みなさんは「インスタグラムで数万のフォロワーがいる日本の飲食店」と聞いたときに、いくつの飲食店が思い当たりますか?
NYでは、数店舗しかない中小規模の飲食店でもインスタグラムを使いこなし、数万人~十数万人にフォローされているお店がたくさんあります。
むしろそういった中小規模な飲食店こそ、インスタグラムの機能を使いこなし、ファンとの交流を深めて集客や宣伝にうまく活用している印象です。
今回はNYで展開する人気飲食店のインスタグラムアカウントから、最新インスタグラム活用術を紹介します!
目次
目次
- 1.ポストとストーリーズは目的に合わせて使い分けよう
- 2.まずは「ポスト」で世界観を作ろう
- 3.統一感を作り出すためにリポストのコツを掴もう
- 4.ストーリーズとハイライトでファンと交流しよう
- 5.まとめ
1.ポストとストーリーズは目的に合わせて使い分けよう
インスタグラムの基本機能
- ポスト(フェード投稿)
- ストーリーズ
- ハイライト
ニューヨークでは人気アカウントほど、上記の3要素を目的に合わせてしっかりと使い分けてアカウントを運用しています。さっそく事例を見てみましょう。
2.まずは「ポスト」で世界観を作ろう
2-1.ニューヨークNo1ヴィーガンレストラン@eatbychloe
BY CHLOE公式インスタグラムアカウント:@eatbychloe
こちらはニューヨークで最も有名なヴィーガンレストランBY CHLOE の公式アカウント。
実店舗はニューヨーク内に5店舗と中規模ながら、フォロワー12万人以上という人気アカウントです。
統一されたカラーの世界観が表現されていてうっとりしていまいます。
インスタグラムはとにかく第一印象の「世界観・統一感」がフォロワー獲得への第一歩となるので、このようにカラーを絞って統一した印象を持たせることは大切です。
またこちらのBY CHLOEアカウントは、投稿を下に進めていくと世界観の「カラー」が変化していきます。
黄色や黒、紫など、1つのテーマカラーを9~12投稿して、テーマカラーを変更、そしてまた投稿を続けることで、統一した世界観のなかで変化をつけています。
これも長くフォローしていても飽きさせない工夫の一つですね。
2-2.約2年でフォロワー8万人!映えるクッキー屋さん@chipnewyorkcity
Chip NYC公式インスタグラムアカウント:@chipnewyorkcity
こちらは2017年5月にオープンし、ニューヨーク市内に3店舗展開するクッキー屋さんのアカウントです。オープンから2年弱ですが、フォロワーは既に8万人を超えています。
先日新しくオープンしたロングアイランドシティ店のオープン日には、長蛇の列ができるほどの人気ぶりです。
Chip NYCのアカウントでも、投稿はほぼすべて「クッキーのアップ画像」に限定することで世界観を作っています。迫力あるクッキーの画像に惹かれて、思わずフォローしたくなってしまいますね。
3.統一感を作り出すためにリポストのコツを掴もう
ここまでNYで人気の飲食店アカウントの事例を見てきましたが、このようにフォローしたくなる世界観・統一感をだすためには、どのようにポストを投稿していけばよいのでしょうか?
自分たちが撮影した写真だけで、これほどまでの投稿量と世界観を出すのは少々難しそうですよね。
そこで、これらのアカウントが実践しているのが「リポスト」です。
お客様がタグ付けしてくれた投稿のなかで世界観が合うものだけリポストすることで、自分たちが撮影した写真を使わなくても世界観を表現することができます。
また、リポストをすることで投稿してくれたお客様とコミュニケーションもとれます。
リポストをするときのコツは、すべてをリポストするのではなくあくまで世界観に合うものだけを選んでリポストして使わせてもらうことです。
日本の飲食店アカウントでは、お客様が投稿してくれた投稿をすべてリポストしてしまうことがよくあります。
たしかに来てくれたお客様とのコミュニケーションにはなりますが、それでは投稿の統一感のないアカウントになってしまうこともあります。
より多くの方にフォローしてもらえるアカウントに成長させていくには、世界観に合った投稿をチョイスしてリポストしていくことが大切だと思います。
4.ストーリーズとハイライトでファンと交流しよう
しっかりとインスタグラム上でお客様とコミュニケーションをとることが、実際の店舗の集客や売り上げアップには大切だと思います。
NYの人気飲食店アカウントは、「ストーリーズ」と「ハイライト」を使ってお客様とコミュニケーションをしています。その事例も見てみましょう。
4-1.Birch coffee
Birch Coffeeの公式インスタグラムアカウント:@birchcoffee
NY市内にのみ展開するこちらのコーヒーショップのアカウントでは、毎日欠かさず店内の様子やコーヒーの写真をポストしています。
そしてストーリーズではお客様がタグ付けしてくれたストーリーズやポストをシェアしたり、Birch coffee独自のハッシュタグ 「#birchLovesYou」をつけて投稿してくれたポストをストーリーズでシェアして、お客様とのコミュニケーションに役立てています。
24時間で消えてしまうストーリーズだからこそ、リアルタイムでお客様に感謝を伝えられます。
ストーリーズでのシェアは、お客様にも嬉しく感じてもらえるかもしれません。
4-2.BY CHLOE
BY CHLOE公式インスタグラムアカウント:@eatbychloe
先ほども紹介したヴィーガンレストランBY CHLOEです。
BY CHLOEのアカウントではストーリーズでお客様の「ポスト」をシェアして、さらにトップ20を「ハイライト」に残しています。
お客様のトップ20の投稿は上記のようにハイライトにしっかり残されています。
すべての投稿をリポストしない代わりに、ストーリーズでお客様とコミュニケーションをとり、それがハイライトで「思い出」になるように残されているのですね。
思わず「私も出ているかな?」と見に行きたくなるインスタグラム運用です。
こういった細かな工夫の積み重ねが、ファンを増やしているのではないでしょうか。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。
飲食店の方が、これからインスタグラムをビジネスツールとして本格的に運用していくためのポイントは以下の通りです。
- リポストもうまく活用しながら全体の「世界観」を統一させる
- ストーリーズやハイライトでお客様と相互のコミュニケーションをとる
最新のインスタグラム活用方法をぜひ参考にされてみてはいかがでしょうか。