このたびInstagramが国際的な第三者調査機関であるIPSOSによる調査「Instagramが日本経済に与える影響」の結果を発表しました。この調査は、ビジネスによるInstagramのマーケティング活用が進む中で、インバウンド観光・中小規模ビジネス・女性起業家・若手起業家の4つの分野において、Instagramがどのような影響をもたらしているのかを知るため、InstagramがIPSOSに委託したものとのこと。今回の記事では「Instagramが日本経済に与える影響」の主な調査結果をお伝えします。
目次
目次
- 1.「Instagramが日本経済に与える影響」調査について
- 2.インバウンド観光におけるInstagramの役割
- 3.中小規模のビジネスに関する意識調査
- 4.女性によるビジネスに関する意識調査
- 5.若手起業家によるビジネスに関する意識調査
- 6.まとめ
1.「Instagramが日本経済に与える影響」調査について
調査方法
Instagramより調査の依頼を受けたIpsosは割当法に基づき13歳以上の国内Instagram利用者3,023人ならびに中小企業（従業員250人未満）のInstagramをビジネス活用している500人にオンラインでインタビューを実施しました。中小企業のサンプルに関しては85人の事業主ならびに創業者にインタビューを行ったとのこと。中小企業のサンプルは、自社の広告、マーケティング、PR、コミュニケーション活動の責任を単独または共同で負い、かつ会社名義でInstagramを使用している企業が対象となっています。インタビューは2018年9月4日から17日にかけてオンライン上で実施されました。
調査対象
Instagram利用者3,023人
- 男性(n=1523)、女性(n=1500)
- 35歳未満(n=1878)、 35歳以上(n=1145)
- 定期的に旅行をする利用者[過去3年間に3-5回の旅行](n=753)、定期的に旅行をしない利用者[1-2回の旅行] (n=728)、頻繁に旅行をする利用者[5回以上の旅行] (n=718)
中小企業（従業員250人未満）のInstagramをビジネス活用している500人
- 35歳未満（n=187）、35歳以上（n=313）
- うち、中小企業の事業主ならびに創業者85人
- 観光関係の事業者（n=81）、毎日Instagramを利用する利用者（n=192）、毎週Instagramを利用する利用者（n=132） 、それ以下の頻度でInstagramを利用する利用者(n=176）
※以後ご紹介する調査の統計データは調査対象者を代表するものです。
2.インバウンド観光におけるInstagramの役割
定期的に旅行する人のうち46%が「休暇の計画を立てる際にInstagramを使う」と回答しており、56%の中小企業が「Instagramはウェブサイトにはできない方法で旅行業界に役立っている」と回答しています。
【調査結果】
- 51%の旅行者が「Instagramはあまり知られていない旅行先や体験の情報源だ」と回答
- 43% の中小企業が「Instagramの投稿がきっかけで国外から顧客が訪れたことがある」と回答
- 57%の中小企業の「Instagramは実店舗への集客に役立つ」と回答
またDevelopment Economicsによるレポートは、2017年の訪日外客数 約2,800万人のうち、旅行の計画や実施にInstagramが関わっていた割合が〜9%であると推定しています。それらの訪日外客による経済効果は、推定で約3,747億円（33.8億米ドル相当/2017年2月末 レート換算）にのぼるとのこと。
3.中小規模のビジネスに関する意識調査
調査対象企業の40%が、自社のウェブサイトよりもInstagramの方が会社にとって重要な存在だと考えていると回答しています。
【調査結果】
- 94%が「Instagramは顧客にリーチし、エンゲージするために重要なプラットフォームである」と回答
- 48%が「Instagramは新規顧客の獲得に役立つ」と回答
- 48%が「Instagramが新規顧客の来店に繋がっていると感じている」と回答
- 56%が「Instagramは顧客の来店促進に役立つ」と回答
4.女性によるビジネスに関する意識調査
中小企業で働く女性の56%が、Instagramは自身のビジネスの成長に最も役立つプラットフォームだと回答しています。
【調査結果】
- 50%の女性が「Instagramのおかげで自身のビジネスが以前よりも成長した」と回答
- 57%の女性が「Instagramは女性起業家にビジネスの機会を提供している」と回答
- 中小企業で働く女性のうち57%が「Instagramはモバイルを利用する顧客にリーチする最適のツールであると考えている」と回答
- 48%の女性起業家が「Instagramのおかげで自分の条件に合うビジネスを構築することができた」と回答
- 49%が「自身のInstagramアカウントを通じてビジネスを成長させた」と回答
- 51%が「Instagramが若手起業家の活躍を後押ししていると感じている」と回答
- 51%が「Instagramのおかげで自身のビジネスが以前よりも成長した」と回答
- 47%が「Instagramが自社の売上を伸ばす上で役立った」と回答
- インバウンド観光
- 中小規模のビジネス
- 女性によるビジネス
- 若手起業家
5.若手起業家によるビジネスに関する意識調査
※以下はすべて、中小企業で働く35歳以下の利用者による回答結果
中小企業で働く35歳以下のInstagram利用者のうち、56%がInstagramがビジネスの成長に役立つと回答しています。また、特に５年以下の新規事業がビジネス目標を達成するのにInstagramが役立つと考えている割合は、半数近い42%という回答となりました。
6.まとめ
Instagramは旅行業界のビジネスチャンスを拡大する。
Instagramは日本全国で、Instagramを利用している企業の業績拡大を推進するとともに、顧客との関係構築を促している。
Instagramは新規顧客の発見にも役立つ。
調査対象の女性の半数以上（56%）は、Instagramが自身のビジネスの業績拡大に最も役立つプラットフォームだと認識している。
働く若い世代（35歳以下）は特にInstagramに価値を見出しており、Instagramが起業、ビジネスの発展、業績拡大に役立つと考えている。
若い起業家がビジネス上の目標を達成する際、新規ビジネス（5年未満など）の場合は特に、Instagramは有効であると考えている。
今回の記事では「Instagramが日本経済に与える影響」の調査結果についてお伝えしました。Instagramが中小企業から女性、若い世代にまでビジネスの面で影響を与えていることがわかります。誰でも始められるInstagramだからこその調査結果ともいえるのではないでしょうか。
下記の参考から調査結果をまとめたインフォグラフィックもダウンロードできるとのこと。今後のInstagramマーケティングの参考にしてみてはいかがでしょうか。
ーー参考：Instagramが日本経済に与える影響に関する調査結果を発表
