アパレルやコスメなどのブランドがプロモーションの一環でリアルイベントを実施する際、異業種の実店舗とコラボレーションを企画するケースが増えてきています。
また、SNS全盛期の現在において、イベントが当日完結されるのではなく、ユーザーにSNSでシェアされメディアにも取り上げられる仕掛けが必要不可欠です。
今回は、会場の特色を活かしてブランドのイメージを上手く訴求しつつ、ウェブやSNSでシェアされる設計がなされているイベント事例をご紹介いたします。
目次
目次
1.SNSへのシェアを狙ったコラボレーション企画事例
では、実際に3つのコラボ事例を見ていきましょう。
1-1.MARC JACOBS × ホストクラブ
アメリカのファッションブランドMARC JACOBSが、新宿歌舞伎町のホストクラブ「愛本店」とコラボしたイベントを開催。
こちらのイベントは「ホストクラブ」と「アパレルブランド」という意外な組み合わせが反響を呼び、SNSで広く拡散された事例です。
パーティーの参加者が思わずSNSにアップしたくなるような仕掛け作りがなされている点がポイントです。
MARC JACOBSのラグジュアリーな雰囲気を、ホストクラブの内装を上手く活用して表現しています。
店内のランキング写真についても、「2017年度上半期ホストランキングTOP5」と称して、マークジェイコブス本人の写真を当て込む等、参加者を楽しませる演出も多く見られました。
イベント当日は小室哲哉、奈良ゆうや、霧島れいか、山田優、マギー、水原佑果等の著名人が参加。
そして多くのユーザーがイベントの様子をInstagramにアップしており、大いに盛り上がりを見せていたようです。
1-2.CONVERSE × コンセプトレストラン
アメリカのシューズブランドCONVERSEが、新宿歌舞伎町のコンセプトレストラン「ロボットレストラン」とのコラボイベントを開催しました。
ロボットとモデルが入り混じったショーや、コンバースの巨大スニーカーが展示されるなど、特異な世界観が演出されました。
当日は高橋愛、IMALU、ハリー杉山等の著名人や、小河原義経、花井力等の若手人気モデルの来場もあり、会場を賑わせました。
こちらのイベントについても、国内では有数の「コンセプトレストラン」と「アパレルブランド」という異色の組み合わせが話題を呼びました。
店内のロボットとモデルのコラボによる、商品のお披露目ショーの「非日常感」が、SNSに拡散される要因になっているように思われます。
また展示されていた巨大スニーカーはフォトスポットの役割を果たしており、多くの来場者がここで撮影した写真をInstagramにアップしています。
1-3.スシロー × インスタジェニックカフェ
あきんどスシローとカフェFLAMINGOのコラボイベント。
スシローCafe部が展開するスシローのスイーツと、若年層の女性に人気の渋谷のカフェFLAMINGOのコラボイベントが実施されました。
こちらは異業種ではありませんが、FLAMINGOのピンクを基調とした内装と、スシローの苺パフェのイメージを上手く調和させてイベントを展開した事例です。
当日は若年層に人気のインスタグラマーも多く来場し、華やかな様子が繰り広げられていました。
FLAMINGOは渋谷で若年層の女性に人気のいわゆる「インスタ映えカフェ」として有名ですが、スシローcafe部がターゲットにしている層とマッチするため、このようなコラボが実現できたと考えられます。
2.まとめ
今回、ブランドと実店舗のコラボイベントの事例をご紹介させていただいました。
ブランド側のコラボレーションのメリットとしては、ブランドが目指す世界観を1から創り上げる際にかかる予算や様々な面でのハードルを、既にある店舗とコラボをすることで下げて実施することが可能な点ではないでしょうか。
また店舗としても、ブランドコラボのイベントを開催することで参加者に店内の様子をSNSにアップしてもらうことができるので、お店自体の認知度を上げることが可能です。
リアルイベントを絡めたプロモーションを実施する際は、どのような企画を行えばターゲットとなるユーザーからの支持を得られるのかを考え、それに該当する会場・店舗を活用してみてはいかがでしょうか。