アメリカ時間の3月21日(土)から、Instagramのストーリーに「Stay Home」というステッカーが追加されました。
新型コロナウイルス予防のためアメリカでは外出禁止令が発動されている州もあり、不要不急の外出は控えるように呼びかけられています。
ニューヨークでは企業の出勤停止、また22日からは外出禁止が始まるため、ますます自宅で過ごす時間が増えます。
自宅待機や自宅勤務で人々が家で過ごす時間が増えている昨今、Instagramが「Stay Home」(自宅待機)というストーリー機能を公開しました。
目次
1. 友人の家での過ごし方を閲覧できる「Stay Home」
インスタグラムでストーリーを投稿する際に「Stay Home」のステッカーを貼ると、もれなく「Stay Home」というストーリーに追加されます。
Instagramアプリのトップ画面に表示されている「Stay Home」ストーリーには自分がフォローしている人が「Stay Home」ステッカーを付けて投稿したストーリーを閲覧することができるため、友人がどのように家で過ごしているのかを見ることができます。
日々、新型コロナウイルスに関する不安や、外に出られないストレスが募る中、他の人の家での過ごし方から新しい家での楽しみ方を知ることができます。
この機能はいつまで有効かはまだ発表されていませんが、外出禁止令が解除されるまでは続く可能性があります。
InstagramではこれまでLGBTQにちなんだ虹色のステッカーや、インターネット上でのいじめを抑止するための「Create Don’t Hate」など、時事性のあるステッカーを複数リリースしてきました。
先週は、この新型コロナウイルスの爆発的な流行の対処に追われる医療関係者を激励するためのステッカー「Thanks to Health Heroes」というステッカーをリリースしたばかりでした。
しかし、今回の「Stay Home」ステッカーは過去のそれとは違い、プラットフォームのUIの一部として機能しています。アプリを開いたトップ画面のストーリーリストの先頭に固定表示されており、アプリの中でもっとも目立つ位置に表示されているのです。
▼「Stay Home」ストーリーに投稿されたストーリー例:
自宅の庭でバーベキューを楽しむ様子や、家でエクササイズをしている様子、スキンケアルーティンの紹介など、想い想いの家での過ごし方を紹介しています。
2. 群集心理で新型コロナウイルスへの警戒心を高めることが狙い
今回の「Stay Home」機能の追加には、新型コロナウイルスに対しての警戒心を高める狙いがある、という見解が多いです。
アメリカで新型コロナウイルスの感染者が発覚されてからまだ間も無いですが、感染者数は日ごとに倍増しています。しかし、人々の警戒レベルはバラバラで、不要な外出をしたり不特定多数との接触を行なっている人もいることが問題視されています。
今回の機能で、「自宅待機」の様子をキュレーション表示することで、群集心理が働き、状況の深刻さを浸透させることができるのでは、といわれています。
3. 他のアプリも新型コロナ対策を追加している
新型コロナウイルスの深刻化を受けて、様々なアプリが迅速に対応を公開しています。
例えばライドシェアアプリのUBERは、不要な外出は控えるように注意文を掲示しています(下記の画像参照)。
また、UBERに加えて、同じくライドシェアアプリのLyftも、他人との接触機会を増やしてしまう相乗り機能の利用を停止しています。
位置情報サービスSwarmは、店舗などにチェックインをすると、通常はコインを取得できるところ、現状はコインはもらえず、「Stay at home!(家に居ろ!)」というメッセージが表示されるように変更されています。
(画像:ツイッター)
今後、新型コロナウイルスの対策が長期化し、この機能がアップデートされる可能性があるので、今後もInstagramの動きに注目し、ニューヨークより最新情報をお届けします。