インスタグラムを通じ世界観を保ち情報発信をしながら、販促を行なっているアパレルブランドのle reve vanillerに活用方法を伺いました!
目次
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1.ご紹介
1-1.企業ご紹介
株式会社シライが運営するWebショップ【Joint Space】の1ブランドで、中田絵里奈さんがプロデュースするle reve vaniller。20代から30代の女性に支持を集めるアパレルブランドです。
(HP:http://www.joint-space.co.jp/vaniller/)
1-2.インスタグラムアカウントご紹介
(参考;https://www.instagram.com/lerevevaniller/)
インスタグラム公式アカウント:@lerevevaniller
フォロワー数:約7.2万人(2017年11月時点)
開始時期:2016年6月24日
今回は株式会社シライの石川さんと濱田さんにお話を伺いました!
2.投稿手法と経緯
2-1.世界観を統一しブランド情報を発信
Haruka:
まず、アカウントの運用の仕方について伺えますか。
Vaniller:
弊社Joint Spaceはいくつかのブランドを展開しておりまして、それぞれブランドごとに担当がいます。撮影やブランドイメージに沿ったアイデア出しに関してはわたしたち2名が中心となっていますが、全員が基本的な一眼レフの使い方はマスターしており撮影ができる状態です。
月に2~3回程度、インスタグラム用の撮影を行なっています。
アカウントの測定は新設の部署が担当しており、SNSを使った活動に関して統計データを集計しています。インプレッションを重視しており、どのくらいのリーチ率があるかを大きな標準としています。
Haruka:
アカウント開設のきっかけは何ですか。
Vaniller:
母体であるJoint Spaceのアカウントを以前から運用していたのですが、そこでは複数のブランド情報をまとめて投稿していました。そのため、世界観にばらつきが出てしまったので、ブランドごとにアカウントを分離させブランドイメージの訴求ができるように改善する事がきっかけでした。
(参考;https://www.instagram.com/lerevevaniller/)
Haruka:
インスタグラム運用の目的を教えてください。
Vaniller:
ECサイトの通販が中心ですので、ブランドの情報の発信が主たる目的です。
また、SNSを利用してブランドの情報をキャッチする人が増加しているので、楽しんでもらえるようなコンテンツを提供できればと考えています。
2-2.フォロワーの増加により認知度アップ
Haruka:
フォロワーの推移はどのようにたどってきましたか?
Vaniller:
アカウント開設当初から1,000フォロワーをすぐに超え、その後の施策で、10,000フォロワーに達するまではあっという間でした。
その後、イベントやサンクスキャンペーンの開催、インフルエンサーへのアプローチなどのフォロワー増加の施策をとった結果、現在のフォロワー数にまで伸びていきました。それとともにブランドのハッシュタグ自体も10,000件を超えて認知度の上昇を実感しつつあります。
3.いいね数の多い投稿が購買に繋がる!
Haruka:
どのようなコンテンツ投稿をしていますか?
Vaniller:
販売の前日に投稿をするように心がけています。いいね数によって、それぞれの商品がどれくらいお客様に受け入れられているのかということを見ることができます。事実、いいね数が多いものほど購買率が良い傾向にあります。
インスタグラムでは、モデルが着用している写真よりも置き画の方が反応の良い傾向にあります。ECサイト上でモデル着用の写真は多く見られるので、置き画の方が新鮮に映るのかもしれません。
例えば、下のグレンチェックのワンピースの置き画は通常の投稿よりいいね数も多く販売数も伸びていました。現在ルミネエスト様でポップアップショップを開催しているのですが、売り切れるほどの人気ぶりです。
投稿の素材選びは力を入れている部分でして、新作の商品を厳選して投稿するようにしています。
その際にも、あまりにも投稿が多すぎると煩雑な印象を与えてしまうと思うので、アルバム投稿を活用し1度の投稿における情報量の濃度を高めています。
Haruka:
ハッシュタグはどのようなものをつけていますか。
Vaniller:
ブランドハッシュタグにプラスして、お洋服の特徴を表すタグをつけています。マンネリ化しないように毎回投稿に合わせ変えています。
4.ポップアップショップについて
4-1.インスタグラムからのオファーによりポップアップショップをオープン
Haruka:
ポップアップショップについてお話を伺いたいです。
Vaniller:
弊社は常設の店舗はありません。ですので、ポップアップショップは新しい試みで、今年の夏に初めて銀座三越様にて開催させていただきました。
銀座三越様でのポップアップショップ開催の際には、同じフロアにあるタリーズコーヒー様とコラボさせていただき、コラボドリンクを販売しました。インスタ映えするようにストロースリーブを弊社で手がけ、ドリンク自体もブランドの世界観を壊さないようにタリーズ様と共に開発を行いました。
個数限定で販売しましたが売り切れが予想より早く来てしまうほどの人気ぶりで、ストロースリーブの在庫が尽きても買いたいというお声を多くいただき、こちらも驚きました。
ありがたいことに、その後も弊社のインスタグラムを見て、ポップアップショップ開催のお声がけをいただきました。
10月には、ラフォーレ原宿様でもポップアップショップを開設しました。そこでも、ラストシフォン様とコラボさせていただき、コラボスイーツを販売しました。
そして、11月の上旬からルミネエスト様にてポップアップショップを開設しています。
4-2.フォトブースとキャンペーンでさらなる盛り上げを!
Haruka:
ポップアップショップを開設する上で気をつけている点はありますか?
Vaniller:
小さなスペースでも世界観を崩さないように気をつけています。具体的には、ブランドカラーを主体にしたフォトブースを作るようにしたり、使っても撮ってもカワイイ、写真映えするノベルティ施策にも力を入れるようにしています。お客様には、それらを使って写真を撮っていただきSNS上で拡散していただけるようにしています。
また、ポップアップ期間中に足を運んでいただけるようにキャンペーンを同時並行して行なっているのも工夫の1つです。
参加型のキャンペーンを行い、投稿していただいた中から抽選でクーポンをお配りし、次の動線に繋がるようにしています。
毎回300くらいの投稿が集まります。
現在はハッシュタグキャンペーンを開催中です。ディレクターの中田絵里奈さんがポップアップ期間中にお誕生日を迎えるので、それに合わせてお祝いの画像を募集しています。
4-3.お客様の持つ世界観や好みを再確認!
Haruka:
ポップアップショップの開催によるメリットはどういったものですか。
Vaniller:
常設の店舗がないため、普段お客様と直接お会いする機会はほとんどありません。そのため、ポップアップショップを開設することで、インスタグラムを運営する側としても、お客様たちの持つ世界観や好みを再確認できました。
また、ユーザー同士がポップアップショップを通じて出会い、仲良くなる傾向も見られるようになりました。それらを踏まえまして、お客様に寄り添ったより良いサービスの提供を行っていきたいと考えています。
(参考;https://www.instagram.com/explore/tags/lerevevaniller/)
5.まとめ
le reve vanillerのインスタグラムの特徴として、世界観が保たれていることが挙げられます。世界観を維持し情報を発信するためには、新作の告知はもちろん、投稿する素材のこまめな撮影に力を入れていることが考えられました。
また、キャンペーンなどを通じてお客様に喜んでいただけるような工夫もされています。
インスタグラム経由でポップアップショップが開設され、発展を続けています。今後もインスタグラムを生かした新たな企画が期待できそうです。