今やインスタグラムではハッシュタグ等の検索機能を使い旅先を決定することにまで及んでいます。ガイドブックの代わりになっているといっても過言ではないでしょう。また、インスタグラムの特徴の1つは外国でも同様に流行を迎えているということです。増えゆく外国人観光客や若者に向けて、手軽に旅先の提案をしてみませんか?
目次
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1. 探し方:ハッシュタグ
ハッシュタグとは、#の記号から始まる文字列のことを言い、その記号つきの発言と同じ言葉が投稿されている他人の投稿を一覧として検索できる機能があります。
1-1.「#スポット名」から探す!
まずは、ハッシュタグの後に地名や観光地の名前をつけて検索する仕方をご紹介します。例えば、この時期に調べられる観光地として思い浮かぶ、「#京都」はインスタグラム上では3500000以上のハッシュタグがつけられています。
様々な投稿の中で目に付くのは、定番の寺院、神社や着物姿や京都のおばんざい、そして紅葉などが多いです。このような多くの投稿を見て興味を持った寺院などの各スポットのハッシュタグに飛び、旅先のイメージをつかみます。そこから、実際に行ってみようと旅先決定にまで至るのです。
観光地を持つ市町村なども、そうやってハッシュタグをつけてもらうことで、数多くの人々に、実際に訪れた旅行客やまた地元民のあげた具体的なおすすめスポットを目にしてもらうことができ、旅先へのインスピレーションにつなげられるのです。
1-2.「#○○旅」から探す!
また、「#女子旅」や「#グルメ旅」、「#一人旅」を始め、「#○○旅」といったハッシュタグも多くつけられています。「#旅好きな人と繋がりたい」というタグも12000件以上あるのです!こういったタグをつけてもらうことも、集客力の獲得につながるのかもしれません。
2. 探し方:位置情報
ハッシュタグと同様にインスタグラマーが投稿とともに使うのが位置情報機能を利用したフォトマップというものです。
写真を撮影した場所を位置情報として写真の上部に残すことができます。こうして同様の場所で撮影された投稿を検索することができ、フォトマップとして見ることができます。
こちらはハッシュタグと違い英語や日本語など言語には関係なく、その位置情報として登録されたものの一覧が出てくるため、たくさんの外国人も検索することができるのです。位置情報登録を確実にしておくことが必要となります。
3. 探し方:インスタグラマー
次に人気な旅行好きの人のアカウントをフォローし、そこから旅先を決めるという手もあります。実際に多くの大学生が有名人のアカウントをフォローするのと同様に、そういったインスタグラマーのアカウントをフォローしているのです。
今回は、何人かの人気インスタグラマーをご紹介します。
1人目は、@yama_ok5 さんです。
こちらは沖縄在住の方が沖縄の海を中心とした驚くほど素晴らしい景色を上げているものです。
2人目は@phantastic420 さんです。
こちらはさまざまな角度、気候、場所からのたくさんの富士山の写真を投稿しているものです。
3人目は@kyoto_iitoko さんです。
観光フリーマガジンの「京都いいとこマップ」を担当している2人のフォトグラファーが京都の今を届けるという目的で舞妓さんやお寺、また季節の花などを投稿しています。
4人目は@pikaring さんです。
北海道在住の方で、雄大で息をのむような北海道の景色を届けてくれています。
このように様々なインスタグラマーが地元の魅力を伝えようと写真をあげています。こうしたインスタグラムアカウントの紹介を自治体や観光地のHPなどが行うだけでも、大きな宣伝効果が上げられるのではないでしょうか。
4. 探し方:観光地の公式アカウント
4-1.都道府県や市町村の持つ公式アカウント
今や、都道府県を始めとし自治体が自身のインスタグラムアカウントを持っていることも珍しくはありません。このようなアカウントをフォローし、投稿された写真を見て、次の旅先はここにしよう!と決める人も少なくないでしょう。
和歌山県(@insta_wakayama)、滋賀県(@japan_go.biwako)、沼津市(@numazu_city)下呂市(@gerostagram)熱海市(@atami_official)、岐阜県白川村(@shirakawa_go)などがアカウントを持っています。
この中でも下呂市は、インスタグラムを活用した下呂市公式フォトコンテストGerostagramというキャンペーンを実施しました。下呂市を訪問中にインスタグラムで写真をアップし、ハッシュタグ#gerostagramをつけてシェアし、下呂市公式アカウントをフォローするという簡単なものです。それにより、アマゾンギフトコードが何名か選ばれた人にプレゼントされました。投稿された件数は開始1か月で1000件以上と、一自治体のキャンペーンとしては異例の記録を残しました。現在も第3回選考を実施しています。こうしたキャンペーンは直接的に集客に結びつきやすくなります。
4-2.観光スポットや交通機関の持つ公式アカウント
観光名所が持つ公式アカウントの例としては、ディズニーリゾートなどは有名ですが、実は清水寺も@feel_kiyomizuderaというアカウントを持っています。
また@tokyodrive.jpという観光タクシー会社によるアカウントや、京都、大阪、琵琶湖を結ぶ京阪電車のアカウント(@keihan_railway)まであるのです!
5.まとめ
今回は、4つのインスタグラムを活用した旅先の決定の仕方を紹介しました。
私自身、友達と旅行に行こうと話した後などは、インスタグラムを使いどこが魅力的か調べることは多々あります。本屋まで行ってガイドブックを見るよりも、フォローしているアカウントの投稿をチェックするついでに、ハッシュタグで旅行先を調べてみる等の方法はとても手軽です。
また、海外でもインスタグラムが使われているのはご存知だと思いますが、この夏オーストラリアに行った際には、ある人から「日本にハネムーンに行くのだがどこがいい?」と京都や東京、沖縄などのインスタグラムのフォトマップを見せられました。日本と同様に広く活用されているようです。
若者や外国人観光客に向け、自治体や観光名所を運営する企業は、ハッシュタグをつけることやフォトマップの追加を促す工夫をしたり、また、関連するインスタグラマーを紹介したり、アカウントを作りキャンペーンを実施したりすることで、気軽に宣伝活動をしてみてはいかがでしょうか。