みなさんはインテグレートが行っているインスタグラムの公式アカウントを見たことはありますか??実は、メインアカウントには17000人以上(2017年3月時点)の方がフォローしています。
公式のアカウントが複数あり、どのアカウントもコンセプトがしっかりとしていて、しっかりと使い分けがされています。また、ハッシュタグの使い方や、画像投稿の仕方が斬新で新しいのも特徴的です。
今回はそんなインテグレートのインスタグラム活用術を紹介します
目次
目次
1.インテグレートについて
1-1.プチプラとは
資生堂インテグレートは。女性で知らない人はいないほどの有名ブランドです。価格帯は、学生でも手を伸ばせるほどであるのにも関わらず、その品質は高級化粧品とも競争できるほどの仕上がりです。
現在、”プチプライス”という言葉を訳した”プチプラ”が流行っています。この言葉は、「高級品ではないが、安くていいもの」という肯定的な意味でよく使われます。
インテグレートは”プチプラ”の代表格の一つと言っていいでしょう。インテグレートの実際の人気商品を例にとってみていきます。
1-2.インテグレートコスメの紹介
- ミネラルウオータリーファンデーションN
こちらは化粧水や乳液などの保湿成分と、日焼け止めや化粧下地下地の役割もしてくれるファンデーションです。私も実際に使用していますが、伸びがよく厚塗りをしなくても、そばかすなどをカバーできる優れものです。
リキッドファンデーションなので、粉っぽくなることもなく、陶器のような質感になります。
お値段は1404円(税込)とやはり安いですね。
- アイブローペンシルN
こちらは、眉を描く際に使用するブラシ付きのアイブローペンシルです。繰り出しタイプで、書きごごちが柔らかく、肌を痛めにくいのが特徴的です。
また、汗などにも強くにじみにくいので、運動をする際にも安心して使用することができます。
お値段は756円(税込)となっています。
- ボリュームバームリップ N
こちらは、保湿性の高いバームリップです。しっかりとした発色がありながらも、塗り心地は滑らかで、人気商品の一つです。
ボリューム感のある、ぽってりとした仕上がりになるため、石原さとみさんのような魅力的な唇に近づけるかもしれません。
お値段は、1296円(税込)です。
コスメ画像引用;https://www.shiseido.co.jp/ie/
2.インテグレートのインスタアカウント紹介
ここまでは、インテグレートの人気商品についての説明でした。ここからは、いよいよインテグレートのインスタグラムアカウントの運用について見ていきましょう。
2-1.インテグレートのメインアカウント
インテグレートの公式メインアカウントには、たくさんのユーザーがフォローしています。その人気の理由として考えられるのは、投稿画像の雰囲気に統一感があることです。
洗練された投稿であるので、ごちゃごちゃとした感じは見受けられません。また、テレビCMに連動させた投稿をしているので、プロモーションの時期ごとに違った印象を受けます。
CMのキャンペーンに合わせた、季節感のある投稿が多いのも見受けられます。今年の夏の投稿は、爽やかなグリーンの衣装や、カラフルな色使いで、まさに季節感があるのが特徴的でした。さらに、コスメの写真という枠にとらわれずに、女優さんの写真も多く見られました。
2-2.インテグレートの競合アカウント
10代~20代をターゲットにしたプチプラ(安価な)コスメは、Instagram相性抜群!ここで、少しインテグレートの競合アカウントについてもご紹介します。
- キャンメイク
キャンメイクはプチプラコスメの代表格のような存在です。イマドキの女子高生なら、キャンメイクのコスメは必ずと言っていいほど幾つか持っていると思います。
インスタグラムの投稿を見てみると、キラキラとした加工や派手な色使い、一つの投稿に様々なコスメが隙間なく並べてある印象を受けます。インテグレートよりも、若い世代をターゲットにしているのが、よく伝わリます。
- セザンヌ
セザンヌはベース系のコスメでよく話題になるような、非常にカバー力や保湿などに優れたコスメが特徴のメーカーです。コスメのパッケージは、無駄な装飾はなくシンプルな作りで、他のプチプラコスメとはまた違った印象のあるメーカーです。
インスタグラムのアカウントを見ても、ホワイトを基調としたシンプルな投稿が多く見られます。
- 資生堂マジョリカマジョルカ
こちらは、インテグレートと同じく資生堂から出ているプチプラの化粧品のマジョリカマジョルカです。こちらも若い世代に人気を持つブランドです。
同じ資生堂から出ているからか、マジョリカマジョルカにも統一感があり、コスメだけではなく女優さんの写真が投稿されているのも印象的です。マジョリカマジョルカは、コスメのパッケージのイメージと連動した、アカウントになっていました。
今回比較したプチプラコスメの中で、投稿数はインテグレートが最も多いことがわかりました。また、他のプチプラコスメと比べてもやはり、落ち着いた色使いで大人っぽい印象を受けます。
2-2.TVと連動させたアカウント
最近インテグレートでは、”いい女なろう♥”というキャッチコピーでCMを流しています。
実際に、CM内では3人のモデルさんがそれぞれの役になりきって、ストーリーを展開しています。テレビCMを見て興味を持ったユーザーが、インスタグラムで検索するとたくさんの情報がわかる仕組みになっています。
また、インスタグラムの”いい女なろう♥”のアカウントで一番に気付く点としては、一つの投稿で伝えるべきメッセージを完成させるのではないという点です。このアカウントでは、投稿したすべての写真を一覧で見ることで、一つの巨大ポスターのように見せ、その中で情報を発信しています。
投稿の一つ一つを選択して見る必要がなく、大まかな情報であれば簡単に情報が得られること。他の企業との差別化が図れることなどが利点だと思います。
また、もっと知りたいと思った情報に関しては、投稿画像の説明文で知ることができたり、他のアカウントに移動することができる点も利点です。
この”いい女なろう♥”のアカウントには、CMに出演している役の名前で1人ずつ作られたアカウントに飛べるようにタグ付けされています。
また、インテグレートのインスタグラム以外のSNS公式アカウント(インテグレートの場合はTwitterとfacebook)のURLも掲載されています。
2-3.CM出演中の3人の女性アカウント
先ほども紹介したように、いい女なろうのアカウントから、CMに出演されている役のままの名前で、それぞれの女性アカウントを作成しています。こちらのアカウントも一つの大きな広告のように、複数の投稿写真を繋ぎ合せることで、情報を発信しています。
このCMの主人公は3人の女性(ナナ、ヒカリ、カホ)で、タグ付けされているそれぞれのアカウントに移動してみると、役の設定が詳しく見ることができます。役上の性格や、趣味なども書かれていて、しっかりとした設定があることがわかります。
また、3人のそれぞれのアカウントには、自分以外の二人のインスタグラムに飛べるように、画像をタップすることで、タグ付けがされている他の主人公のアカウントにも移動できるような仕組みになっています。
つまり、テレビCMの1つのプロモーションで作られた複数のアカウントは、それぞれでタグ付けが上手くなされていて、連動しているのです。
2-5.#いい女なろうのユーザー投稿
インテグレートから始まった#いい女なろうのハッシュタグは、ユーザー投稿を含め約2000件の投稿があります。
CM発信ではじまったハッシュタグですが、多くの女性ユーザーが友達との写真や、セルフィ(自撮り写真)、コスメ写真(インテグレート商品にかかわらず)を投稿する際につけるハッシュタグとして文化醸成されつつあります。同じようなジャンルの造語では、女性雑誌「ar」が提唱したおフェロという言葉がありますが、#おフェロは約13万件の投稿があり、人気ハッシュタグの1つです。このような女の子が使いたくなるようなハッシュタグは、他にも#かわいいは正義、#雌ガールなどがあります。
インスタグラムにおいて、ユーザーの投稿は非常に重要です。みんなが使いたくなるようなハッシュタグを流行らせられるということはインスタグラムマーケティングにおいて非常に重要になりそうですね!
3.まとめ
今回は、資生堂インテグレートの新しいインスタグラムの運用方法を紹介しました。テレビCMと連動させた、インスタグラムだけで完結しないプロモーションをすることで、広い範囲での認知を得られるようになると考えられます。
CMでハッシュタグを発信することにより、テレビCMの15秒や30秒では伝えることができない量の情報量を、インスタグラムで検索し確認してもらえる機会を増やすことができています。そして、視聴者も参加できるような#いい女なろうのようなハッシュタグを利用することで、その世界観に共感し参加してもらう狙いも成功した例だと思います。
また、インスタグラムの運用も、投稿に統一感を持たせ、目指している自社のイメージにあった情報発信をすることで、理想のブランドイメージにつながりやすくなります。
インテグレートで多用されていた、現在は多くのブランドも取り入れていますが1つ1つの投稿で勝負するのではなく、すべての投稿を一覧で見た時に、大きな広告のように見せるプロフィールページも、ブランドの世界観を伝えるのに一役買っているのではないでしょうか?
インテグレートの施策では、テレビCMというマスメディアでハッシュタグを発信することで、
- ユーザーにインスタグラムで検索させるという行動を起こさせる
- CMだけでは得られなかった情報をインスタグラムで得られるというスペシャルな体験をさせる
- #いい女なろうで自分自身も参加することができる
というようなユーザー参加型のプロモーションになっているように見受けられます。
ブランドのインスタグラムとの向き合い方もアカウント運用、キャンペーン、インフルエンサーというシンプルなものだけではなく、より戦略的な施策が増えてきていますね!
eye catch引用:https://www.shiseido.co.jp/ie/