インスタグラムをいち早くビジネス活用し始めた業界は、やはりファッション業界ではないでしょうか?ファッション業界にはコーディネートアプリや、フリマアプリなど様々なファッション業界に特化されたアプリがあります。しかし、そんなファッション業界の中でファッションに特化していないインスタグラムがなぜ利用されているのか?今回は他のファッション業界のアプリと比較しつつ、各ブランドやショップごとの投稿テーマに沿ってインスタグラムアカウント事例をまとめてみました。
目次
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1.ファッション業界におけるインスタグラム
オシャレについての勉強は、雑誌だけでなくWEBサイトやスマホアプリでも簡単にできてしまう時代。まずは、株式会社ジャストシステムが15歳~49歳の女性552名に実施したアンケート調査から、現在のファッション情報のアプリ市場を見てみましょう。
まずは、ファッションについて参考にしている媒体についてです。
こちらを見ると、やはり雑誌の強さは健在ですね。次いで店舗スタッフや街中の人、インターネット(ECサイトや、ブランドサイトなど)と続きます。アプリの利用者はまだまだ多くはありませんが、コーディネートアプリやフリマアプリなどファッション業界に特化されたアプリが数多くある中で、写真共有SNSのインスタグラムがどのファッション系アプリよりも参考とされています。
次に、インスタグラムを参考にする理由についてです。
上位3つの理由は、「好きなブランドから、投稿されているから」「好きな芸能人・モデルから、投稿されているから」「おしゃれな人が多いから」となっています。このことから、インスタグラム上ではファッションに関する情報が飛び交い流行をキャッチする上で非常に有効的であるということがわかります。
続いて、ファッション参考のためのインスタグラムの利用頻度です。
51.5%の方が毎日インスタグラムでファッションの情報収集を行っています。また、全体の33.3%の方は一日に複数回に渡りインスタグラムを見ているようです。この頻度はファッション雑誌よりも高いのではないでしょうか。
最後に、ファッション参考のためのフォロー数についてです。
こちらは、10個以上の方が37%と一番割合として多い反面、3個以内の方は全体の過半数を超えています。参考にするアカウントは量よりも質で見る方が多いのではないでしょうか。
以上、「ファッション情報の収集方法」に関するアンケート調査からの抜粋でした。
https://marketing-rc.com/report/report-fashion-20150901.html
(参考:株式会社ジャストシステム セルフ型アンケートシステム Fastask)
2.MOUSSY(マウジー)
https://www.instagram.com/moussyofficial/
フォロワー 332,000人(2015年12月時点)
レディスアパレルブランド「MOUSSY(マウジー)」のアカウントは、プロのモデルの写真を中心にスタッフ写真やアイテム写真が数多く投稿されています。さながらWEBカタログのような感覚でクオリティの高い写真を見ることができます。投稿には毎回数千件のいいね!がついており、多くのファンがアクティブユーザーとしてアカウントに参加しています。アイテムの投稿には発売店舗や時期の問い合わせコメントが数多く付き、商品の購買促進にもつながっているのではないでしょうか。
3.American Apparel(アメリカンアパレル)
※現在は削除されています
フォロワー 203,000人(2015年12月時点)
海外ブランドAmerican Apparel(アメリカンアパレル)はusaや、ukなど国ごとにアカウントが設けられており、日本ではameapajpのアカウントで運用されています。こちらのアカウントは、アイテムの写真だけでなくスタッフのランチレポートや、来店したお客様の写真など様々な投稿があり親しみやすいアカウント運用となっています。アメリカンアパレルのファンであるフォロワーはその情報を元に、店舗の来店時にスタッフとの会話を楽しめるのではないでしょうか。
4.SHIPS 銀座店(シップス)
https://www.instagram.com/ships_ginza/
フォロワー 1,782人(2015年12月時点)
セレクトショップのSHIPS(シップス)では、渋谷店や新宿店など店舗ごとにアカウントを運用しています。中でもこちらの銀座店のアカウントはアクティブユーザーの多くが女性のインスタグラムで、男性アイテムの紹介をメインとしていますがフォロワー数1,700を超え多くのファンを集めています。また、投稿される写真のほぼすべてが同じ構図でのスタッフコーディネート写真なため、フォロワーはフィードに流れてきた瞬間にこの写真がSHIPS銀座店のものだということがわかるのではないでしょうか。男性を上手に囲うアカウントになっていますね。
5.WEGO(ウィゴー)
https://www.instagram.com/wego_official/
フォロワー 142,000人(2015年12月時点)
古着からオリジナルアイテムまで展開を広げるWEGO(ウィゴー)は、モデルやアーティスト、スタイリストなど多くの著名人のコーディネートが登場するアカウントです。WEGOのファンはもちろん、彼らの熱狂的なファンもこのWEGOのアカウントで自分の好きな著名人が登場するとあればWEGOのアカウントもフォローしてくれるのでないでしょうか?著名人=インフルエンサーとのコラボを積極的に行うアカウント運用ですね。
6.まとめ
今回は、インスタグラムとの相性が良いファッション業界について紹介いたしました。インスタグラムの使用用途をファッション情報の収集に使っているユーザーが多い分、様々なブランドがアカウント運用に注力していますが、その運用方針はそれぞれですね。
今回紹介したアカウント4つを分類するとすると、
MOUSSY(マウジー)・・・カタログ型
American Apparel(アメリカンアパレル)・・・スタッフレポート型
SHIPS 銀座店(シップス)・・・スタッフコーディネート型(同構成によるブランディング型)
WEGO(ウィゴー)・・・著名人(インフルエンサー)とのコラボ型
上記のような形でしょうか?
それぞれ、運用方針を決めブランドらしさを出していくことがファン獲得の鍵になるのではないでしょうか。