以外で取り組んでいること
なぎさ:
アカウント運用以外で取り組んでいるインスタグラムの施策はありますか?
内町さん:
TORACODAYなどで必ずフォトスポットを設けています。また、2017年はアプリのSNOWさんとコラボして期間限定でTORACOスタンプを製作しました。コラボスタンプ写真をアップする方も多く見られ、非常に好評でした。
なぎさ:
SNOWでは、トラ耳やトラひげがコラージュされて、さらにかわいさが増していますね。
「TORACO」はTwitterやFacebookもされていますが、他のSNSの取り組みはそれぞれどういう風に役割分担していますか?
内町さん:
Facebookではリンクが貼れるので、SNSに載せる内容はFacebookをベースとして記事を作成しています。
(Twitterに連動)
Facebookはコアな男性ファンが圧倒的に多く、若年層の利用者も少ない為、少し硬めの内容に。
たまにインスタ限定で、若年層向けに少し砕けた内容で、選手やTORACO応援隊長(NMB48メンバー)の写真を掲載することもあります。
なぎさ:
利用する年齢層に分けた使い分けをしているのですね!
4.まとめ
近年、「モノ消費からコト消費へ」という消費傾向シフトが顕著になってきています。
ビジュアルがメインとなるインスタグラムでは、売りたい「モノ」や「コト」が、写真映えすればするほど相性が良く、ユーザーへの浸透がより早くなると言われています。野球ファンを女性に広げる企画「TORACO」は、そのビジュアルからおしゃれ女子のハートをつかみ、着実にファンを増やしていると感じました。